自宅(夫婦2人暮らし)と実家(高齢者独居)の防災対策を考えてみたよ!甘夏っちゃんです!

南海トラフ地震の臨時情報として『巨大地震注意』が気象庁から出されましたね。うちは自宅も実家も防災対策の推進地域(震度6弱以上や津波3m以上のおそれがあるエリア、ニュースでなどで使われる日本地図で色がついてる南トラの影響の大きい地域)に入っていますアセアセこの注意報っていうのが初めて発出されたので、何をいかほどすればいいか悩むよね。

内閣府の「備え」の基準は

・家具の固定

・避難場所、経路の確認

・水などの備蓄

・家族間の連絡方法の確認 のザックリ4項目です。

 

以上を踏まえ、阪神淡路地震時に震度5強エリアに居た甘夏っちゃんの防災対策に対する個人的な考え方や備えをまとめてます(自宅は中高年夫婦2人暮らし・実家は高齢者の母ポンカンさんの独居です)。

 

まず立地の情報を調べる

基本ですが自宅と実家の自治体のハザードマップを確認しました注意自分の居住(職場・子供の学校)はどういう災害のリスクが高い場所なのか・どれくらい揺れる想定なのか・津波が来たら何mになるのかなど、自治体から発表されています。液状化や地質調査・表層地盤増幅率などもわかれば揺れやすい地質かどうか参考になるよ。

周囲の地形も見ておきます。例えば津波ならどちらの方向が河口かどちらに向かえばマシなのか・高台や低地はどのあたりかなどザックリと頭に入れておく。

指定避難所も1つだけ覚えるのでなくて2つ3つ想定しとく。地震の避難所として使えても津波や高潮の時には浸水して使えない施設もあるので海や川に近いところの人はプランBを考えといたほうがいいかもグッ

 

被害の種類の想定をした

大地震というと家が潰れたり津波に飲まれて死ぬことを恐れがちですが資料を見るとそんなことはない、というのが1番の発見でした電球例えば実家エリアでは建物の倒壊被害想定や沿岸部の津波被害は意外と低く、それよりも火事の被害が圧倒的に多いと想定されています。建物が密集しており同時多発的に火災炎が発生すると大きな被害になる確率が高いとされる。標高も高く河口も山もなく地盤も硬めなので、実家の防災対策では倒壊や浸水よりも周囲の火事・水道や電気などのインフラ破損を想定して考えることにしました。

とはいえ最低限の揺れ対策として、家具の上に物を積まないとか寝る場所付近に倒れる家具を置かないとか割れ物は思い切って断捨離して減らすとか家具の下段に重い物を入れて揺れを抑える工夫をしています。阪神淡路で震度5強の経験をしましたが、物が割れたり台から滑り落ちたりを全て防ぐことは無理なのでとにかく下敷きにならない&脱出ルートを塞がないことが大事。

 

一方自宅の方は被害の種類が全く異なり、津波被害が一番可能性が高くMAX3m予想ですガーンしかしそれもよく調べると、最初の到達予想が2時間前後となっており、多少早く到達したとしても家の2階に物・人の垂直避難をしたり貴重品を持って近所の高い場所に逃げる時間は充分にあると考えます。想定は絶対ではないにせよ、やみくもに慌てなくてもよいと冷静になれましたサーフィン

逆に家屋の築年数の古さが問題なのだと気づきます。夫の祖父母が建てた家なので相当の築年数が経っており、特に寝室がある離れは築60年以上での古い木造2階建て。しかもここは埋立地の柔らかい地盤で地震の揺れで損壊のリスクが高まると思いました。通常、地震アラートが鳴って強い揺れが来るまで何秒かあるので、常日頃から揺れを感じたらひとまず離れ→リフォーム済みの母屋の安全な場所へダッシュで逃げる訓練をしていますランニングアセアセ

 

このように、場所が違えば被害の種類も異なります。理解すればなにをすればいいかわからない漠然とした不安も少し軽減され、必要な備えの目安や優先順位もなんとなく明確になります。ネットが繋がってる今のうちにできるだけ調べて各自治体の被害想定の内容を冷静に把握し我が家オリジナルプランを考えるのって大事ですね。

 

避難は自宅か避難所か?

命の次は避難生活について。自宅避難できるかどうかで備える規模が大きく変わるからです。自宅も実家も上記のようなエリアの被災想定・地盤・建物の状態などの理由でとりあえず最初は自宅避難で行ける想定でおります(逆にうちの自宅や実家が住めなくなるレベルの災害規模なら地域一帯全滅のはずなのでちょっとした備蓄や防災グッズなんかあってもぶっちゃけ助からないと思うのねにやり)。

 

なんとか自宅で雨風は凌げる前提で備蓄を考えてみると、水道やガスなどインフラが止まって救援が行き届くまでの自宅での生活物資ですね。道路や交通が復旧し他地域の親戚の家に一時避難できるまでの期間を想定し、1週間〜10日あればなんとか脱出できるだろうと思っています。山村で孤立の恐れがある環境ならもっと長めの想定をするかも。

