最高の死に方 | ゆる~いカミナリ

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「宇宙となかよし」Qさん主催の100日更新がきっかけではじめたブログです。
現在は特撮イケメンさんにハマり中♪今は一番気になっているのは小澤亮太くん!!基本、戦隊レッドさんにハマります(*^ ^*)
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今日は、知人の方の陶芸展に行ってきました。
学生時代に一緒に中国の雲南省を旅行して以来のお付き合いなので、知り合って10年以上になるのかな?
月日の経つのは早いものです。

その陶芸展に、同じ旅行で一緒だったご夫婦もご来展されてました。
そのご夫婦にお会いするのは何年ぶりかな?
お会いできてとても嬉しかったです(*^▽^*)。

そんな感じで懐かしい方々と積もる話をしていたら、なかなかにショックな話がありました。

上記のご夫婦の親友の「原人さん(←こういうあだ名)」が9月に突然お亡くなりになったというのです。

「あいつ“最高の死に方”したぞ!」

とは、陶芸家さんの言ですが、話を聞いているとまさしくそうだなーと。

原人さんは、糖尿病でかなり体調を悪くしておられたそうです。
なので食事をかなり制限されてたのですが、こっそり(?)と医者から禁止されているお酒や食べ物を口にしていたそうです。

ここからは推測ですが、死ぬ間際も家族にバレないように、夜中にコンビニでおでんを買ったらしいのです。
明け方に、家族が起きる気配を感じて慌てたのでしょうか、糸コンニャクを飲み込んだはいいが喉に詰まらせて窒息死されてたそうです。。。

原人さんのご家族が言うには、死に顔は安らかで苦しまなかったみたいだし、このまま病状が進んだら手足の切断など、寝た切りは避けられない程のご病状だったので、その前にあっさりあの世に行けて良かったんじゃないか。とのことらしいです。
お年も85歳くらいだったのかな?十分に生きたじゃないかと。

お話して下さった陶芸家さんの話術のお陰もあるのでしょうが、私はこの話を聞いている間、腹を抱えて笑ってました。隣で聞いてた長女も笑ってたな。

原人さんは逸話に事欠かない人だったのですが、死ぬ一年前くらいの東京旅行の話もまた傑作でした。

原人さんは持っていったカメラが壊れてる!と言っておられたのですが、真相はレンズを自分に向けて写真を撮ってたとかで、「そりゃ原人の目しか写ってない変な写真しか撮れないわな(by 陶芸家さん)」と。

まあ、そんなのは序の口な原人さん。
過去にしでかした逸話の数々は、聞く度に笑いが絶えない方でした。
ご本人はいたって純粋で真剣に一生懸命なんですけど。

死因が“糸コンニャクを喉に詰まらせる”だなんて、本当に死ぬ最後まで原人さんだったなぁ……。

私は親しみを持った方の死がちっとも悲しくない上に、こんなに腹が捩れる程笑ったのは初めてです。

これってかなり凄いことですよ。
陶芸家さんが仰るように、死ぬタイミングも周りに与える影響も、正しく“最高の死に方”だと思いました。
理想ですらあって羨ましくも思いました。

私の理想の死に方って、ある南の島のお葬式なんです。
その南の島は、死ぬと島の精霊に生まれ変わると信じられていて、お葬式は精霊に生まれ変わった祭になるそうで、「死=悲しみ」ではなくむしろ「死=歓び」だそうです。
見える人が見ると、生きてる人も死んだ人も一緒になって歓びのダンスを踊っているそうです。

自分の死が大切な人達を悲しませるのって辛いと思うのです。
だからその南の島の話を聞いて以来、そんなお葬式っていいなぁって思ってたら、原人さんはこの世知辛い日本で、死を笑いに変えてしまわれちゃいました。
凄いし羨ましい。

死に方が羨ましいと思ったのは、お世話になった物理の先生に続いて二人目です。

この二人に共通するのは、魂が純粋でいつも100%自分らしくあったことでした。
生きる時に生き、死ぬ時に死ぬ。禅を体現したような方々でした。

最後に、原人さんのご冥福をお祈りいたします。
あなたとほんの一時でも知り合う事が出来て、本当に良かったです。