私を元気にしてくれた本(54)~『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』 | ヒズモのブログ

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鈴木義幸 著 『 コーチングのプロが教える 「ほめる」技術  』

日本実業出版社 定価(本体1300円+税) (2002年初版)

Kindle版(2009年) 定価450円

 

2002年当時、40歳代の私は必要性を感じて、コーチングの本を随分買って読みました。その中で読んで良かったと思った一番の本です。とても分かりやすく納得できる内容です。

 

本の帯にはこう書いてあります。「相手を認め、相手をほめ、相手を動かす それが存在承認=アクノリッジメントである。究極のコミュニケーションツールのすべて」

そして著者は「はじめに」で、「ほめることは相手のエネルギーレベルを高める大変有効な手段であり、アクノリッジメントの一つの種類です。より多くの方に本書を手に取っていただけるように、タイトルにはアクノリッジメントという言葉ではなく、なじみのある、そしてアクノリッジメントの「代表選手」である、ほめるという言葉を使いました。本書はほめることを始めとして、アクノリッジメントのさまざまな手法を一項目で一つ解説することを基本としています。」

 

この本は、コーチングスキルのひとつであるアクノリッジメント=承認について、具体的に、分かりやすく、その技術を身に付ける方法を解説してあります。私自身はこの本を読んで、少しずつ実践できて、職場、家庭で効果を感じることができました。

 

6章構成です。読みやすいです。順に読んでいくと理解が進んでいきます。

1章…人を動かすアクノリッジメント(根性型指導の限界、ミドルにもシニアにもアクノリッジメントは必要、他)   

2章…認めること、ほめること(本当にほめる、任せる、怒らずに叱る、自分で答えずに相手の意見を求める、ノーという選択権を与える、他)

3章…たった一言で気持ちは伝わる(修飾せずに観察を伝える、頻繁に頻繁に声をかける、意志のあるあいづち、部下に対するリフレイン、他)

4章…人によって接し方はさまざま(四つのタイプ、他)

5章…相手にあったコミュニケーションを選ぶ(若い人には理由をきちんと説明する、新しい部下をチームに溶け込ませるには、さりげなく女性社員をほめる、年上の部下との接し方、上司に対するアクノリッジメント、営業上手は「売らない」、子どもとうまく接するためには、配偶者にもアクノリッジメントが必要)

6章…アクノリッジメントで何が変わったのか(コーチング研修、課の会議、息子との会話、コーチとの対話)

 

5章の「配偶者にもアクノリッジメントが必要」の中で著者はこう述べています。

人が抱える大半の不満の原因は「私は自分が努力しているほどに周りから大切にされていない」というところにあります。夫婦喧嘩の九九%は「相手はもっと私を大事に扱うべきだ」というところに根ざしています。奥さんも旦那さんも同じことを思っているのです。だとしたら、相手がそれを自分に提供するのを待つのではなく、相手がほしいものを先に与えてしまったらどうでしょうか。付き合っていたあの時のように「いつも感謝しているよ」と、相手の眼を見て真剣に伝えるのです。」

 

この本、組織の中でも、家庭でもアクノリッジメントが重要であることを教えてくれます。

Kindle版で 450円で読めるのはお得だと思います。おすすめです。

 

お読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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