新潟では冬になれば雪に覆われてしまうし

雪のない初冬でも曇った日が多いからそんなに冷えず

霜を見る機会は少ないです

でも今朝は快晴

放射冷却で霜が降りて水たまりには薄氷が張っていました

今日はそんな「霜」を使った俳句です

 

 

 

夜勤明け路傍の草に今朝は霜

 

川崎不坐

 

 

 

 

 

霜の庭散るは咲くより美しと

 

丸山海道

 

 

 

 

 

 

霜晴の分散和音躍りけり

 

宮津昭彦

 

 

 

 

多くの句の中でしみじみと心に残る句がありましたので紹介します

 

逆縁の嘆きも三とせ霜のこゑ

 

千代田葛彦

 

あの子がいなくなってもう3年か・・・

あの日もこんな静かな寒い夜だったなぁ

 

 

珍しく明日も晴天が続く

今日よりももっと暖かい日になりそうだからじっとしていられない

きこりでもするかな

今日の写真は晩秋から初冬にかけての景色

色づいた葉と淡雪です

俳句としては季語が重なるのは好ましくないからか

ずばりの句はあまり見当たりませんでした

 

もとより添える俳句は写真の説明に使うのではなく

双方が調和してさらに深化するのが理想なんですが

頭が固すぎてどうしても壁を越えらず説明調になってしまいます

 

お題の写真3枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俳句は季語「初雪」から無難なところを選ばせてもらいました

 

まとめて3句

 

初雪や彩ある木々を鎮めをり

 

高橋あさの

 

 

初雪や人生仕上げの色に似し

 

石坂比呂子

 

 

初雪は総べて吉事や万葉歌

 

上辻蒼人

 

 

 

いっそ、写真とは関係なさそうな句を添えて

その印象を読者にゆだねるってのもありかなとも思いますけどね

 

例えば

初雪やむすんでひらいてさやうなら

 

河野けいこ

(貴乃花関の元奥様じゃないですよゲラゲラ)

 

これなんかどうでしょう

皆さんならどんな景色が目に浮かびますかキラキラ

 

昔から言われているように、山に三度雪が降ったら四度目は里も白くなった

だけどそれも半日で消えた

その後、雨は降るけど雪にはならない

この先の二週間も予報だと大きな雪だるまは出てこない

雪に慣れているとはいえ、やっぱり雪は降らないほうが楽でいいな

 

今日の写真は高田公園の内堀と天守閣です

 

 

 

午後の日の急に弱まる冬囲 

 

橋本弘子

 

 

 

 

 

鯉ひとつ動きて冬の水動く

 

百瀬美津

 

 

 

 

 

短日の天守に残る金落暉

 

田中芳夫

 

 

 

俳句はいつもの「歳時記」から選ばせてもらいました

直接写真にはリンクしませんが情景が伝わってきた一句があったので追加

 

 

短日の母の顔みてすぐ帰る

 

舘林志津子

 

以前、家から通勤できない距離の職場に赴任してた頃

週末になると戻ってきて実家で一人暮らしの母のもとへも行って

食材を届けたり、たまった一週間分の用事を片付けたりしていた

顔を見てすぐに帰るわけではないが、用が済めば帰る

母にしてみれば「なんだもう帰るのか・・・」ってとこだったろう

 

作者が主婦ならば日没の早い今頃はなおさら気が急くに違いない

 

今日の写真は妙高山麓の「いもり池」からです

季節は12月、既に何度か雪が舞い薄氷も張りました

岸辺のビジターセンターが改装されてから訪れる人も増えましたが

さすがに12月ともなれば池を廻る人はまばらです

 

ここでは池に生えている外来種のスイレンが増え過ぎるので、

定期的に除去活動が行われています

スイレンの花はきれいだけど繁殖力旺盛で、葉っぱが水面を覆いつくすと

妙高山が映らないですから

 

写真は以前撮ったものです

 

 

 

