甘夏っちゃんです!今回はポンカンさん(親)を脳神経外科に連れて行きました!
10月の介護認定調査の時に「今何月?」と質問されて「7?8?...9月!」と大ボケをかましてしまったポンカンさんの状態(過去記事参照)に危機感を強めた私は、脳の画像診断をしてもらうべく物忘れ外来に連れて行くことにしました。
その先生って本当に脳の専門?
まずは病院探しから。[物忘れ外来 認知症外来 自治体名]で検索すると近くにいくつかの病院があります。最初は通院しやすいところを選ぶつもりだったけど、病院のHPをよく見てみると脳神経外科(脳神経内科)じゃないところが意外と多いのよね
甘夏っちゃん、初診でかかるときは必ず院長の経歴ページを読みます。医者の友達に「やっぱり餅は餅屋だよ」と推奨され、その先生が何科で修行を積んで来たかちゃんと確認するようになりました。例)内科・心療内科と2枚看板を出してるけど呼吸器科ばかりの経歴の先生には不眠の相談はしないな...ちゃんとした診断や処方はやっぱ精神科の専門医に行くべきよ。
で、今回よくよく調べると物忘れ外来も脳神経外科(脳神経内科)が専門ではない内科や精神科がたくさん混ざってた。脳の画像診断をしていただくことが目的なので、一軒一軒調べて脳神経分野の経歴を積み上げてこられた脳神経外科の先生を探してお願いすることにしました。
脳神経外科の物忘れ外来でやった検査
まず簡単な問診ね。
私とポンカンさんの2人で診察室に入ると、問診票を確認しながら先生が質問。物忘れ外来に来ようと思ったきっかけは?なんか気になることありました?など。うちの場合は1年前から急にすり足・小刻み歩行や日常生活での認知機能の低下を感じたとお伝えしました。
次に脳のMRI検査。
問診後すぐにMRI撮影へ。金属NGなので、メガネ・アクセサリー・入れ歯など金属を含むものは外す。うっかりしてたのが円皮鍼(小さい鍼のついた小さいテープ)、ポンカンさんが検査前日に整骨院にマッサージに行ったついでに置き鍼をしてもらっていたのだ(聞いてないし!)
1mm程度の針がついた肌色の小っさい絆創膏が全身に点々とついとるではないか!危なっ見落とすところだった(火傷の恐れがあります)大急ぎで剥がして検査室へ。
検査自体は20分程度。MRIは狭いドームに入れられウィンウィンガンガン大きな音が鳴るので、閉所恐怖症や大きな音が苦手な人は事前に相談を。
追加で頸部エコー。
喫煙者(ポンカンさんの喫煙量は軽いやつを2〜3日に1箱程度)は動脈硬化の恐れがあるそうで、先生の判断で頸部エコーも撮りました。妊娠した時のお腹にゼリー塗ってやる超音波検査的なアレです、首に何かヌルヌルするのを塗られて機械を押し当てられただけだったよとのこと。
その場で画像診断。
ポンカンさんは脳も血管も頸部も外科的に全く問題が見られない状態だそうです。私は高齢者水頭症(進行すると歩行ができなくなる)を心配していたのですが全然大丈夫でした。良かった〜〜〜
画像診断がクリアになったところで、いよいよ認知症検査へと進みます!
認知機能検査
外科的なチェックをクリアしたあとで認知機能検査がありました。
カレンダーを見せながら日付や名前などを書類に記入させ、数分経ってから今日は何月何日何曜日ですか?と改めて質問したり、ペンだの腕時計だのアイテムをいくつか並べて覚えさせ数分後に何のアイテムだったか記憶を確かめたり、果物の名前を10個言ってみてください〜とかそんな質問です。ノーヒントでね!と釘を刺されたポンカンさん、娘の助け舟なしにちゃんと答えられるのか
案の定、うーんえーとと全般的に解答がつまりがち。日付記憶に関しては介護認定調査の時にしてしまった大間違いをふたたび...えーっと今日は7月の〜と(実際は10月です)またまたタイムマシンに乗ってしまったのでした。あちゃー。でも記憶したアイテムの思い出しや果物の名前10個挙げる質問などは、時間はかかったけど全部正しく解答できました!
結果発表〜
30点満点中20点以下が認知症と判断されるのですが、検査の結果ポンカンさんは21点でしたビミョー
先生は今はギリっギリセーフだけどこのままだとそのうち認知症になりますと言いました。ギリギリというライン、このままだと認知症が進む可能性ありではなく「確実になる」という断定にポンカンさんもしばしフリーズ...
先生からポンカンさんへの説明。
ポンカンさんは根気がありますね!検査でも時間をかけて思い出そうとがんばったら全問正解しました。それってまだ思い出すポテンシャルがあるということです、素晴らしいことですよ!
