編み物歴数年、そろそろ中級レベルも編めるようになってきた甘夏っちゃんです!

私も悩んだ編み物を始めたみんなが通るちょっとした初心者の疑問をまとめてみました(個人調べ)。

初めから道具はメーカー品を揃えておいたほうがいい?100均はダメ?

まずこれですよね。続くかどうかもまだわからないし、針と毛糸以外にも本や備品がアレコレ必要だし、道具の違いがわかるほどの技術がないうちは100均やお母さまおばあさまのお下がりでも充分ですよヒヨコ

 

最初から高い道具を全部揃えたり、道具・材料・教材が一式になった高額なパッケージ商品を契約するのはあまりおすすめしません。フリマサイトにはそのような夢の残骸がたくさん出品されているのよね(私もだ)魂

針と言ってもかぎ針・棒針・木製・金属製・国産・輸入品とたくさんあり、自分がよく使う(特に使いやすさを求めたい)針の太さや糸の素材や手のきつさなんかによっても変わってきます。自分の傾向が決まってから徐々に揃えていくのが現実的ですね。

 

身内の道具を譲り受けて始める人が結構多いです、私も初めの3年くらいは母のお古を使っていました。親戚中に聞いてみたら1人くらいやっていたおばさまがいて、使わなくなった道具一式をもらえるかもキメてるキラキラ

毛糸ってどこで買うのがいいの?

ある程度都会だと手芸屋さんや毛糸屋さんが近くに複数ありますが、田舎では店舗がないので入手先も限られます泣田舎民はモールの100均やネット通販を利用しています。初心者の時は小物で練習することが多いと思いますがネットで少量買うとと送料が高く感じますよね、なので100均の糸で良いと思います。一部のホームセンターでも売られているようですね。

 

続けていくと本に載っている指定糸を取り寄せたり輸入糸や手染め糸を使ってみたくなるし、それらの素敵な風合いや高額な材料費を活かせる技術も身についてくるので、上手になったら...の目標にすると良いと思いますよニコニコ飛び出すハート

【主な入手先】

ねこクッキー100均...店舗数が多く安価で手軽。最近はかわいい糸も多くシーズンごとの入れ替えもあり中級・上級者も利用するほどレベルが上がってきてる。私のような田舎民・費用ピンチ民のオアシス。転売ヤーの買い占めや地域差で在庫にばらつきが出がち。

 

ねこクッキー大型手芸店...ユザワヤ・トーカイなど。手芸全般の品揃えが豊富、道具やパーツや本など関連商品が一度に揃うのが利点。編んだものに刺繍したい時やボタンつけたい時や内布やジッパーつけなきゃの時など行けば見つかる万能の対応力。買う気がなくてもフラッと寄れば散財してしまうデンジャラスゾーン。

 

ねこクッキー小型毛糸店...街の毛糸屋さん。メーカー指定糸や輸入糸専門・工業糸専門など個性が際立つ。作りたいものや糸の太さや素材などある程度わかり、推しの作家さんができたりあのセーターをこういう糸で編みたいな等の妄想が浮かぶレベルになったら利用したい憧れのお店。上手になったら毛糸屋さん巡りや遠征ツアーなど楽しみが倍増します。

 

ねこクッキーネット通販...毛糸メーカー公式サイトの他に、楽天などで手芸屋さんも出店している。多くの商品から選べて最適なものを見つけやすいのはやっぱりネット通販。画像なので糸色の確認がちょっと難しい。少額だと送料がかかるのでまとめ買いでの利用がおすすめ。セールや格安在庫・福袋などもあるので店舗に行くのが難しい田舎民にはありがたい。

 

ねこクッキーフリマサイト...買ったけど使わなかった・余ってしまった・断捨離や親の遺品整理や手芸店の閉店在庫などの理由で出品されている。封を開けただけの未使用品・数gだけ使った余り糸・編んだものを解いて巻き直した糸など状態は要チェック。シーズン外のもの、古いもの、ごちゃ混ぜでまとめて処分したいものは割安なことが多い。もう廃番になった糸で編んでる途中で1玉足りなかった時などの救世主。明らかな高額転売品はダメ絶対。

 

ねこクッキー年配の身内や親戚...道具があるところには毛糸もある、もう使わないが捨てられずに”罪庫”になっている。使わない毛糸があれば欲しいと親戚に言って回ればどこかしらから出てくる可能性は高く、その際は数十個・段ボール・押し入れ収納ケース単位で出てくるが選り好みせずとりあえず全部もらうと逆に感謝される。その糸で作ったものを見せると喜ばれる。

独学は難しい?やっぱりちゃんと教室に行った方がいい?

