...。
某、狐の喫茶店にて
...。
三葉「もう!遅かったじゃないです!」
夏奈「....あの後、いろいろあったんです。」
三葉「...なんとなく分かるわ」。
SOL「いててて...ボコスカだぜ..これじゃ仕事にならないな。みんな...約束だしどれでも良いぜ」。
三葉「それじゃこのかわいいので。」。
夏奈「...本当にこの山の中にあるんですね。..泥団子じゃないでしょうね?」
SOL「...食べたらわかる」。
...。
三葉「すごく上品...」。
夏奈「ヤバいくらい、おいしい。....泥団子じゃなかったわ。」
店員「...。」
SOL「それ...店内ではまずいからwww」
夏奈「...。でいつ結婚するんです?リーダーさん?」
SOL「...しねえよ!」。
少し前
コンビニ駐車場...。
喫煙所の老人「なにをいうか!そのガンになった...」
ミナト「あ、ああ...おっさん悪いが、武勇伝はもう...。ん?...さっきの34R戻ってきたな、ん...ヴィッツが付けている」。
...。
SOL「...降参だ、久しぶりだな、ここにいるとは聞いていたよ...いつから」。
花蓮が近づいてくる。
コツコツコツ
バシーン
喫煙所の回り(゜Д゜)
張り手を食らうSOL
SOL「ぐ...それで気が済んだか?だけどお前とは結婚できない!そのゆっくりみたいな顔面じゃ無理なんだよ!」
追加の蹴りが炸裂する。
SOL「グハッ」。
花蓮「あんたにいくらつぎ込んで...感謝が足りなくない?」
ドガ!バキ!
喫煙所の回り (゜Д゜)
ブーン。
タッタッタ
夏奈「追いついた!?...ああ..止めないと!」。
ミナト「な、なにが起きてる?とりあえず止めないと、あ、あの暴力野郎!とりま取り押さえるぞ。」
...。
SOL「ケホケホ...た、助かった」。
花蓮「あんたら関係ないでしょ!放しなさい!」
ミナト「落ち着け、止めろ!」
SOL「...感謝します。」
夏奈「今のうちに移動しましょう」。
SOL「待て...」。
夏奈「...。」
SOL 「...騙すつもりは無いが...花蓮許してほしい。初心者だった君が二年であの実力。君がチームを有名にした..。だがチームも仕事でやってる訳じゃない。仲間との調和を乱さないでくれ!」
夏奈「SOL..元はと言えば、そんな嘘つくからですよ...先輩と結婚するんです?」
花蓮「チーム?あんたの仕事の詐欺道具でしょ?僕の夢を応援してほしい?じゃねえんだよ!出場するのに3000万?嘘つくなクズ野郎!勝ったら結婚するだあ?ふざけないで!金を返せ!慰謝料請求もよ!」。
SOL「...今は違う!そもそも君とは同棲していないし!そんな決定権は無い!」
...。
ミナト「どういうことなんだ?w」
花蓮「ならその車を頂くわ、次の金曜東側下りフルコースで再戦、負けたならその車を頂くわ。売りとばして、二度と走れなくしてあげる。いくらつぎ込んだのかしら?走り屋なら必ずくるのよね?高速ステージでやってあげるわ?GTRが臆するのかしら?負けたら絡むのは止めてあげるわ...ふふふ」
SOL「...いいだろう。それで気が済むのなら。...お互い車を賭ける、それでどうだ?」。
花蓮「あら?いいのかしら?ヴィッツなんて中古で知れてるわ?」
ミナト「お、おい落ち着け!その女の手口だぜ?バカな真似は」。
SOL「...ヴィッツでチームリーダーのGTRが倒されたなどと言われたくはない!いいだろう!チームとして受けてたとう」。
夏奈「チーム?わたしも巻き込むわけ?」。
...。
狐の喫茶店にて
SOL「...俺の夢は本当だ。嘘じゃない。車バカなのはマジなんだ。あんな事言われたが、信用してほしい...みんな好きなだけ食べていいから」。
夏奈「...どうだかね、三葉さん?」。
三葉「熱意はありますわ?ただ約束は守りましょう♪でも私は関係ありませんわ、頑張ってね」。
SOL「た、助けてよ三葉様」。
夏奈「やれやれ...」。
SOL「だが、高速ステージの下りでヤツは引き受けた、...余裕だ。がアルトワークスでは無理だな...。」
夏奈「あたしを頼りにされても...テクニカルな西側、バイパスで負けて少し沈んでますか。あんなコーナリング...認めない」。
SOL「某アレだな...遠心力、バンクを使ったコーナリングか、確かにコーナリング速度を上げられる。しかし下りで200kmオーバーの高速ステージか..。やすらぎ街道かここぐらいだな、...正直踏めない」。
