ベタな話「切れてないっスよ~」 | 懐かしのぱちすろ名機列伝xxΣ

ベタな話「切れてないっスよ~」

5号機の思わぬ苦戦と共に、ゲーセン等でやたらと盛り上がるレトロ機。


ネットの普及に伴い、旧スロ専のゲームセンター等が紹介されるようになり、リアルで打った事が

ない方も楽しむ機会が増えてきました。




・・・・で今の機種しか知らない人が初めて3号機以前の台に手をだした場合、どういう感想を持たれ

るでしょうか?



4号機初期「MAXベットがない」

2~3号機「うぁ、リプレイがない」「JACゲーム意味わかんねw」

1号機「ウェイトがない・・・!」



なんて各号機の特色に驚かれるかも知れませんが、それよりほとんどの人はその操作性の悪さに

とまどうような気がします。


この時代のパチスロはリール幅も小さく、配色も回転中は図柄を識別する・・という事をあまり考慮

していませんので、目押しの難しさに四苦八苦していませんか?



こんなの良く打っていたなぁ・・・・



と思われるかも知れませんが、それは今の機種のように通常時も目押しをする事を前提に考えて

しまうからでしょう。


3号機以前には等倍処理(ボーナス成立後は小役確率がアップしてコインが減らなくなる)や

小役フラグの持ち越しも認められていたので、適当に打っていてもコインのロスはあまり気にしなくて

良かったのです。



又、1号機には目押し対策として特有の操作性も存在しました。



レバーを叩くと同時にストップボタンを押しっぱなしにする。



ベタ押し・・と呼ばれたこの打ち方は、前回とほぼ同じ出目で停止するという特徴があったのです。


サミーの1号機ナイアガラは順押しボーナス図柄テンパイがリーチ目となっていましたので、左に

毎回7を出す為にこの打ち方が結構ポピュラーになっていました。



でも目押し出来ないのにどうやって7を揃えていたの?


と思われるでしょうが、これはリールの切れ目を基準に停止させる事で一応対応できたのです。


今のように頑丈な素材ではなく、薄いプラ板にシールを張っていたようなリールでしたから、ほとんどの

機種は継ぎ目の部分が回転中も非常に目立つように出来ていました。


又配列も、こういう状況を想定していたのか大抵はこの切れ目の部分にボーナス図柄が配置されて

いました。リールをちょっと斜めに見るように、端の部分に注目して継ぎ目を目安に止めていたわけですね。



冗談みたいな打ち方ですが、当時これは「切れ目押し」を呼ばれほとんどの機種で通用した

のではないかと・・


配列によっては「切れ目半周押し」みたいなタイミングもありましたが、店員さんが目押ししてくれるなんて

ありえない時代でしたから、打ち手側の工夫から産まれたのかも知れませんね。


まぁ、上記したようにコインのロスは小役で補填されるので揃えるのに時間はかかっても別に損するわけ

でもありませんからねw


残念ながらベタ押し仕様は2号機以降は禁止されてしまいました。

ウェイト機能が採用された事が影響していたのかなぁ・・・?


又切れ目押しも、2号機センチュリー21の登場で初めて目押しを考慮した図柄が採用され、リールの仕様

もメーカー側の改良が重ねられ肝心の切れ目自体がわからなくなってしまったので、いつしか消滅して

しまいましたねぇ・・・


何かイメージ的にはつい最近まで上から覗きこむような揃え方をする人もいたような気がするのですが

最近は呼び出しランプを押したら店員さんが揃えに来てくれますから、自分で努力して揃えようとする人も

すっかり姿を消してしまったのかも知れませんね。



まぁ、自力で目押しが出来る人にはどうでもいい話なのですが・・・(汗