コロッケ氏講演『九州から飛び出してMIMIC(ものまね)と共に』 | ヒズモのブログ

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4月の九州市民大学講演はコロッケさんでした。

演題は『九州から飛び出してMIMIC(ものまね)と共に』。

夜の部の講演を夫婦で聴きました。爆笑ものまねネタをはさんで、生い立ちから芸能生活38年の中でのエピソードを語られました。楽しく元気をもらった講演会でした。

 

九州市民大学HPのコロッケ氏プロフィールです。




タレント
コロッケ

九州から飛び出して
MIMIC(ものまね)と共に

 1960年熊本市生まれ。’80年NTV「お笑いスター誕生」でデビュー。TV・ ラジオ等に出演する傍ら、全国各地でのものまねコンサート及び、東京・明治座をはじめ名古屋、大阪、福岡などの大劇場での座長公演を定期的に務める。ものまねレパートリーは300以上。ロボットバージョンやヒップホップダンスとの融合等、常に新境地を開拓している。近年は映画やドラマなど俳優としても円熟度を増す。ゴールデンアロー賞・大賞及び芸能賞、文化庁長官表彰、日本芸能大賞などを受賞。また、芸能活動の傍ら、東日本大震災被災地支援活動を精力的に行い、2012年防衛大臣特別感謝状を授与された。

 

講演の中から少し内容をご紹介します。

 

真っ赤な派手な衣装で「さそり座の女」を歌いながらステージに出てこられたコロッケさん。「講演会ということで、芸人なのでスーツ姿というのもなんだから、一番地味なステージ衣装でここに来ました」と語り、会場大爆笑。

 

コロッケ”の芸名の由来は、六本木のショーハブに出ていた時、“顔がコロッコロッ変わるのでコロッケ”と名づけられ、それを芸名にしたということでした。

 

コロッケ”の名前のために、いろんなエピソードがあります。

青森のあるデパートの屋上で「コロッケショー」、演台に出たら、お客さんが箸を持って揚げたてのコロッケが出るのを待っておられました。

熊本地震支援でパンと巻きずしを持っていったら、「コロッケが来た」との声に揚げ物を食べたかった被災者の方から「コロッケはないと?」と問われました。

 

東日本大震災や熊本地震の際に、自分のものまね芸が人の役に立つことがわかりました。「なんもせんと?」と言われ、「ものまね」がみなさんに喜んでもらえ、元気になっていたたけるのが嬉しかったです。

 

ものまね」はまねされる本人には随分迷惑をかけているところもあり、自分なりに礼をつくしています。ものまねされる本人が歌われていたころを知らない世代の方は、コロッケを観た後に本人を見るとややこしくなります。ある3歳の男の子が五木ひろしさんはロボットだと思っていました。また、野口五郎さんは鼻をほじると思ってテレビを凝視していた子がいたそうです。

 

母のこと、今でいうシングルマザーで姉と自分を育ててくれました。当時は片親と呼ばれ窮屈な思いをしましたが、笑いの絶えない家でした。中2までは目立たない子どもで、いつも遠くから人を見ている子でした。その時、想像をふくらませて人を見ていて、この人はニワトリのような人だなとか…、後の芸に役だったかもしれません。

 

中学で人気のあった姉が卒業した後の中3から爆発的に動き出しました。郷ひろみの「よろしく哀愁」を旅行バスの中で歌い、注目を浴びました。ブルースリーのものまねもしていました。しかし、なかなかモテずに孤立。40年以上前の九州では面白い人はモテませんでした。

 

中二から高三まで新聞配達をしましたが、家にはほとんど入れず自分に使い、高二からスナックに遊びに行っていました。ひとつ違いの姉はケロッケ(コロッケのコのひとつ前のケ)といいます。ヤギのものまねが得意で、ヤギが返事をするからすごいです。今日ここに来ているので、ヤギのものまねを披露してもらいます。会場からあがってこられたケロッケさんが「メェーメェー」(なるほど、すごかった!)

 

私のものまねは普通ではないです。私が想像をふくらませた形に変わります。八代亜紀さんがハトにみえます。吉幾三さんが大型犬、堀内孝雄さんが虫を見つけている人に見えるのです。

 

母は挨拶などのしつけは厳しかったです。私も気を付けていることがあります。それは“感謝の気持ちを持つ”ということです。私はモノマネさせていただいている方へのお歳暮や誕生祝等を忘れないようにしています。

 

座右の銘は「相手が一番、自分が二番」。

例えば、レストランに彼女と行ってメニューを渡されたら、最初に彼女へ。思いやりが心をおだやかにします。そして、食事の後におしぼりでテーブルを拭くといい空気が流れますよ。九州の男は動かんもんね。お互いに動くと関係がおだやかになります。自分勝手な人が増えてきたように思います。「いい空気を作るのも、悪い空気を作るのも、自分次第」です。

 

最近のバラエティはおかしくなってきたように思います。家族で笑える、家族で楽しめる芸が減ってきました。「マジスゲー」とかの言葉遣いが嫌いです。ちゃんとした日本語で「ありがとうございます」等というようにしましょう。

 

母の教え『あおいくま』を紹介します。

あ⇒あせるな

お⇒おこるな

い⇒いばるな

く ⇒くさるな

ま⇒まけるな

自分に対しての言葉と思って、大事にしています。

 

こらえ性のない男が増えてきたように思います。ちょっと勤めてすぐ辞めて、僕には合わないなどという若者をみているとバカかと思います。土日休まないとだめとか聞くととても残念です。今は競争率が低い時代であり、頑張れば早く上がれるのに、と思います。

 

コロッケの三原則です。

1.気づくか、気づかないか

2.やるか、やらないか

3.できるか、できないか

 

おじぎの仕方ひとつで、信用がつきます。

芸能界でも気づかない人は失速して消えてゆきます。

 

田原俊彦、武田鉄矢、田村正和、田中邦衛、沢田研二、八代亜紀、吉幾三、堀内孝雄、こぶくろ、三代目J Soul Brothers、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦、福山雅治等の爆笑ものまねを講演中に披露され、会場は笑いの渦に包まれました。コロッケさんのあたたかいお人柄をしっかり感じることができた講演会でした。

 

私が読んで感動したコロッケさんの本を2冊ご紹介します。

 

 

おすすめです。

 

お読みいただき、ありがとうございます。