日本の地下には、大きな空洞やトンネルがたくさんあることは皆さんご存知だと思います。
実は私たちの身体にも同じようにたくさんの空洞がある箇所があるのです
それが頭部です
皆さんの鼻の奥、目の奥、おでこの奥、頬の奥には空洞があります。
そのほかにも大小さまざまな空洞が顔の奥にはあり、それぞれの空洞はすべて繋がっています。
特に、鼻の周辺にはたくさんの空洞があり、この空洞は「副鼻腔」といわれ、
- 上顎洞(じょうがくどう)
- 篩骨洞(しこつどう)
- 前頭洞(ぜんとうどう)
- 蝶形骨洞(ちょうけいこくどう)
に分けられます
洞内は小さな毛(せん毛)の生えた粘膜で覆われ、分泌物などをせん毛の運動により鼻腔へ排泄しています
しかし、ウイルスや細菌などの感染、アレルギー、その他の原因により副鼻腔の粘膜が炎症を起こし、腫れることで鼻腔と副鼻腔をつなぐ孔(あな)がふさがり、換気ができなくなったり、副鼻腔粘膜からの分泌液などを排泄できなくなったりすると「副鼻腔炎」という病気になってしまうのです
症状は、痛みと鼻汁で、かぜ症状が先行し、続いて膿性の悪臭を伴う鼻汁がみられます。
上顎洞に炎症を起こした時には頬部の痛み、篩骨洞に炎症を起こした時には眼の内側の痛み、前頭洞に炎症を起こした時にはおでこの痛み、蝶形骨洞の炎症では頭痛や頭重感が特徴です
副鼻腔炎は発症してから症状がなくなるまでの期間で「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」に分けられ、「慢性副鼻腔炎」は世間では「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも言われています。
空気が汚れた地域や咳や鼻水などの症状がある時には要注意ですので、免疫力を下げないためにも、普段からバランスのとれた食事や、十分な睡眠を心がけましょう