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こないだ珍しくマスツーリングに参加させて頂いた際に、写真が得意なKさんに撮って頂いたお写真が、ニヤニヤしてしまうくらいかっこよかったので、CLUB HARLEY様の見出しをパクって雑誌風タイトルにしてしまいましたアセアセ
 
「ダイナはやっぱりスゴかった!!」
ダイナファミリーが消滅して、早いものでもう一年が経とうとしております。
そんな中、CLUB HARLEY誌ではこの特集。
そう、ダイナはやっぱりすごいのです。
今さら気づいたか、ばーかばーか!
 
しかし消滅してしまったのは、用が無くなったからなんでしょうね
ハーレーって、アツいアメリカンスピリッツなイメージがあるけど、各モデルの変遷なんかを辿っていくと恐ろしいまでに冷たくてビジネスライクだったりする。
 
V-RODしかり、BUELLしかり、XRしかり……
そして遂にダイナも…
 
逆にFLTRロードグライドなんぞ、ふた昔前はあの2灯ライトがダサくて全く人気が無くて消滅したのに、
バガー人気で復活したらアラ不思議と人気が出て、CVOも登場する始末(もうそれすら昔の話ですが)。
 
ワイドグライドは何度か復活してもあんまし人気出なかったけどね~(笑)
 
 
見た目重視と割り切っていたソフテイルが新しくなり、新型フレームでは走りも格段に良くなったとあれば、
もはや「走れるビッグツイン」だったダイナはお役御免、存在理由が無くなった。
見た目も走りも良い新型ソフテイルが登場すれば、もうダイナは用無しだったのだ。
 
まだ流行っている「クラブスタイル」だって、サイドバッグ付けちゃえば2本サスも見えないし、ダイナである必然性は無いしね
設計が20年以上前のダイナよりも、新型ソフテイルの方が「スピードクルーザー」と呼ぶに相応しい。
 
 
スポーツスターがラバーマウントになり、見た目が大きく立派になったのももう随分昔だけど、
それまでバッタのように細くて「大型バイク」の威厳みたいなのが全くなかったスポーツスターから見違えるようにデブ…いや立派になり、XL1200TとFXDなんてぱっと見の大きさはあんまし変わらないし、
同じラバーマウントとなれば、ダイナの魅力ってナニ?カスタムパーツもスポスタの方が多いし。
…となっていたところに、まさかのソフテイル大刷新、これにて一件落着、ダイナは完全に成敗されました
 
それでもダイナはやっぱりすごかった!!
 
って、何が一体すごかったんだろう?
「当時はすごかった」って、ノスタルジーに浸るだけなら可能だが?
 
スポーツスターや新型ソフテイルを買おうとしている人に、いやダイナすごいからダイナおすすめ。中古でもいいからダイナ買いなよ
って言いきれるような要素は、記事を読んでいてもあまり見つけられなかった。
 
 
だから俺がダイナのすごさを説いてやる!!
何故なら俺はハーレーを乗り継いでダイナに行き着いた男だからだ!!
 
……3台目だけど(笑)しかも色物V-ROD含む(爆)
 
 
 
ダイナはやっぱりすごかった①【停車時】
 
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アイドリングで、エンジンがブルンブルンと震えるアレ。
これぞダイナの象徴!ダイナがダイナたる所以!!
…スポもだよ、って?ちょっと黙ってて。
 
俺は幼き頃(うそ、二十歳頃)、アイドリングするハーレーのフレームの中で、エンジンだけがユサユサと揺れているあの光景を初めて見た時、一発でやられてしまった。
 
「おぉ、あれがハーレーのハーレーたる所以なのか!!カッコ良すぎる!!」と思ったが、
調べていくうちにソフテイルもスポーツスター(当時はリジッドマウント)も、あのブルンブルンではない事をすぐに知った。
 
それからというもの、いくらファットボーイやソフテイル・デュースがめっちゃカッコ良くても、いくらダイナ・スーパーグライドやダイナ・ローライダーが写真だとどう見てもヤマハ・ドラッグスターよりカッコ良くなくても、
俺の目にはダイナしか映らなくなってしまっていた…。
 