日を返し日に消えゆきし初氷

 

山田天

 

 

 

 

 

 

湖面いま微光散らしに冬木立

 

小澤克己

 

 

 

 

 

 

沼枯るる茫漠夢と境無し

 

宮津昭彦

 

 

 

 

 

 

 

「茨の実忘れし恋のありにけり」と小泉良子さんが詠めば

 

「文学少女が老いし吾が妻茨の実」と草間時彦さんが返す

 

それを聞いてた飯田龍太さんが

 

「野茨の実のくれなゐに月日去る」と言ったとかイヒ

 

 

凩の明家を猫のより処

こがらしのあきやをねこのよりどころ

 

正岡子規

 

 

 

冬ざれや十一匹の猫の床

 

平井照敏

 

 

 

学校帰りの腕白どもが雪つぶてを猫の家に当てて遊んだか

 

 

 

 

初雪も降りぬに猫の恋心

 

中村史邦

 

性別、関係不明なれど恋猫と思えば多少とも寒さが和らぐかな

 

 

 

大寒や髭ぴんと張り烏猫

 

小松崎爽青

 

烏猫は黒猫のこと

その神秘的な印象から寒くても凛とした姿をイメージするけど、黒猫だって寒けりゃ丸くなる

 

 

 

 

 

ことことと風遊ぶ窓眠る猫 

 

野原薫

 

 

 

極月の大屑籠に猫眠る

 

柿本多映

 

 

 

極月(ごくげつ、12月)

キミは暖房完備ご飯食べ放題朝昼夜寝付きの家に飼われて良かったね

 

 

 

さらに一句 今日初めて知った言葉「臘八

 

臘八の香煙くぐり烏猫

 

渡辺鳴水

 

臘八は12月8日のこと

釈迦が悟りを開いた成道じようどうの日であり諸寺で成道会を行うそうです

今日は大根干しです

俳誌のサロン「歳時記」の489句よりお気に入りを選ばせてもらいました

(途中で挫折したけど)

 

 

 

 

懸大根こゝろゆるびて母居給ふ

 

岩田星雨

 

 

今日干してけふの白さの干大根

 

西川保子

 

 

 

 

 

 

 

わけへだてなく日を浴びて干大根

 

小澤スミエ

 

 

干大根並びて主役端役なし

 

祐宗千代子

 

 

 

 

 

 

 

 

山の日に力抜かれて干大根

 

小山祐司

 

 

少しづつ煩悩捨つる干大根

 

鈴木順子

 

 

 

もう一句、初めて見る言葉があったので

 

大根干す妣の百影追ひながら

 

宮越久子 

 

 

妣は「ひ」と読んで「亡き母」のことらしい

限られた文字数の中で一音で思いを伝えることができるとは贅沢ですね

 

 

 

約6,000年前の縄文時代から愛されるヒスイ

以前は中国から輸入していたと考えられていたのですが、国内ではじめて古墳時代のまが玉工房跡「浜山玉つくり遺跡」が朝日町で発見され、日本のヒスイ文化を解き明かすスタート地点となり、発掘調査団が、宮崎・境海岸一帯を「ヒスイ海岸」と命名しました

2016年に日本鉱物科学会により「翡翠」が日本の国石に選ばれ、ヒスイ海岸への注目が益々高まっています

(富山県朝日町観光協会HPより)

 

 

これは親不知ICあたりの海岸です

 

 

波が荒れた日の3日後くらいが新たな石が海岸に打ち上げられているので狙い目だそうですが、私はまだ本物にめぐり合っていません

時にはルビーやサファイアなどが見つかることがあるみたい(ほんとかな)

でも本物が拾えなくてもいいんです

探している時間が楽しければ

 

 

ヒスイを探す人が絶えません

 

 

ヒスイの句が見つからないので無理やりカワセミに変換して

 

 

【今日の一句】         

 

翡翠の翔ちて女神の使者となる

 

長田等

 