でも、このままなにも手を打たなければ、今あるそのチカラもなくなってしまいます。これからの自分の心がけ次第で今後が上向きか下向きかが大きく変わる瀬戸際なんです。
もっと「交流」をしてください、介護認定が下りたらケアマネさんと相談してデイケアなども積極的に参加するようにしてください。
「今日は何日だったか」というようなことも日常的に考えるようにしてみてください。”娘とMRI検査をした日は◯日◯曜日だったから今日は△日△曜日だわ”とか、歯医者の予約は金曜だとか、友達と会ったのは◇日だったとか、日々の中で日付について意識するようにしてください。
21点というのは下り坂になるかどうかの瀬戸際なんです、今はまだキープできる能力をギリギリ持っているのに、ここで何もしなければ下り坂になります、ポンカンさんの心がけ次第です、ここが正念場なんですよ!認知症にならないための努力をこれから心がけてください!
お薬はまだ出さないでおきますからまずは心がけてがんばって!ということで診断終了となりました。
それみたことか!
先生がポンカンさんにした説明は私にしてみたら「ですよね〜知ってた、私は」って感じ。10年ほど前からそりゃあ口を酸っぱくして、ぼーっとTVばっかり観てるのも良くないよ!なにか趣味でもはじめなよ!ボケ防止対策必要だよ〜と必死で言ってきたから。
ポンカンさんはこの10年ボケ予防についてなんっにも取り組もうとしなかった。私が何を言っても聞かず、取り合わず、自ら努力をしなかった。
親戚は言う、ポンカンったら定年退職後は頭のトレーニングを全く完全にサボってたんだからそりゃ頭も鈍くなって当然だわ、筋トレしなかったら筋力が落ちるのと同じよね。思いのほか早くボケたのも本人のせいよ、残念な親で甘夏も大変ね、と。その意見に全面的にアグリー、、、というか私は今ポンカンさんに怒りすら感じている。
もともと能力的にできないとか、本人も脳トレなどいろいろ努力した結果ダメだったなら腹も立たない。でもポンカンさんはわかってて努力をしなかった、本人の怠慢のせいなのだ。その結果、怠慢のツケを本人だけじゃなくて娘の私まで払わされるのだ。本当に腹が立つったらありゃしない
私は結構若いうちから親のケアラーとして世話をしてきた。先を見越して、親の気持ちも尊重して、時間をかけて、寄り添って。このままだとポンカンさんの人生も私の人生も不幸になると心配や不安を抱えて、そうならないように精一杯努力をしてきたのだ、私はね、10年以上もね、してきたわけですよ。
でも本人が当事者意識を持たず、好きに生き、先のことも考えず気楽に過ごし、いざ困ったことになったら私を責任を取らなきゃならないんですよ、マジやってらんねえ!ぷんぷん丸だわ!
先生の診断が出たからには今後はやり方を変えるぜ。
今回の診断でも自ら現実に対処せねばならない必要性を医師は何度も説いていた。私はこれまで随分ポンカンさんの調子や気持ちを尊重し優先してきたが、今からはやり方を変えようと思う。もはやポンカンさんの気持ちやプライドを尊重している場合ではない局面に来ている、これからは医師のアドバイス通りにやる。
今までのようにポンカンさんが気が乗らない!やりたくない!面倒臭い!と言っても、先生のアドバイスどおり先生に必要だと言われたことをやれ!面倒でもやれ!進んで交流しろ!気乗りしなくても参加しろ!思い出すのは難しくても思い出すまで粘れ!とにかく脳に刺激を与えること・脳が活性化することをもっと意識して必死で取り組め!と、支え方も新たなフェーズに進める。
過剰に私に依存的なポンカンさんにここで言い渡す。
あなたが自分で努力しないなら私はどうもしてあげられない。あなたがボケていくのを私は止めることができない、家事は代わりにやってあげられるけどボケない努力はあなた自身でやるしかない。先生やケアさんのアドバイスに危機感を持ったり実践するのは私じゃなくて当事者のあなたなんだと。
このままできないことが増え自信をなくしイライラし不安になり自分のことも忘れ徘徊して糞尿を撒き散らすような人生でいいのか、まだなんとか1人で好きなことをして過ごせる自由があり娘といっしょにお花を見たり美味しいものを食べに行っておいしいねー幸せねーと笑い合える人生をキープしたいのか。
残された時間、どう生きたいのか本気で考えて取り組まないといけない時が来たんだよ、あなたがどう生きたいか決めるのは私じゃない、あなたなんだよー
次回は通院と処方箋のチェックについて書きまーす!