ま、紆余曲折がありまして実際ダイナを手にするのはそれからしばらく後の話になるのだけれども…笑い泣き
 
とにかく、雑誌のハーレーを見て「これならデスペラードXの方がかっこいいじゃん。」とか思っていた俺が、うおぉハーレー鳥肌が立つほどカッケー!!と思ったのが、あの「フレームの中で揺れるエンジン」との出会いであり、そのダイナが何だったのかと言うと、今の愛車・FXDXダイナ・スーパー・グライド・スポーツだったのである。
 
そんなのどうでもいいじゃん、って言われるかもだけど、俺にとってはあれがハーレー。
こだわりは千差万別。俺にとっちゃ、
キャブだろうがインジェクションだろうがどうでもいいじゃん。
EVOだろうがTC103だろうがどうでもいいじゃん。
エンジンが揺れてればそれでいいじゃん
ってかんじ。
 
 
 
ダイナはやっぱりすごかった②【のんびりRUN】
 
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心地よい鼓動と無理のないポジション。これはダイナの旨味。
 
新型ソフテイルには色々敵わない、10本勝負やったら8本は落とすだろう。
でも絶対勝っていると思うのは「鼓動感」ハート
 
あのユサユサ揺れるエンジンが、バイクにまたがれば全身を揺さぶってくる。
 
スポーツスターも2004年からはラバーマウントなんだけど、乗り比べてみると違いは明確で、
荒ぶるダイナに対してスポスタは拍子抜けするほど滑らか。
視覚的にはスポスタもブルンブルン震えてるんだけど、体感する鼓動は全然違う。
ま、どっちが良いかは人それぞれ。鼓動も要は振動だから、少ない方が疲れないし、操作もし易い。
それにスポスタも、他のバイクと比べたら充分鼓動感あるし。
だがワイルドで迫力があるのは間違いなくダイナ
同じラバマンで、スポスタ1200とダイナ1450なら排気量も近いけど、数字の差とかじゃ測れない程の違い。見るのと感じるのとでは大違いなのであった。
 
んじゃ、~03年式のリジッドマウントのスポスタと比べたらどうか?
「鼓動感」は互角。どっちを贔屓目にみるか、どっちが好きか?で判定はご自由にってところか。
ただし「荒ぶる鉄馬感」は、さすがにリジッドスポの方が凄まじい。ありゃマジで激しい。
リジッドスポを納車して初めて走った時は、鼓動というかあまりの振動に「おいこれ壊れてんじゃねぇのか?」って、楽しすぎて笑っちゃったくらい。
この小さなボデーで、コイツなんて激しさだよ!?と。
 
エンジンが、まるで素手で殴ってくるような激しさ。
対するダイナは、軍手はめて殴ってくるような感じ。
やっぱりラバーマウントだから、少し角が取れてる。
これも好きずきかな。
 
低速域ではアイドリングそのままに、ドコンドコンと腹に響く鼓動を伴って、実に愉快な乗り心地。
1000rpm前後まで回転を落とせば、ドッドッドッドと、まさに馬…というかイノシシが走っているようだ。
スポーツスターでこの回転域での走行は、ちょっと厳しい。
 
ラバーマウントのスポーツスターでは、音と振動がリンクしていない感じで、音はスゴいがスウゥーーーっと加速していく。それもそれでアメ車がドロドロドローーーって加速していく感じで気持ちいいのだが、
ドコドコドコドコッっていう音と、身体を揺さぶる振動がリンクしているダイナの方がより「荒馬に乗っている」感じがしてワイルドだ
 
あぁ、書き出しは対新型ソフテイルだったのに、いつの間にか対スポスタになってる。
ダイナは新型ソフテイルに吸収されちゃったけど、鼓動感比べるなんてナンセンスでしょ、って事で。
まぁ、結局それも好きずきなんですが…。
 
