阿部龍太郎 著 『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』
幻冬舎新書(2018年7月刊)、定価:(本体820円+税)
津本陽 著 『「本能寺の変」はなぜ起こったか 信長暗殺の真実』
角川文庫(2019年11月刊、単行本は2007年12月刊)
定価:〈本体580円+税)
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』を観ていて、歴史の真実に少しでも近づきたいと思いました。そして、このふたりの直木賞作家の本をを読みました。大変興味深く、明智光秀という人物が身近に感じられるようになりました。
始めに津本陽氏(1929-2018)の『「本能寺の変」はなぜ起こったか』を読んで、解説が安部龍太郎氏(1955-)であり、その繋がりで次に『信長はなぜ葬られたのか』を読みました。
どちらの本も、津本氏が述べておられる「仮に提示されたものが推理ではあっても、単に面白いだけではなく、歴史学者に刺激を与え、歴史学の発展に寄与する合理性が不可欠だということであろう。本書では、基本的にそうしたポジションで論議を進めていきたいと考えている。」(P13)という内容で、歴史の謎ときにわくわくしながら、読みました。
目次をご紹介します。目次を見るだけでワクワクしました。
『「本能寺の変」はなぜ起こったか 信長暗殺の真実』
序章 いまなぜ「本能寺の変」なのか
第一章 信長を囲む軍事・政治情勢
第二章 織田信長という個性
第三章 秀吉の勃興と光秀
第四章 敵は本能寺にあり
第五章 黒幕は果たしていたか
第六章 本能寺の変の真実
『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』
はじめに 本能寺の変、二つの真相 他
第一章 消えた信長の骨
秀吉は信長を見殺しにしたのか
富士山麓に埋められた信長の首
織田信長は、桶狭間の前年に上洛していた
第二章 信長の真の敵は誰か?
正親町天皇の勅命が、織田信長を滅亡の危機から救った
織田信長の覇業を陰から支えた元関白
織田信長を葬り去った闇の人脈
第三章 大航海時代から本能寺の変を考える
隠された信長
キリスト教禁教、イエズス会との断交
第四章 戦国大名とキリシタン
黒田官兵衛の実力とは
加藤清正の経済力
北野大茶会の謎
毛利家とキリスト教
ポルトガル船デウス号事件
室町幕府の終焉はいつか
根強く広まるキリシタン信仰
秋田のキリシタン弾圧
徳川幕府とキリスト教
いかがですか。明智光秀、織田信長、本能寺の変に興味のある方へ
おすすめの本です。
お読みいただき、ありがとうございます。
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