??「...私にやらせてください!」
SOL「..君は...どうしてここが?」
ミナト「この子はコンビニ前で乗せて来た...話は聞かせてもらったぜ」。
SOL「あんたさっきの...」。
ミナト「このチームは新規入会してないのか?俺とこの子入会できないか?...それとも自分の詐欺の道具かい?ハーレムだな?」。
SOL「....君は..聞いていたのか?」。
??「すいません...見てましたさっきの。大丈夫です...私にも走り教えてください!」。
SOL「無茶だよ!君には!」。
??「 私も育てなんですか?」
SOL「...。」
夏奈「...。」
ミナト「個人的にあのヴィッツには因縁があってな...。協力したいんだが男はダメか?w。また峠で事故や凶行でもされたら地元の俺達も困る。アルトワークスの子久しぶりねw」
SOL「知り合いか?」
夏奈「先日話した、先輩を倒した180sxです」。
SOL「ほう...」。
...。
山頂付近駐車場
ミナト「いたいた」。
...。
ミナト「...てなわけだ、悪いが勝負だな?」
花蓮「ふざけないで!あんた関係ある?邪魔されて最悪よ!」
ミナト「暴れられて、事件になって困るのは俺達だ!あんたがスポーツカー乗り嫌いな理由ははなんとなくわかったが、やり過ぎだぜ。言い方悪いが、どうせつぎ込んだ自分も悪いんじゃないか?」。
花蓮「走れなくなくなっても私は困らないわ?走り屋なんて..やめたら?で言いたいのはそれだけ?初心者君あんたビビって下りで踏めないでしょ?」。
ミナト「...初心者を甘く見ない方がいい。今度は実力で勝つ」。
花蓮「180sxは直ったのかしら?車も無いのに勝負できるはずがないわね」。
ミナト「間に合うさ」。
花蓮「いいのかしら?全員車を賭けるのよ?」
...。
別日、ジムカーナ場
SOL「まさか...その車は?紗羅買ったのか?」。
紗羅(横乗りだった女)「大丈夫です!父が実業家なんで、頼んで買ってもらいました!軽量なのが良いのでしょ?心配しないでください、自家用ヘリもウチにありますし、ハワイに別荘もあります。普段は運転は頼むのですが...自分で勝たないとダメでしょうし、...もう少し高い車でも良いのですが?」。
SOL「あ、ああ...紗羅ありがとう。...今まで悪かった!(とんでもないぞこの子)」。
紗羅「気にしないでください!」。
夏菜「...。わたしもやっぱり走るわ、負けたままもヤだし」。
SOL「三葉基本的なのだけ頼めるか?」。
三葉「分かりました」。
ギャアアア!
SOL「 三葉の教え方もいいが、ロータスの運動性能が、ヤバいな」。
紗羅「ハアハア....こうですか?」。
三葉「やる気が半端ないわね...花蓮を思い出すわ」。
紗羅「あんな...困らせてる方には負けません」。
...。
SOL「さて...どうするか...」。
夏奈「あれ?あの車は」。
ブーン...
ミナト「ここで練習すると聞いて...!?あれロータスじゃないか?マジっ?」。
夏奈「180sx直ったんですね。」。
SOL「せっかく協力してくれるのはありがたいが...今何も出来なくてな」。
夏奈「ドライブに近くの紅葉街道にでも行きますか?」
SOL「まあ軽く流しますかい?」。
...。
紅葉街道...N峠
ミナト「軽く流すで、このペースかよ?さすがに上りでアルトワークスには、負けないが...」。
夏奈「ヘヤピン ...ストレートまたヘヤピン...結構ストップ&ゴーでパワーがいる峠ね...キツいわ」。
SOL「...180sxどの程度なのか?こっちは500馬力...見た感じノーマルにちかいな」。
ミナト「壊れたついでに、エンジンを2,2Lに排気量アップして、タービン変えてみたが..どうだついて行けるのか?先輩のオススメショップに任せてみたが」。
SOL「けっこうやるな!付いてくる...。安定性がなさそうに見えるが。やはりパワーに足回りが負けているのか?」
ミナト「く...シェイクダウンに来たが、急に馬力が上がって足回りが負けているなこれは...300いや..400はでているのか?...暴れる!」。
夏奈「...これはついて行けないわ」。
峠を越え下りに、中速ステージから低速に切り替わる。
SOL「パワーはでてるな..コーナリングはどうか?...見事なドリフト」
ギャアアア!