とにかく低速走行時は停車時の鼓動感をそのまま伴っていて、ワイルドだけど不快ではなくて、ほんと飽きないエンジンなのでした
 
 
 
ダイナはやっぱりすごかった③【高速域】
 
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絶対的なパフォーマンスでは、新型ソフテイルに敵うわけはない。
競おうとも思わない。壊れる前にやめとけって感じ。敵前逃亡。
 
 
だけど、ダイナは速い!!少なくとも、遅くなんかはない!!
低・中速域では巨大なエネルギーを垂れ流して余裕かまして走っていたのが、
ぶん回すと余裕が無くなりがむしゃらに突進する暴れ馬になる。
 
ドコドコドコドコ…だった音も
ダカダカダカダカッ!!と、激しく叩きつける音に変わる。
 
さぞかし振動も凄まじくなるのだろう、と思うがところがどっこい、
ラバーマウントのエンジンはトップギアなら80km/hにもなれば振動を収束し始める。
そしてラバーマウントのスポーツスターのように凄まじい音と共にスウウーーーーっと加速していく。
 
これがぶん回すほどに振動が増幅していくリジッドスポみたいなのだと、手足を襲う激しすぎる振動と、このまま分解しちゃうんじゃないかという恐怖で高速「巡航」なんてとてもとても笑い泣き
一瞬かっ飛ばすだけならOKだが、高速クルーズはちょっとしんどい。
 
ダイナは、低中速域では「ハーレーらしい」荒ぶる鼓動を楽しめ、高速域では滑らかな加速を楽しめるという、「良いトコどり」のマシンなのであったウインク
 
もちろん「高速巡航」ではツーリングファミリーみたいな快適さや、V-RODのような右手一ひねりで周りの車を蹴散らす余裕のパワーも無いが、
普通に速いしチョイ前傾するくらいのハンドルポジションなら意外と長時間の巡航もイケてしまう爆  笑
そして速度域を落とせばまた鼓動を伴うクルージングを楽しめる。
飛ばしても流しても楽しいのが、ダイナ
 
 
ダイナはやっぱりすごかった③【ワインディング・コーナリング】
 
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ふぅ~~~、われながらかっこよすぎる爆  笑
 
激写していただきありがとうございますチュー
 
 
「走れるビッグツイン」がダイナ。
ダイナは「走れるビッグツイン」。
 
低中速の鼓動と高速走行性能を持ち併せながら、コーナリングも楽しめるハーレー…。
 
え?これ無敵じゃん
 
 
いや「走り」に関してならXRやビューエルというバリバリマシンの方が当然ながら速いし、リジッドスポのXL1200Sなんてのもパーツも多いし定番の「走りハーレー」。
 
でも、ビッグバイクらしい迫力と、クルーザーらしいロー&ロングのボデーを持ちつつ「走れるハーレー」なのはやっぱりダイナ。
 
みんなローダウンサス入れてカッコよくしている分、走れなくなってしまっているけれど、
ノーマルのダイナならばワインディングも楽しい。
340mm長のリアサスを持つFXDXならば、もっと楽しい爆  笑
 
 
このツーリングでも、様々なメーカー・カタチのバイクが一緒でしたがワインディングを最も楽しんでいたのはワタクシでした
走り足りずに途中で引き返して、山の麓で皆様をお待たせする迷惑野郎になってしまうくらい、ダイナの走りは楽しいキラキラ
 
 
特集①【真夏の川辺で食す、極上の"鮎の塩焼き"】
 
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おぉー、めっちゃ美味しそうラブ
しかもこれ、ノーマル鮎と子持ち鮎のセット
 
ノーマル鮎は、ふっくらホクホクの身が超絶に美味くて、
子持ち鮎は、これでもかとぎっしり詰まった卵が超絶に美味い。
つまり超絶に美味いのでありました爆  笑
 
まさに「貪る」勢いで、アゴが休む暇を与える事ができませんでした照れ
 
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今日のお昼は、ご飯・味噌汁・漬物・焼き魚…
 
って聞くと、どんだけ質素だよ!?
と言う感じだが、その実シアワセが口の中に広がる極上のお食事なのでした照れ
 
日光と言えば湯葉しか思い浮かばなかった俺に、「船場亭」より新たなる風が吹き込んでまいりました
 
 
 
