ブンブン丸(平和) | 懐かしのぱちんこ名機列伝

ブンブン丸(平和)

ぶんぶん丸


羽根物のラウンドが8→16になった時、メーカーには2つの選択が

生まれました。


新基準の特性を活かして大量出玉を実現する。

この路線で進んだのが三共・西陣でした。


一方、従来どおりの遊べるスペックを継承するという選択をしたのが

三洋と、平和でした。


平和は新基準後はカンガルーチャンピオン・ボイジャー1号等「完走す

れば出玉は期待できるがパンクし易い」という台を登場させてはいたも

のの、結局中途半端なスペックからか導入は進まず、ブンブン丸によっ

て遊び重視の機種へシフトして行きました。


払い出しをオール10にして完走時の出玉を抑えた事で、他社との差別

化に成功したのですが、これは最初に登場させたブンブン丸の完成度の

高さによる功績も大きかったのではと思われます。


貯留3個でほぼ継続だったのですが、5カウントで解除される事、解除時

に玉同士の干渉でVをそれたりする事、貯留が不安定になりやすいので

1~2個の貯留だと安心できない事等、かなりドキドキする場面が多かっ

たのですが、それを甘めの役物でカバーする事により、全てがゲーム性

として受け入れられたのです。


大当り中はカウントと開閉数をきっちりチェックして止め打ちを駆使すれば

継続率を向上できるという程良い技術介入度によって、初心者からプロま

で客層を選ばない機種としてロングランの設置が続きました。


羽根物ニーズが高いホールでは初期に設置した大量出玉機からわざわ

ざ入れ替えるお店まであった位ですからね。


しかし、トータル的な羽根物のニーズというのはこの頃から、どんどん減っ

て行き、ホールも主力を羽根物からデジパチへと移行させていった為、新

台羽根物ではなく、デジパチや権利物の新装で姿を消す事がしばしば見受

けられました。