 

最初から避難施設に行かなきゃいけない事態になったら詰むと思っていて。過疎地なら高台の公民館や小学校をごく少人数でゆったり使えることもあるけど、人口の多い地域は満員で入れないと考えてる。その場合は車・テントなど野宿前提の備えがいるよね。キャンプ民無双かも車

 

阪神淡路の震災の時は家具が倒れたけど家やインフラは大丈夫だった。うちから車で30分くらいの場所の友達Aは倒壊や火事で数日地獄絵図を経験し、逆方向へ30分の地区の友達Bはウインドウショッピング中のいつものカフェでお茶しながらAに電話するくらい平気だった。通勤通学圏内でも震源の場所や断層の位置や地盤の硬さなどでこんなに差があったの。大きな震災でも他地域へ移動できればすぐ普通に暮らせることもあるんだと思ったので、私はしばらく身を寄せられる場所を見つけてそこへ脱出することを計画の骨子にしています鉛筆

 

自宅避難で1週間〜10日分の備蓄

インフラが戻るか被害が少ない地域の親戚の家にたどり着けるまで1週間〜10日かかると想定し、その間生きるための備蓄を準備している。普段の冷蔵冷凍とレトルト食品などを掘り起こせば1週間分くらいの食べ物は確実にあるので、5年保つような特別保存食ではなく普通の食品をローリングストックしている。今は暑い時期なのでなにをおいても飲料水が最優先だと思う、500mlのペットボトルで1人1ケース分は持っておきたい(冷凍庫で水道水をジップロックに凍らせておくのいい案だけどスペースに余裕がないのよ...えーん)。

 

非常時に貴重な水やエネルギーを使って調理しなくてもいいと思っていますぶー冷蔵庫の傷みやすいものから食べ、備蓄は基本的に常温保管できそのまま食べられるものにしている。うちは小さい子供がいるわけじゃないのでぶっちゃけお菓子でもいいしなんなら調味料でもカロリーや塩分は摂れるし栄養バランスを考えるならマルチビタミン剤を買っておけばいいくらいの緩い枠組みで捉えています。想定の1w〜10dならそれで充分。

停電対策にカセットコンロとガス缶ストックもあるし、庭のBBQグリルと炭で湯を沸かしたり小麦粉でパンも焼ける(津波到達までに2階へ運ぶリストに忘れずに入れておかねば)。

 

トイレはペットシーツの使い残し100枚と猫砂で1週間はイケる(野外や車でも)。ジップロックもナイロン袋もラップも普段からのストックがあるし、流さないのであればトイペ→ポケットティッシュで代用できる。懐中電灯・ラジオ・乾電池はOK、スマホの充電器も電池式か太陽光充電式タイプに。

電気がアウトになったら冷暖房が効いている場所は命綱になるので車があるならガソリンはこまめに入れておく。

 

避難グッズを持って出るとなると相当大変、自宅避難さえできれば経済的にも精神的にも負担がかなり軽いんだけどなァ...にやり

 

とっさに持ち出す物

津波が来る時や家の倒壊や火事の時に一旦持って出るアイテムは軽装備が肝心だと思っていて、とりあえずパッと持って逃げられなきゃ意味ないあしあと

走れるだけの重量の水とハイカロリーの携帯食品、タオル、消毒液と医療用テープ・持病の薬・ウエットティシュ・マスク・尿取りパッド、予備メガネ・耳栓・撥水性の上着・ナイロン袋と筆記具とカッターナイフ、IDや現金などの貴重品ポーチ。これで精一杯かな。これ以上持つと動けん。特に高齢の親はぐすん

 

避難所での滞在快適グッズは別物として考え、後で取りに来ればいい前提にしています。旅行用のコロコロキャリーに詰めて持って出ようとする人もいるかもだけど、ガチ避難の時は路面状況悪いので転がせないのでは。早く逃げられない上に他の人の妨げにもなるのでリュックか肩にかけられるタイプで私は用意しました。

 

備えを見直すいい機会だった

巨大地震注意ってナンジャラホイ?って感じでしたが、結果的にこの発令で地域の地盤のこと・自治体が発表している被害想定の種類と規模・避難ルート・備蓄の再考と準備を見直すきっかけになりました真顔ハッ

特に為になったのは、被害の想定をちゃんと見極めることで何から逃げればいいのか・どこへ逃げればいいのか・何を備えればいいのかが明確になり、漠然とした恐れがかなり薄まりました。これはとても重要なことでした。恐れで身動きできなかったり現実から目を背けたりパニックになるのが一番危険だからです。

 

1週間以内に0.5%の確率のことが起こるとは思いませんでしたが、30年以内のことだったらなかなか対処しないままだったので、むしろここらできっちり見直すタイミングを得てすごく良かったと思いました。シミュレーションだけしっかりやって、あとは粛々といつも通りの暮らしに頭を切り替え、残された夏休みを楽しみたいと思います!グッほっこり