前回に引き続き、健康診断のお話です
健康診断は、自身のからだの状態を確認し、病気を早期発見するために行います
定期的に健康診断を受けて自身の健康状態を知り、日ごろから健康な生活習慣を送れるよう心がけましょう
健康診断をより理解していただくために、いくつかの項目について、その目的や検査からわかることをお伝えいたします
6.血液検査
血液を検査することで、血液の病気だけではなく自分では気づかない全身の状態を詳しく調べることができます
貧血、感染症、脂質異常症、糖尿病、肝臓や腎臓の異常などの数多くの病気のリスクの早期発見につながります
検査項目によっては検査の数時間前から食事制限が必要ですので、事前に医療機関に確認しましょう。
7.尿検査
尿の性状を調べ、腎臓・尿路や代謝に異常がないかどうかを把握するために行います。
尿生成の大きな目的は体内の老廃物を体外に排泄することですが、何か異常が起こると尿中に排出される成分や量が変化することが多く、これらを検査することで異常があるかどうかを診断できます
具体的には、腎臓や尿路系の炎症、感染症、腫瘍、結石や腫瘍です
8.胸部レントゲン
胸部のレントゲン検査で、胸部にある臓器(主に心臓と肺)に異常がないかどうかを調べる検査です。
各臓器の位置や形や大きさの変化、異常な影がなければ問題ありません
検査は装置のフィルム部分に胸部をあて、息を吸って止めたところで背後からX線を照射して撮影します。
検査結果に異常が見られた場合、肺炎、肺結核、肺がん、気管支炎などの病気が考えられます
9.心電図
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。
心電図検査では、心臓の筋肉が収縮、拡張する際の電気刺激を体の表面に貼り付けた電極でとらえ、経時的に波形を記録します
この検査では不整脈や狭心症、心筋梗塞や心室肥大などを見つけることができます。
両手足と胸部の皮膚に直接電極を取り付けて測定する検査で、痛みもなく5分程度で終わります