正しく編みたいか、マイペースで編みたいか、どっちがお好み?っていう論点になります。

 

教室で適切なやり方を順を追って段階的に習得していけば、正しくきれいに編めるようになるでしょう。わからないところを質問したり実際の作品を添削してもらえるのも魅力。費用は数万円〜と高額だけど、将来作品を売りたいとか教室を開業したいなどの志がハッキリある人は初めから資格取得を目指すのもいいと思います。教室の編み物仲間ができるのもメリットですふたご座ルンルン

 

独学だとやっぱり苦手なやり方を飛ばしたり勝手に改変したり習熟度が偏りがち。でも自分の知りたいことからマイペースでやりたいわって人は、教室に行かなくても今は無料動画が充実しているので基礎的な編み本一冊から始めても大丈夫です。動作を見れば理解できるので海外の動画も教材になり得るし、ひとつのやり方だけでなく似ている違う方法ならできた、みたいなフリースタイルの習得ができます。知りたいことだけひとつずつ学んでいきたい人向けですねサーフィン

 

それぞれのデメリットを書くとすれば、教室は初期費用がかかる・リアルな教室だと人間関係やお付き合いがめんどうに感じることがあるかも(家で動画配信を見るタイプの付き合いゼロ教室もありますが)。

独学は自分から交流の場に行かないと情報や精神的にも行き詰まったり孤独なことかな〜。編み会やワークショップで交流し新しい情報やちょっとした疑問などを相談できる人を自分から作る気持ち大事。

 

私は最初教室に通う気満々だったけど作りたいものが限定的で、広く均一に習得したいのではなく好きな分野だけ上達できればいいという考えに至り、だったらそのワークショップにたまに行くくらいでいいやとなりました。友達は逆に20年以上独学でなんでも上手に編めるんだけど、せっかくだから資格とって副業にできるようになりたい!って後から休日や夜でも家でできる動画講座を受講してました。みんな人それぞれのスタイルでOKグッ

 

何を参考にして編むのかがいい?本・動画・海外パターン?

まずはネットで「〇〇 無料編み図 無料レシピ」などの言葉で検索してみて、無料レシピがありそうならそれを使うのが手軽でしょうね。

 

記号の説明が書かれた基礎本が一冊あればいいですし、そういったものもサイトや無料動画もあるので絶対買わないといけないことでもないですよ。特に若い人は印刷物よりも動画で手の動きを見て真似る方法が取り組みやすいかもしれませんね。手元に置いてパッと見るのにはオフラインでも使える本が便利ですね。本も電子書籍ならスマホやipadで何冊でもどこでも見られるし、スワイプで拡大できるので老眼が始まってる世代にも人気です笑ちゅー

 

本や誰かが編んでるのを見てコレを編みたい!と決まってるならデザイナーさんや出版社のサイトで本やパターン(1作品の編み方と編み図だけを販売しているもの)やキット(編み図と糸のセット売り)を取り寄せることができます。キットはサイズ別に必要な糸の分量にしてくれているので便利でお薦めです。手芸屋さんサイトでは材料になる毛糸を買った人にはレシピを無料でつけますよというお店もあります。

 

編み物YouTuberさんもたくさんいるので動画で作品の編み方を最初から完成まで全部説明してくれるものも豊富にあります。糸を自分のサイズ分自分で揃える必要がありますが、糸の持ち方や作り目や針の方向や糸の引き抜き方までゆっくり動画で実際に見るとわかりやすいですね。中級者でも難しい編み図で行き詰まったら解説動画を探して理解を深めますよニコニコ

 

英文パターンと呼ばれる海外のデザイナーさんのレシピも無料でネットで手に入ります。が、たとえ日常の英語ができても、日本語翻訳してくれてるものがあったとしても、英文パターンからいきなり始めるのはちょっと難易度が高いかもしれません。

海外は記号を使った編み図のない文章パターンと呼ばれるものがほとんどです。日本語訳されているものもありますが、そもそも編み物用語が英語で日本の呼び方と違いしかも略語なので「K4,YO,KtogYO,P9を3回繰り返してK4」みたいな呪文みたいな文章で表記されています。多少慣れてる人でも英文パターン用の辞書で調べながら編むような感じです。

また、日本の編み図のように全体の完成形や上下左右の目が一眼でわかるようになっていないので、現在地点が合ってるか間違ってるか初心者には確認しづらいと思います。上手になってからのお楽しみかなハート

無料海外パターンがたくさん見られるラベリーRavelryというサイトは超お薦め。いつかコレを編もうというブックマークをいっぱいつけて目標にもなります。

 

練習にはどういうものがお薦め?

