前回は膀胱炎についてお伝えしました
膀胱炎は実は子供も発症する病気です
赤ちゃんの尿路感染症は38.5度以上の発熱、機嫌が悪いといった全身症状だけの場合が多く、これといった特徴がないために発見が遅れてしまうこともあります
幼児の場合は、お腹や背中を痛がったり、おしっこをするときに痛がったりします
また、尿がいつもより臭い、血液が混じった尿が出るといった症状が現れることも
小学生程度の子どもになると、トイレが近い、排尿時に強い痛みを感じるといった排尿に伴う症状が中心になり、ときには血尿も認められます。
年齢に関係なく、高熱を伴う場合は膀胱炎のみならず腎盂腎炎も発症している可能性が考えられるでしょう
診断は大人同様、尿を採取して検査します
トイレトレーニングが終了してない乳幼児ではおしっこの採尿パックを使用して採尿し、細菌がいないか検査をします。
治療は抗菌剤が用いられます
抗菌剤を内服することで数日以内に改善するでしょう
子どもの発熱時には、まず風邪を疑うかもしれません。
- 鼻水、咳などの症状がないのに熱があるとき
- 不機嫌なとき
には、膀胱炎かもしれないと頭の片隅に置いておきましょう
また、膀胱炎にならないための日々の注意点は以下の通りです
ぜひ参考にしてみてください。
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普段から十分な水分をとるように心がける。3~5歳で500~800ml/日。小学生で800~1,000ml/日を目安に。
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おしっこを我慢しないで2~3時間を目安にトイレに行くようにする(1日6回以上:朝、午前中、昼、午後、夕方、寝る前)。
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カフェインの入っている緑茶、紅茶、コーヒー、コーラなどの摂取を控える。
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便秘にならないように食物繊維を十分摂取する。便秘は尿路感染の敵!
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女児の場合、ウンチのときに前から後へ拭くようにしつける。
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外陰部を清潔に保つ。ただし石鹸でかぶれることもあるので温かいシャワーで洗うだけで十分。