こんばんは。
ひあり奈央です。
13日、先週の火曜日に
小泉今日子さんが主演する舞台、
「毒おんな」を観ました。
二回目です。
こちらのブログに書いたように
諦めていたチケットが取れ、
最後尾の補助席で一回目は観劇しました。
そして自由席で観劇された方の
1メートル先にキョンキョンが、、、
のツイートに刺激されてしまい
2回目は自由席で。
前から3列目の席で観ることができました。
◆ 一番印象的だったこと
「誰よりもあたしが好き？」
「自己を肯定したことなど一度もないわ」
「毒おんな」のお話の舞台は北海道の牧場で、
主演の今日子さんが演じるアキノカエデは、
過去の家族関係のトラウマが原因で
良いお家の出で、高学歴で、教養のある女という
嘘のペルソナを演じた生活を送っています。
本当は「サトウクミ」というごく平均的な名を持ち、
父はイケてない整体師、母はスナック経営という
普通のバックグラウンドを持つ女性です。
嘘のペルソナを演じながら、
男性たちをソノ気にさせてお金を貢がせる。
そんな生活。
その嘘のペルソナが営む生活と
昔の少女時代の、嘘生活の原因となるシーンが
交差して舞台は進んでいきます。
今日子さん演じるカエデが「サトウクミ」になる時。
カエデが不安気な自信のない女の子に戻る時。
それはふだん、ずっと水面下に追いやって、
ひた隠しにしている人格。
それが表に出る時の今日子さんの表情が素晴らしかった。
こんな顔をされたら、男の人は皆
守ってあげたくなるだろう、と。
この舞台、「毒おんな」は
今日子さんの文字通り、毒のある女、
悪女っぷりが素晴らしいと評判だったけれども、
どのシーンでも、
どんなに自信ありげで、毒のある女を演じていても、
その奥にある、
「自己を肯定したことなど一度もない」
というペルソナが静かな、
決して音を立てることのない地下水のように
奥底に存在しているかのようで。
◆ 二番目に印象的だったこと
カエデが同僚の女性の彼氏を誘惑します。
同僚の女の子のことを、
「5，6回ヤルにはちょうどいい女なんじゃないかしら」
とその彼に向かって言い放ちます。
こうしてカエデは誘惑に成功しますが、
背後からその彼に抱かれた瞬間の
今日子さんの表情が何とも魔性で。
私の席から真正面、3メートル先の今日子さん。
美しく、鳥肌が立ちました。
◆ 三番目に印象的だったこと
ラストシーンで、血まみれになる今日子さん。
悲しくて美しいキョンキョン。
息を止めて観ました。
◆ 四番目に印象的だったこと
月が蟹座のキョンキョン。
やっぱりというか意外にというか
食べ物の話とかが合うなと感じました。
キョンキョンが紅茶を淹れるシーン。
さりげなく、素敵でした。
◆ ちょっと星の話
前のブログで
今日子さんの出生の蟹座の月のことを書きました。
今動いているやぎ座の冥王星に刺激されている蟹座の月。
観劇中、
蟹座の月が優勢な少女時代。クミ。
山羊座の冥王星そのものと言った、毒のある母親との絡みは、
月と冥王星が向かい合う時間。
月と冥王星のブレンドのカエデ。
とクルクルと変わり、とても興味深く
観ていました。
小泉今日子さんのアセンダントはみずがめ座。
その周辺に金星・水星・太陽がタイトに絡んでいます。
テレビで観るよりも実物の方が
ずっとお綺麗でした。
骨格のバランスがきっととても良いのだと思います。
まさに未来を意味する水瓶座アセンダント的な容姿です。
蟹座の月だったり、小柄だったりと日本人には馴染みやすいのに
どこか宇宙人ぽさ（みずがめ座）を感じる。
息の長い活動をされている理由が
何となくわかったような気がしました。
今回、何となく2回も観てしまった今日子さんの「毒おんな」。
もう一度観たくても、もう存在しないんですね。
演出家の方が、「何日かぶりに観る舞台で成長している小泉さんのカエデ」という主旨のツイートをされていましたが、
今回、演劇の魅力が少しだけわかったような気がしました。
生ものなんですよね？きっと。
物語は生きている。
きっと、演じた人、観劇した人の中のどこかで
お話は生きていて、呼吸しているのだと、思います。
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