今日、通りがけの公園で見つけた、「楝(あふち)」の花。
栴檀ともいうらしいが、
「栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より香(かんば)し」の栴檀(せんだん)は、
白檀(びゃくだん)の別名で、楝(あふち)とは別物。
大きな木なので、花までは手が届かないものの、
下に行くと、ほんのりいい香りが…
清少納言曰く、
木のさまにくげなれど、楝(あふち)の花いとをかし
(木の格好はむさくるしいけれど、花はとってもすてき)
果実はひび薬に、根や樹皮は虫下しに、
果実はひび薬に、根や樹皮は虫下しに、
核は数珠の玉にというが、
『平家物語』の時代には、
晒し首は必ず楝(あふち)の木に並べられ、
牢獄の晒し首の木だったという。
おぞましい歴史を背負ってる、楝(あふち)の木。
今その枝に咲く可愛い花は、清々しい初夏の花。