東北の美しき風景に
出会う旅でした。
被災地としての
東北ではなく
美しき東北を伝えるために
12人のアマチュアカメラマンに
出会う旅でした。
岩手県
宮城県
福島県
復興ムードが高かったのは
岩手県、宮城県。
ここには元気な都市があります。
盛岡市と仙台市
元気な都市があれば
それに引っ張られるように
復興は進むはず。
もちろん
津波の傷跡はまだなお残り物
心の傷もまだ癒えぬ。
それでも前に
前へと進むべく
人々には笑顔がある。
津波の傷跡に見た景色は
初めて見る光景で
ここには家が建ち並んでいました。
ここは旅館でした。
ここには大きな駐車場がありました。
説明を受けても
初めて見る景色には
今は何もない。
ただ瓦礫が山積みになり
シャベルカーが
忙しそうに動いていた。
でもどうだろう。
家の建ち並ぶ景色を
知っていたら。
その家が誰かの家だと
知っていたら。
思い出とは風景と共にある。
その風景が全く変わってしまったら。
一瞬のうちに
違う風景になったとしたら。
私は言葉を見つけられない。
その気持ちを
代弁することなど
不可能だ。
見上げた空は
悲しいぐらいの青。
未来を映す青だった
福島県で見た
一面のひまわり
田植えをしなかった田んぼに
ひまわりを植えたそうだ。
目に見えない放射能に
行き場のない怒りを感じる。
田には稲が
天を目指して
すくすくと育つ。
この稲穂が実っても
米として食卓に
届くのだろうか。
麦わら帽子をかぶった
おじいさんが
農作業をしていた。
なんとも
切なくなる。
夏の里山の
ワンシーンなのに
こんなにもせつなくなる。
ひまわりは
空を目指している。
人は明日に向かう。
道は必ず
明日へ繋がるんだ。
私の見た東北は
美しかった。
本当に美しかった。
それは
景色だけではない。
そこに生きる人々の
心こそ美しかった。
もう一度
いや、何度でも行きたい。
皆さんにも行って欲しい。
その目で見て欲しい。
東北の美しさを
東北に生きる人々の
優しさを
強さを
美しさを
生き様を。
見るべきだと思った。
そして感じるべきだと思った。
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