前回からつづき。

 

 

 

蒲生神社を見学した後は、八幡山公園へ向かいました。

 

 

宇都宮市の桜の名所として知られている八幡山公園。

この公園内にもある史跡を巡りました。

 

 

宇都宮タワーの北側にある売店の北側、

マップには「展望台」と表示されている場所へ。

 

 

 

見ると、階段の上に鳥居があるではないか。

 

全然知らなかったなぁ〜、こんな場所。

 

 

 

上に登ると、積まれた石のようなものが。

 

昔はここに祠があったみたい。


 

 

そして謎のモノリス。

 

これは「天測点」という場所で、

星を観測して、観測地点の緯度経度を決める

天文測量を行う地点として、国土地理院に定められた場所だそうな

 

 

戦後に全国で48点設置されているそうで、

栃木県にあるのはここ宇都宮市の「八幡山」らしい。

 

 

当時はこのような、測量機材をこの石に載せて使用していたそうですが、

現在は使用されてないそう。

 

 

 

というか、ここは「八幡山」で一番高いところなんですね。

 

宇都宮タワーに上ったほうが高いとは思うけど。

 

 

 

明治時代には、宇都宮タワーじゃないけど、

測量標として、ここにはこんな塔も建っていたみたい。

 

 

 

最後は、この見学会のメインイベントといっても過言ではない場所へ

案内してもらいました。

 

 

山を下り、アドベンチャーブリッジの下へ。

 

 

こちらにある第二次世界大戦末期に作られていた

「旧日本陸軍地下司令部跡」へ。

 

 

宇都宮市の職員さんに来てもらい、今回特別に公開していただけました。

 

※通常は入り口も施錠されており、立入禁止の場所です。※

 

以前は、年に数回一般公開もされていたらしいのですが、

東日本大震災以降、崩落の危険性があるため、非公開になっています。

 

 

 

今回は、文化財応援団員のために、中には入れませんが、

通路の電気を付けていただき、外から見学をさせていただけました。

 

 

穴からはとても涼しい風が抜けてきて、ヒンヤリ。

 

体感は、那須烏山市にある「どうくつ酒蔵」のような感じでしょうか。

 

参照:

 

 

中を見学してみたいと一瞬思いましたが、

 

年に何回か点検のために入る市の職員曰く、

 

「崩落よりも、100匹単位で移動するカマドウマの大群が振ってきますよ」

 

と言われ、一瞬で入る気が失せました・・^^;

 

 

 

 

「旧日本陸軍地下司令部跡」とは、太平洋戦争末期に

陸軍の空襲と本土決戦に備えるために、この場所に掘っていた横穴です。

 

 

 

「完成前に終戦となり、実際に使用されることはなかった」とは聞いていましたが、

 

宇都宮市の職員さんの解説によると、

実は、終戦直後、まだこの穴の工事が途中で、穴が貫通していなかったらしい。


「進駐してくる米軍に、中途半端なものは見せられない」という意地で

戦争が終わった後も、穴が貫通するまで作業が続けられたとか・・。

 

 

 

横穴は全部で11ルートあり、

ちょうど、のぞかせてもらった穴は、司令室になる部屋もある横穴でした。

 

 

 

立入禁止ギリギリの部分まで、見学させていただいたので

中をよ〜く覗いてきました。


たしかにだいぶ崩落の後が見えますね。

 

全部が手掘りで進められたという工事は、

穴ごとに隊分けして掘っていたそうで、

その日、一番掘った隊にはご褒美(お酒)が褒美として与えられたとか。

 

 

いろいろと興味深い話を聞かせていただけました。

 

 

こんな特別な場所にも案内してもらえるとは・・

まだ応援団員2期目のペーペーですが、感慨深かったです。

 

 

コロナでなかなか交流も難しい昨今なので、

今後もしばらくは「体感‼︎とちぎの文化財」の応援団員も

個々の活動とFacebookでの情報発信がメインの活動になるかと思われますが、

ご興味ある方は、Facebookをのぞいてみてください。

 

文化財好き、史跡好き、歴史好き、古墳好き、社寺仏閣好きなどの方には

オススメですよ^^

 

 

○栃木県文化財課 公式Facebook「体感!!とちぎの文化財

~見て 聞いて 触れて 香って おまけに食べて・・・あなたの「いいね!」はなんですか?~」
https://www.facebook.com/tochiginobunkazai/

 

 

○八幡山公園

 栃木県宇都宮市塙田5丁目1−1

 

 

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