特集②【牧場のソフトクリーム】
 
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うだる暑さにソフトクリーム
凍える唇に缶コーヒー
 
これがバイク乗りだけが得られる幸せだニコニコ
この時ばかりは、我々はバイク乗りという特権を利用した特権階級。ベントレー乗りもロールスロイスのオーナーも敵わない。
はたから見たら、汗だくでソフトクリームを頬張っていたり、死にそうな顔でコーヒーをすすっているだけに過ぎないのだが滝汗
 
 
しかし俺は、
親しく話しかけてくる女の子と漁港で食べる海鮮丼、そして牧場で食べるソフトクリームにはあまり期待しないようにしている。
期待が裏切られた時のショックが大きいからだ。
 
 
そんな事言いつつも食べずには居られないのが、牧場のソフトクリーム
さて大笹牧場のソフトクリームは、どないだ??
 
お、乳脂肪分が高そうなお味で、こいつはまさしく「牧場のソフトクリーム」だ照れ
400円超えのプライスに否応なく期待値は上がってしまったが、無事それを上回った
 
だが、可愛くて愛想のよい売り子さんには、期待しないようにしておこうニヤリ
 
 
 
ダイナはやっぱりすごかった④【総論】
 
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復活して大人気を博すチンクエチェントと、残念ながら消滅してしまったダイナ。
夕暮れの大黒PAにて。
 
 
結論といたしまして、「ダイナはマリオだった」
 
ダイナはやっぱりなにがすごかったの??
という問いに対し、出た答えがこれだ。
 
 
鼓動感:☆☆☆
ルックス:☆☆☆
走り:☆☆☆
プライス:☆☆☆
ハーレーというブランド・世間のイメージに対する適応度:☆☆☆
カスタムの幅:☆☆☆
 
つまり、
旧車やリジスポには敵わないが、「鉄馬」らしい鼓動感があり、
ソフテイルのようなカッコよさやツーリング系のような威風堂々さはないが、大型クルーザーとしての迫力とプロポーションがあり、
スポーツスターやビューエルのような機敏さや絶対的な速さはないが、ビッグツインでは最も軽快であり、
スポーツスターよりは高いがビッグツインの中では比較的リーズナブルであり、
ロー&ロングでオーセンティックなスタイルは紛れもなくハーレーであり、
カスタムパーツやカスタムの方向性も充実している。
 
全てがバランスされていて、まさにマリオカートでいうところのマリオなのであった
それはつまりF-ZEROでいうところのブルーファルコンであり、リッジレーサーでいうところのF/A RACING。
ドラクエでいうところの勇者なのであった。
 
つまり主人公格!!
ザ・ハーレーはダイナだった!!
 
やっぱりダイナはすごかった!!!
 
主人公なくしてハーレーダビッドソンは、これからどこに向かうのか…
 
新たな主人公の、新たなマリオの登場を望む・・・
 
…大きなお世話ですプンプン
それに新しいの出ても買わねぇだろムキー
 
…はい、その通りでございます。
 
 
それに、全てがバランスされているって、裏を返せば何も特長が無いって事じゃねえか照れ
 
 
…はい、その通りでございます。
「いいトコどり」なのか「どっちつかず」なのかは、価値観次第でございます爆  笑
 
少なくとも、激しさと優しさを兼ね備えたダイナは、わたくしの中ではベスト・オブ・ハーレーとなり得ております照れ
CLUB HARLEY誌に諭されるまでもなく、やっぱりダイナはすごかったのですウインク
 
 
 
最後に、こんな素晴らしい写真を撮っていただいたKさんと誘って頂いたNさんには、ありがとうございましたと言いたいです爆  笑
好き放題できるソロツーリングも、思い出を共有できるマスツーリングも、どちらも楽しいですねアップ
 
 
これだから、ツーリングはやめらんねぇグッ