「さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい、排尿の終わりに“ズキン”と痛む…」
突然このような症状に襲われたらびっくりしますよね
これは、膀胱炎の症状です
膀胱炎は急に発症するのが特徴。
一度は経験がある女性も多いのではないでしょうか
女性に多い理由は、男性と比べて尿道が短く、尿道口と肛門の距離が近いという体の構造の違いによるものです
膀胱炎は膀胱に細菌が侵入して炎症を起こす病気です
膀胱炎と診断されても、細菌の種類によってどの薬が有効なのかが変わってきます。
膀胱炎を引き起こす細菌の80%前後は大腸菌のため、それに効く薬を飲むことで、ほとんどの人は数日で治ります
ただ、大腸菌以外の細菌や大腸菌でも薬が効きにくいタイプのものも
そこで、初診時に原因菌を調べる検査をして、イレギュラーな場合に備えていきます。
この検査は尿検査で行うことが可能です
結果が出るのは5~7日後。
もし1回目の薬で治らなければ、次の受診時には菌の種類が判明しているでしょう
検査結果に合わせて薬を変更することで、今度は完治するはずです
そのため、治らないからと病院を変えるのではなく、もう一度受診することをおすすめします。
膀胱炎は繰り返しやすい疾患です。
予防策としては、水分を多めにとることが挙げられます。
また、尿を我慢していると膀胱内に細菌が繁殖しやすくなるので、なるべく我慢しないことが大切
大腸菌の逆行性感染を防ぐため、前から後ろに拭くなど排尿・排便後の拭き方に注意することも重要です
旅行者の方が、膀胱炎の症状で来院されるケースがよくあります。
長時間のフライトで、水分が不足していたり、トイレを我慢していたことが原因かもしれません
治療が遅れると腎臓まで菌が昇り、腎盂腎炎になって高熱が出たり腎不全になってしまうことも。
そのため、“ズキン”と痛みを感じたら、我慢せず医師の診察を受けてください
症状が続く場合は泌尿器科もしくは内科を受診しましょう