一口に編み物と言っても棒編みかかぎ編みか・ウェアか編みぐるみやアクセサリーみたいな飾り物か・大きいものかミニチュアか・ざっくりシンプルなものか細かい細工のものかなどいろいろありますよね。

 

針の持ち方・作り目・メリヤス・裏メリヤス・コマ編み・長編みといった超基礎からやろうとしてるならば、目を数えやすい・間違いを見つけやすいという視認性の観点から薄い色の太めの糸で作れるものから始めるのがいいんじゃないかなと。ダークカラーは陰影が分かりにくく糸の向きや捻れや編み間違いに気づきにくく、細い糸は単純に目数・段数が多くなるので間違えた時にやり直しが大変ですあせる

 

また、最初からカーディガンや複雑な形の編みぐるみなどは難しいかもしれません。

 

ウェアはサイズが大きいので時間がかかり完成するまでに挫折してしまいやすく糸もたくさん使うのでお金が無駄になる。カーディガンは特に前2つ・後ろ・袖2つ・襟・前立て・ボタン・スチーム成形・とじはぎ・糸始末と作業工程が多いんですよ。いろんなことを一度に経験・学べるのですが、とかく途中で頓挫しやすいんですね(上級者でもめんどうくさくなって半年ぐらい放置してたりする... )。

なのでネックからグルグル編む(トップダウンの)プルオーバーや、往復編みがない輪編みオンリーのニット帽やスヌードやハンドウォーマーなどがおすすめ。小物ならもっと時短で材料費も安く済みますし。並太〜極太くらいの淡い色の糸が編み目を確認しやすいですね指差し

 

推しぬい活も盛んでかぎ針界隈もとても活気付いていますよね。クラフトはなんでもそうですが、大きいものよりも小さいほど高い技術が必要です。とくに人形のように球体でカーブがある立体的なものを15〜20センチ程度に収まるような細い糸で編むのは初心者には少し難しいかも。人間サイズのウェアを上手に編める人でもぬいサイズのミニチュアセーターは糸や針を細くしても人間のと同じようにはいかないと言います。小さいものは1目1段の些細な違いでも全体のバランスに大きな影響を与えるので誤魔化しが効かない精密な分野だと。

あみぐるまーさんの本や動画で初心者向けのサイズや編みやすい形にしている作品も提案してくれているのでそういうもので練習して慣れていけばいいと思います。

 

作品をSNSにUPしたりフリマで販売したいけど大丈夫?

ご存知のように、何かしらの本や編み図・レシピを見て作ったものの著作権はデザイナーや出版社にありますよね。

 

一律ルールはなく、作家や出版社それぞれによって著作権の範囲は異なります。編んでいるものをSNSにUPしていいかという問いにも回答はさまざまで、みんなが編んでくれたの見たいよウェルカム!なデザイナーもいれば、本やデザイナーの名前の記載は必須ですという場合もあるし、広く宣伝に使われている本の表紙すら掲載不可とかさまざまなんですよね〜。

 

ただ法律的になにが著作権侵害にあたるかどうかは個々のケースで裁判所が判断することなので、今のところ特に以下に配慮していればいいと思います。

バツレッド完成品・レシピのコピーは一部改変したものであっても販売不可

バツレッド編み図やレシピなどの作り方を公開するのも不可

バツレッド一部を改変しオリジナルデザインと謳う・販売するのも不可

バツレッドレシピを教材にして講座を開くのも不可

 

いずれも”無断で・許可を取らずに・金儲け”を行うことがNGです、無料レシピでも著作権フリーではありませんご注意を注意(稀に商用利用可と書かれている本もありますが、作って売るのはOKでも作り方教室はダメなど個別に制限があります。全ての本や編み図やレシピには著作権に関する記載が必ずあるのでちゃんとチェックしましょうね)

 

その上で、個人が趣味で自分や家族が使うものをSNSに載せるレベルでいきなり著作権の侵害で訴えられることは今の段階ではまだ聞いたことがないし、周囲の編み物友達やプロの人でも”〇〇本の何ページを参考”程度の軽い記述でじゃんじゃんSNSで披露しているのが現状で、むしろ「かわいいからみんなも買って作って!この本!この糸よ!」ってお薦めしてそれを読んだ人の購買の契機となることが多いのではないでしょうか。

 

 

以上です。

編み物は本を見てコレ編もうかな〜って時も楽しいし、色を見てる時も楽しいし、編んでる間がずっと楽しいし、自分のウェアはもちろん子供服・バッグ・アクセサリー・クッションカバー・ショール・ブランケット・ぬいぐるみ&ぬいの着せ替えと幅広い種類があり、完成品を使うこともでき、人に褒めてもらえたりもするし、解いてまた違うものを作り直すこともできるし、糸を紡ぐこともできるし、好きな色に染めることもできるし、みんなでも1人でもできる。

ずっと楽しいです!