映画『カラーパープル』 | ヒズモのブログ

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映画 『カラーパープル』 (1985年、アメリカ、153分)

監督 スティーブン・スピルバーグ、 原作 アリス・ウォーカー、

音楽 クイシー・ジョーンズ

キャスト ダニー・グローバー、ウービー・ゴールドバーグマーガレット・エイブリー、オブラ・ウィンフリー、ウィラード・ビュー、アコースア・ブシア、デスレータ・ジャクソン、アドルフ・シーザー、レイ・ドーン・チョン、ダナ・アイビ

 

身の回りにいろんな事が起こり、暫くぶりの更新となりました。NHKBSシネマで観たスピルバーグ監督のこの映画、20世紀初頭のアメリカ南部黒人社会で耐えに耐えた女性が最後に自立していく姿に感動しました。

 

(映画.comより)

 

allcinemaの解説です。

スティーヴン・スピルバーグ監督が、ピュリツアー賞受賞の原作を基に撮った人間ドラマ。物語はある一組の黒人姉妹を主人公に、彼女たちに降りかかる様々な人生の障害を通し、二人の絆や愛情を40年に渡って追ってゆくというもの。この映画の公開当時、スピルバーグ監督は「JAWS/ジョーズ」からなる娯楽徹底主義の烙印を押されていた為、重厚な人間ドラマを彼が撮るという事に周囲が困惑の色をあからさまに出し、上映時には余りヒットしなかった作品であるが、その出来ばえは上々。二人の黒人姉妹の心の交流やその固い絆を、人生の哀しみを交え、40年の歳月に渡って描いた力作で、実に見応えのある人間ドラマに仕上がっている。登場人物たちの心理描写も見事で、本作を観ると「シンドラーのリスト」を撮るに至った彼の経過がよく見て取れる。」

 

主人公姉妹、姉のセリー(ウービー・ゴールドバーグ)、と妹のネッティ(アコースア・ブシア)がたどる、あまりに気の毒な生い立ちを、観続けるのが辛くなる映画でもありました。スピルバーグだから、きっとラストは救ってくれるはずだ思っての2時間半でありました。

 

姉妹が一緒に生活するのを引き裂かれ、毎日手紙を出すと告げて去っていく妹。そして、その妹からの手紙を教えず、届けずのミスター(ダニー・グローバー)に私は観ていて殺意を覚えました。そう思わせる名演です。

 

ミスターの愛人であったジャグ(マーガレット・エイブリー)の協力を得て、妹からの手紙があることが分かってからの展開に感動します。長期にわたる奴隷のような生活からの女性の自立を描いた重たい映画でありましたが、ラストシーンでは涙がでました。

 

しかし、父とよばせてふたりの子供を産ませた男と、ミスターの酷い暴力や手紙の到着を教えない姑息さに、男としてどうしようもない怒りを覚える映画でありました。そして、クインシー・ジョーンズの映画音楽と、美しい映像がこの映画を辛いだけじゃない作品にしています。

 

 

お読みいただき、ありがとうございます。

 

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