自由気ままに生きていると、
突如、全く考えてもいなかった場所へと出かける事があります
昨年の台湾ツーリングもそうだけど、今回もそう
連休が取れるので(別に取りたくて取ったわけではないが)、
どこいこっかなぁ~と漠然と考えていた。
ただ、わたくしの連休中の週間予報を見ると、内地はで、ほぼ全滅
晴れそうなのは北海道と沖縄くらい
四国弾丸ツーリングや、北関東のんびりツーリングも考えたけど、雨じゃぁねぇ…
北海道かな。まぁ連休といっても最大で5日間なので、バイクじゃ行けない(まだ寒いだろうし)。
折角だから飛行機で、まだ行った事の無い利尻・礼文島でも行ってみようかな
…なんて思ってました。
でも結局来たのは、
沖縄でしたそれも石垣島
ワタクシ、若い頃は沖縄本島には何度も来たことがあったのですが、
離島は初めてです
ブルー・トゥーイヤーズオールド(青二才)だった昔の自分は、
離島と本島のツアー代金を天秤にかけ、
本島なら豪華リゾートホテルに泊まれる金額で、離島だとショボい(失礼な!!)ホテルしか泊まれない…。
…と思い、どうせなら本島でリゾートホテル!…と、何度も本島は訪れたワケなのですが、
それから長い年月を経て、
酸いも甘いも嚙み分ける事が出来るようになった(と思う)今のワタクシには、
こんな、セメント工場の隣、埠頭に立つビジネスライクなホテルこそがベストチョイス!!と、
思えるようになりました
朝は、ホテルそばの運送会社さんが駐車場で元気に朝礼していますよ
さて、そんな石垣旅行。
セオリー?で言えば、RENT-A-CARして、自由気ままに島をブラブラするんですが、
そこはひねくれもののバイク乗りのサガ…、
今回はレンタカーはせず、
代わりに借りたのはコイツです
ドオォォ~~~~ン!!!!
こ・・・こいつは、
大人の三輪車
BRP(ボンバルディア・レクリエーショナル・プロダクツ)の、
「カンナム・ライカー」でゴザイマス
ちなみにカンナムとは、一世を風靡した江南スタイルのカンナムでゎなく、
Can-Amカナディアン・アメリカンを指します(たぶん・・・)。
「パナメリカーナ」みたいに、レース由来の意味なのかも知れませんが、
カナダとアメリカは「北米」として密接な土地柄なので、
コイツはカナダ・アメリカを縦横無尽に走り回るぜ
…ってな意気込みで、
(兄貴分の)Can-Amスパイダーは華々しくDebutしたのかな~?なんて思います。
実際、10年ほどまえにワタクシがアメリカ・カナダをツーリングしていた際、カナダ・トロント付近のフリーウェイのパーキングで見かけたカンナム・スパイダーに乗る老夫婦は滅茶苦茶カッコ良く、あのマシンでカナダとアメリカの国境を行き来しながらロングツーリングなんて素敵だなぁと思ったもんです
さて今回お借りした「ライカー」は、「スパイダー」より後に登場したモデル。
低価格(スパイダー比)かつ小振りな車体、
写真で初めて見た時は「正直どうなの?」と思いました。
「スパイダー」のF3モデル。これはカッコいいなぁと思ってたんですが、
その後登場した「ライカー」
ぱっと見、劣化版F3…プアマンズF3にしか見えなかった…(スミマセン)
でも実際に見てみると、
全体がコンパクトな分、「スパイダー」以上にフロントホイールのワイド感を強調したこのスタイル、
贅肉を削ぎ落したアスリートのような力強さがあります
低身長・短足のワタクシでも両足ベッタリの(三輪なので足着く必要無いけど)、低く構えたプロポーションも迫力あります
バイクで言うと、「ビューエル」のような、
「小さいけど(スパイダー比)そこに凝縮された、なにか漲るエネルギーを感じる…」
そんなイデタチをしています
「所有」するなら「スパイダー」の方が所有欲満たされるだろうけど、
おっかなびっくり"リバーストライク"なるものを体験してみるのには、この「ライカー」の方が適している思いました
(…ま、スパイダーのレンタルは無いのでそもそも選択の余地は無かったのですが)
…ってかそもそもは今回、はじめっからCan-Amをお借りするつもりではありませんでした。
候補として、
オーソドックスかつ現実的に、軽自動車などのレンタカーそれじゃちょっと物足りないので外車のオープンカーいやここぞとばかりにバイクに乗ろう、とレンタルバイク折角だから更に変わり種…で、トライク
…といった具合に興味が移っていき、
そこで一旦はビッグスクーター改のトライクが目に留まり、レンタルしようとしたのですが、
そのお店に問い合わせたところ、
「先日、事故で全損になってしまいました…」とのお返事が
じゃぁ、フツーの?バイクか、若しくは便利さ優先でクルマでいっか、しゃーない
…と思ってた矢先、このカンナムをお借りできる場所が見つかりまして
ただ、お値段はナカナカのもの、
それこそ外車のオープンカーとトントンか、ヘタしたらもっと??
