映画『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』 | ヒズモのブログ

ヒズモのブログ

本好き、映画好き、落語好き、卓球好きのパート社員です。

映画 『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』 (1976年、松竹、109分)

原作・監督 山田洋次、 脚本 山田洋次、朝間義隆

キャスト 渥美清倍賞千恵子、前田吟、中村はやと、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆、太地喜和子宇野重吉、岡田嘉子、大滝秀治、寺尾聡、桜井センリ

 

あけましておめでとうございます。いろいろあって、一か月以上もブログ更新ができませんでした。今年はもう少しコンスタントに更新できるよう気を付けたいと思います。よろしくお願いします。

新作の『男はつらいよ お帰り寅さん』を先日観て、太地喜和子の名演をまた観たくなりました。タイムリーにNHKBSシネマで寅さん特集でした。あらすじをほとんど忘れていて、初めて観る感覚で、この名作を味わうことができました。

allcinemaの解説です。

“男はつらいよ”シリーズ第17作目。風変りな日本画壇の大御所の老人とチャーミングな芸者を相手に義理人情に篤い寅さんが奮闘する。春、4月。葛飾柴又。久しぶりに東京に戻ってきた寅は、飲み屋で見知らぬ老人と意気投合、そのまま“とらや”に連れ立って帰ってみると、なんと老人は日本画の大家・青観だった。数日後、兵庫で青観と再会した寅は、料亭の接待に同行し、そこで美人芸者のぼたんにひと目ぼれしてしまう……。マドンナの太地喜和子が魅力的で、シリーズの中でも人気の1本。

 

43年前の映画です。寅さんシリーズの中でも傑作と呼ばれる理由が改めて分かりました。太地喜和子、宇野重吉の演技と、山田洋次監督のストーリーの組み立て、エンディング、本当にうまいなあ、と感動しました。

 

宇野重吉演じる池ノ内青観、太地喜和子の芸者ぼたん、本当に存在感抜群の演技です。その間で渥美清の寅さんが義理と人情、正義感いっぱいに行動する姿に笑い転げたり、泣けたりと胸が熱くなるストーリーでありました。

 

佐野浅夫演じる金をだまし取ったあくどい男が本当に憎たらしく、これもまた、さすがの演技です。寅さんシリーズでなかなか出てこないキャラクターのように思います。

 

この成り行きをどう収束するのだろうと観ていると、最後に感動いっぱいのエピソート゛が用意されていました。。山田洋次監督のすごさ、優ししいまなざしを感じることができました。

 

宇野重吉(池ノ内青観)と岡田嘉子(志乃)の味わい深い会話のシーン、渥美清(寅さん)が太地喜和子(ぼたん)の身の上話を聴いてからの一所懸命の言葉と行動、太地喜和子(ぼたん)の圧巻の演技等、強く印象に残る作品でありました。

 

倍賞千恵子(さくら)、前田吟(博)、佐藤蛾次郎(源公)がホッとする演技です。

 

今は亡き、渥美清、太地喜和子、宇野重吉、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、岡田嘉子、大滝秀治、桜井センリ、佐山俊二がスクリーンの中で、元気に生き続けておられます。素敵な映画でありました。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。