年間340本目(月間 43本目) 
2025年公開 邦画 17位 鑑賞全作品 37本中
通算 邦画 9,989本  洋画 7,668本 合計 17,657本

 

実は子供の頃から好きな小説家は乱歩であり映画も好きなので映画化された乱歩作品は大体見ているのですが、乱歩作品の映像化に成功した例がほとんどないで残念に思っています

 

映画監督たちが乱歩を撮ろうとすると、なぜか「奇抜なメイク」「白塗りの役者」「意味深なスローモーション」「前衛的な舞台装置」といった、いわゆる「アングラ演劇的な記号」に頼ってしまいます。監督自身が「私は乱歩の変格世界を理解しているアヴァンギャルドな芸術家だ」と自己満足に浸っているような演出になり、結果として観客は置いてけぼりにされ、ちっとも乱歩らしくなくなってしまいます。

乱歩の魅力は、そこにはありません。

覗きからくり、レンズ、鏡、天井裏の隙間。乱歩の物語は常に、「見てはいけない禁断の深淵を、息を潜めて覗き見してしまうゾクゾクする快感(のぞき趣味・愛執)」で駆動しています。読者は主人公とシンクロして、そのいかがわしくも凄まじい世界を一緒に覗き見しているからこそ、ページをめくる手が止まらなくなります。

それなのに、映画の中にいたのは「すかした似非芸術家」だけだったのでまたも乱歩映画の失敗作でした

 

年間339本目(月間 42本目) 
2025年公開 邦画 28位 鑑賞全作品 36本中
通算 邦画 9,988本  洋画 7,668本 合計 17,656本

 

宮崎駿監督、新海誠監督、そして押井守監督らの作品に代表される「リアルで均整の取れた美しいビジュアル」や「子供から大人まで感情移入しやすい王道の分かりやすさ」が日本のメジャーアニメ映画の潮流である中、東映という老舗の大手が『ChaO』のような尖ったアート系アニメを配給した試みは、非常に珍しく、かつ非常に野心的な決断だったんですね。

でも東映は1975年にアンデルセン童話を元にした名作アニメ映画『アンデルセン童話 にんぎょ姫』を作っています。今作『ChaO』も、人間と人魚の恋、種族の壁、そして環境問題(今作では造船や都市開発)という対立構造を含め、東映がかつて得意としていたファミリー向け童話映画のプロットそのものです。

とがったアニメとシンプルな話なんですね 東映の冒険作ですが成功とは言えませんでした