…な金額でしたが、
以前から一度は乗ってみたかったカンナムのスリーウィーラー、
それを試乗程度では無く、南国で目いっぱい走らせられるのなら、こりゃプライスレスでしょ!!…と、お借りする事に致しました
(ちなみに初めに問い合わせたレンタルバイク屋さんは、「沖縄時間」が適用されているのか全然返事が無く途方に暮れたのですが、こちらのカンナムお借りしたお店はLINEでこまめにご連絡をくださいました)
真後ろより。
カウルが最小限なので、勇ましいダブルウィッシュボーンのフロントサスがよく見えます
SHADの大き目ケースが付いているので、荷物もぶっこめます。
でゎ、走り始める前にレクチャーを受けます
まずエンジン始動ですが、かなり独特な手順です。
知らない人はエンジンすらかけられない、
まるでUniversal-Motor-Gerät(ウニモグ)のようです
キュルッキュッキュッキュ…
と、やや重めなクランキングの後、ドゥンッ!!…と結構ワイルドな音を立ててエンジンは目覚めます
・アクセルはバイクと同じ、右手首を手前に捻る仕組み
・ウインカー、ホーン、ヘッドライト切替もバイクと同じ
…この辺は、特に違和感ありません。
・ブレーキは右足のペダルのみ
…なので、左右ハンドルにはレバーがありません。
なお、変速はCVT式だそうで、シフトチェンジもありません。
兄貴分のスパイダーは、6MTとセミオートマがあったと記憶してますが、
ここらへんでもライカーは簡素化?を図っております
・パーキングブレーキは、車体左側のレバーを180°上げ下げしておこなう
二輪じゃないのでスタンドはありません。そしてオートマのクルマみたいなPレンジもない。
…なので駐車時は必ずパーキングブレーキを引いておかないとイケマセン
エンジンを切る前に予めパーキングブレーキを引いておかないと、ピー!!ピー!!…と結構デカ目の警告音がいつまでも鳴り響きます
・バックギアは左足で操作
「スパイダー」は、ハンドル側のスイッチで前進・後退切替だった気がしますが、
「ライカー」は左足でフットレバーを操作して切り替えます。
慣れると自在に操れますが、これも知らないと動かせないですね
あとは流石、水上バイクやスノーモービルなどを手掛けるBRP製のマシンだけあって、
随所にそれらとの共通性が散りばめられているようです。
イグニッションキーも特殊で知らない人にとってはキーがどこにあるのか、どれがキーなのかすら気付かないレベル。
搭載されるロータックスのACEエンジンは、水上バイクにも使われているモノだそうです。
でゎ、お店の方に見送られながらデッパツ!!!
実は、まず近くにある広い駐車場で練習しようと思ってました。
…というのもその2日前、4輪バギー(ATV)のアクティビティを体験していまして、
その際に、「バイクの様なハンドルと、クルマのような挙動の乗り物」が、バイクに慣れている人間ほど違和感があり、慣れに時間を要する。
…というのを身をもって思い知っていたからで、
例えば左に曲がろうとして舵角が付くと、とっさに逆の右側にハンドルを切ってバランスを取ろうとしてしまう(傾かないのに)→→反対側に進んでしまう
そして停車時や後退時に、無意識に足を着こうとしてしまう
バギー乗車開始後、公道に出る前に敷地内で練習するのですが、
上記の習性?により、全くうまく操れず、コースアウトしまくり(足を着こうとするのも逆に危険!)、
練習の時点で「自分には無理っす。もう返却します」…という言葉が喉まで出かかりました
結局、最終的にはある程度満足に操れるようになり、
オフロードコースを爆走して石垣島到着初日からジーパンを泥まみれにしたのですが、
そんな体験もあり、未知の乗り物であるこの三輪車・ライカーも、
まずゎ練習が必要かな
…と思ったワケです
でも結局のところ、カンナム・ライカーで走り出してみると4輪バギーのようなクセ強感は無く、
フツーに右左折なども問題なさそうなので、
街中を颯爽と()走り抜け、石垣島一周ツーリングにデッパツです
…つづく。