二名の知人は存外予後もよく喫緊の事態とはなっていないが一名は薬物療法という重き忍を
強いられる期間が待っているようだ。早期の回復を願う次第である。
さて、厳冬期のロードを耐えフランチャイズ に戻り家屋修繕の端緒にもつき募集に応じて
有期契約の就職を果たしたのだが、これはこれで大した経験となった。大手食品会社傘下で
介護に関する企業グループの幹事会社と思われる企業なのだが…。
おそらく世の派遣・契約・嘱託・アルバイトなどで働く者の概ねは、酷いピンハネをされて
いるというのがよくよく解る形式美であったわけで、所謂大看板の一部上場企業(プライムと
読んだりするのだが)の正規雇用の社員は人も羨む高給を食んでおる。この企業体の正規雇用
社員は休憩時間も飯など喰わず、見かけの労働時間の圧縮に追われる挙げ句にただ働きを献上
している会社の鏡ばかり。そうなると現場の指導よりは報告や計画ばかりで結局ボス猿を創り
出して任せきり、毎日事件があっても猿山のなかに埋もれてゆくのである。
そして一旦シビア・インシデントが出来すると高禄の役員あたりに中間管理職のなかから
生け贄を差し出せと要求されている構図であった。
効率化とはあら探しである。なんとかは絞れば絞るほどの例え宜しくひょっとして無駄とか
ひょっとしてムラをなくそうとアソビ部分、つまりざっと言って可処分所得部分を減らす方向
へと勤しむたこ足食いをばそうと知らずない被雇用者に強いているのである。
なんとなくコロシアムにおいて剣闘士同士の殺し合いを眺めている王さまがいるのである。
ここでは獣にあたるのだろうか非正規という丸投げパッケージともども剣闘士ら全てを消耗
させているというわけ。効率効率と呪文を唱え上澄みをのうのうと啜り続けているのである。
これだから政府などがいう最低賃金の上昇を常態化させるなどあり得ない。寧ろこのまま
低位安定なのだろうな。と。こういう会社を許しては日本国民を護るなどケツが痒い。
この手の職場にはボス猿の座を狙う者やはぐれ猿がいて現場は百鬼夜行状態。正しいと
される手順を教わり、それを履行していても勝手にショートカットやルールの広汎で利便的
な解釈連発により業務が終わって見えているだけで危ういものである。終業時には先輩社員の
俺の言うことのほうが正しいのだとのご高説を賜るという変なおまけもついて、まだ俺のほう
がましとも思える入れ籠状態であった。
この楽しい職場も暫くして辞めることになったのだが、それはまたのお話し。
写真は酒量も増えて濃いものばかりをやけ酒にあてがう蛮行の図。と、気になっていた酒場の
扉と一部のディスプレイ。

