昨日から天気予報は雨なのに、雨らしい雨は全く降らない。
空を見上げると、
南の空はどんよりした灰色。
北の空は、所々に青い空が見える。
通り行く人は、それぞれに雨具を持ち、
自転車の人も、後ろ車輪脇に雨傘を挟んでいる。
肌寒く、街全体が寒々とした雰囲気だ。
ヌルデの小さな扁平の実が、秋を告げ、
公園の大きなケヤキの木も、心なしか寂しそう。
川の流れさえ、止まってしまったかのようだ。
こんな天気の日は、子供の姿さえ見つからない。
色彩のない街は、
どうしてこうも、物悲しくさせるのだろう。