ミナト「ドリフトで曲げて回ってるが、キツいな立ち上がりは34が圧倒的だ..うしろからアルトワークスがくる?」。
夏奈「こっち側はテクニカル区間...やっと追いついた」。
...。
SOL「見た目よりチューニングしてあるね400はあるのかな?」。
ミナト「いやー速い!負けましたよ、ちょっとシェイクダウンしてきます」。
夏奈「...この峠はアルトワークスにはキツいです」
SOL「そうだな...そろそろ戻るか」。
夏菜「...SOLちょっといい?」
SOL「...どうした?」。
夏奈「私は...」。
...。
ジムカーナ場
ミナト「ふう...戻ってきたか、足回りをセットすれば完璧かな」。
三葉「あら?お帰りなさい。他の二人は?」。
ミナト「峠で軽く流して来たんですが、足回りが悪くて踏めなかったんです。戻って来てしまいました」。
三葉「...ふーん。」。
ミナト「?」
紗羅「三葉さん、ありがとうございました。あ、お帰りなさい!」。
ミナト「見てたよ!正直この日の枠で...俺抜かれたかも」。
紗羅「ちょっと休憩ですね」。
三葉「ふふふ...今なら暇だから教えてあげても」。
ミナト「部外者が良いんですかね?よろしくお願いします。こんな美人に指導されてリーダーさん拗ねませんかね?」
三葉「やだもう」。
...。
三葉「...なるほど、なるほど」
ミナト「はは、ドリフトからの転向なもんで」。
三葉「ブレーキ極力遅らせ、荷重移動を積極的に起こそうとしてるね」。
ミナト「ははは..」。
三葉「...不安定なの足回りのせいかしら?」。
ミナト「...ひとつ聞いていいですか?」
三葉「どうしたの?」。
ミナト「実は....」。
...。
三葉「へえ...その人、本当にそんな事言ったの?」
ミナト「はい...先日、喫煙所で、コーナリングに重さは関係ないって」。
三葉「そうね、難しいことは省くけど、その人の言ったのは、あくまで机上ではって事。いろいろな要因があるから、必ずしもそうはならない。でも実際にコースを覚えるとき、練習時間は決まっているし、時間かけて走り込んだりできないよね?」。
ミナト「そうですよね、よく長年の走り込みで・・この峠のコーナーはすべて覚えたなんて走り屋はいいますが、・・ラリーだとコドラのノートと瞬時の判断なんですか?なんか、ものの数時間で・・・」
三葉「派手な走行に目が行きがちだけど...そんな事を聞かれたのはあんまりないかも?じゃあ問題ねこれを解いてもらえる?さらさらっと...。このコーナーは何㎞で曲がれることになるかしら?」。
ミナト「...Vlim=√μgr。なんかの数式?・・・ちょっと苦手だなあ」。
紗羅「私、分かりました答えは...」。
ミナト「...え!?」
三葉「ふふふ・・よくできました!紗羅さん?もう長年走り込まなくてもよいわね?・・・もちろん路面状況は変わるし、傾斜無い場所の話ね?」。
ミナト「そんなバカな!?・・あ、頭が痛い(+。+)」。
三葉「・・・まあ、SOLや夏菜さんもギブだから。普通の走り屋さんは嫌いな話ね?でも気合いや根性で曲がると・・・刺さるわよ」
ミナト「こ、心当たりが・・。ドリフトで刺さりそうになった・・・。三葉さん・・・ひとつ聞きたいことが。このコーナーは何㎞で?カントもついてるし、路面が削れ、車線に轍があるんだ・・・そして長い直線の後・・・死ぬほど怖い。普通はブレーキしますよね。ここで降りたら負ける」。
三葉「・・・自分で考えてみて?そしたら自分の力になるわ。死なないためにも」。
ミナト「・・・。」
紗羅「わたし、勝てる気がする、三葉さんありがとうございます!さっそくノート作りますね!」。
三葉「うんうん」。
ミナト「こんなのは、は、反則だ!三葉さんあなたチートですwww」。
ミナト「ちなみに敵はこのことを?」。
三葉「あの人は正反対。数字が大嫌いな感覚派よ・・・キレてるわ。」
ミナト「・・・。いやこれだけ知れたので充分です。」
ミナト「・・・あとは俺に考えがある。」
...。
金曜日当日まであとわずか。
続く?
追記 参考資料