この女神が古代神話の翡翠の女神と呼ばれる奴奈川姫だとしたら・・・

まんざら無理やりでもないのかな

過去写真に神社の巫女さんが写ったのがあったので巫女を詠んだ句を探しました

場所は越後、越中、加賀の一宮です

なお各県に一宮は下記のほかに複数あります

 

 

越後国一宮 彌彦神社

 

初ざくら髪にかざせり弥彦巫女

 

石鍋みさ代

 

 

写真と俳句の季節が合いませんが桜の髪飾りをイメージしてください

弥彦神社の摂社で撮りました

 

 

 

 

越中国一宮 高瀬神社

 

今朝秋の社務所の巫女の御下げ髪

 

高橋うめ子

 

 

やっぱり神社には巫女姿が合いますね

 

 

 

 

加賀国一宮 白山比咩神社

 

冬麗やバイトの巫女の赤と白

 

川崎展宏

 

 

まだ少し早いですが初詣に備えてのオリエンテーション風景です

人気の神社だから巫女さんも多い

 

 

12月もあっという間に一週間が過ぎて、年賀状だ大掃除だクリスマスだ正月飾りだと言ってる間に今年も終わりそう

なんて、わが家にはほとんど関係ない行事だから余裕の年末です

年賀状も年々減らしてあとは親戚のみになりそう

あ、今年もしめ縄だけは手づくりするかな

今日の写真は初冬の山里の夕暮れです

今は平地でも「冬期湛水・冬水田んぼ」として環境保全型農業の補助金対象メニューの一部となっていますが、このあたりの山の田んぼでは昔から一年中水を溜めています

12月にもなれば寒々とした空を映す澄んだ水は静かに雪を待っています

そんな写真に合わせて三句選んでみました

 

 

 

泰然と身を休めをる冬田かな

 

       丸山敏幸

 

 

この田に行くための農道はまもなく雪が降って閉鎖です

 

 

 

 

初冬の音立ててゐる堰の水

 

白石正躬

 

 

以前載せた「円筒分水」を別の角度から

 

 

 

 

残照の冬田を展げ過疎すすむ 

 

安武晨子

 

この田は残念ながら既に原野に還っています

 

 

先日の寒波が過ぎて今日は晴天

一日儲かったので山の家から宿根草(名前のわからない紫の菊科?)の株を掘ってきてこっちに移植した

時期的に遅すぎたかもだけど根付けばしめたもの

(一昨年の今頃に移植したシュウメイギクは日当たりが良すぎたか一年で消滅)

あとはしなくてもいい雑木の剪定をして日が暮れる

残念ながらというかやれやれというべきか

昨夜から雪は積もらず冷えるのみ

風が強いから雪雲は山の方まで流されているのかな

 

冬本番の寒さになって我が家では薪ストーブがフル稼働

早朝4時頃に火をつけるのは年寄り(私)の仕事

着火して、また布団に入って、30分くらいしたらまた起きて薪を追加しての繰り返しで6時起床

その間はアメブロ徘徊したり音楽を聴いたり

 

火をつけて1時間もすると床が温まってきて、キャットタワーの上で丸くなっていた猫が下りてくる

 

 

 

昔は炬燵があって猫は喜んで中に潜り込んできた

熱源が豆炭や練炭だったりすると一酸化炭素にやられてふらふらになって出てきたりして

炬燵が暖かくなければ囲炉裏やかまどの近くに寄ってきた

時には家の者が寝静まったあとに囲炉裏の中に入って灰まみれになって叱られる

 

そんな家のことなら何でも知っていた昔の猫だが、今はストーブとの距離を調節しながら暖をとっている

 

 

 

【今日の一句】

 

何もかも 知つてをるなり 竈猫

 

富安風生

 

(1885~1979)愛知県金沢村生まれ

東京帝国大を卒業し逓信省入省、のち事務次官

俳句は30代半ばから始め、高浜虚子に師事

 

 

 

眼を開けたまま放心状態