甘夏っちゃんです!いよいよ介護の道に足を踏み入れたぞ〜紅葉

独居のポンカンさんニヤニヤ(親)の日常生活支援の行政サービスを受けるため介護申請をし、いよいよ介護認定調査をしに調査員さんがうちに訪問したときになにをやったかとかその時感じたことを書きますね。

 

玄関先から小声でスタート

申請から2週間後、自治体の介護認定調査員さんニコニコが自宅に訪問してくれました。

ポンカンさんにはあえて予備知識を入れず役所の確認だから質問にそのまま答えたらいいよと伝え、家の中は私が多少掃除したけれども郵便物が山積みの様子など基本的には親の普段の生活ありのままを見てもらうことに。

 

一応お客様なので小綺麗な服に着替えと化粧くらいしといたら?とポンカンさんに言うも、真顔別に普段のままを見てもらえばいいんじゃない?家の中だしおしゃれしなくても、とのこと。ノーメイクで部屋着のままか...娘としては知らんぷりウーンってポイントなのだが、普段の状態をそのまま見てもらって判定されるべきだという本人なりの考えで言っているのかもしれない。来客なのに化粧もしないなんて!と決めつけないようにしよう(実際はどっちなのかはわからないが)。

 

調査員さんは玄関先で丁寧にご挨拶されたあと家に入る前に、小声で認知症の兆しなどについてササッと確認してきました。ボケ具合ってセンシティブな問題だし、本人の前では家族も言いにくいだろうとかこれからいろいろ質問を受ける本人への心理的な影響とか考えての配慮なんだろうねー。

玄関先なのにもう始まっているのね...真顔 ”いつか”だった介護の道にいよいよ本格的に足を踏み入れたという実感が湧きました。

 

心身や生活の状態チェック

調査員さんは自治体が配布している介護についての冊子を見せながら何の手続きでこれからどういうことをしていくかをポンカンさんと私に説明し、そのあと大きく印字された文字をポンカンさんに見せながら心身の状態の確認のための質問をしていった。検索したら出てくるチェックシートみたいなやつ。以下に順不同で書きますね。

 

身体機能のチェック。

手は上がりますか〜ニコニコとかこの指は何本に見えますか〜とか。椅子から立ち上がってみてください、そのままトイレまで歩いて行ってください〜など、その場での動作の確認も。椅子からすんなり立てるかとか歩き出しによろめくとかそんなところを見てるんでしょね。私が1年くらい前から変化を感じていたポンカンさんのちょこちょこ小股歩きあしあともバッチリ見ていただきました。この1年で2回くらい転んでいることもお伝え。本人は腰痛具合を見られていると思ってますが、実際はすり足・小刻み歩行も見られているのだよ...キョロキョロ鉛筆

 

生活習慣のチェック。

お出かけはどれくらいしてますか〜とか、病院は1人で電車に乗って行ってるんですか〜とか、毎日の買い物は1人でスーパーに行って買ってくるんですか〜とか、銀行でお金を下ろしたりするのは娘さんにしてもらってるのか自分で管理できるかとか。独居のポンカンさんの生活能力を測る。

ニコニコいつもの通院・買い物は全然できてます、年金を引き出しなど生活費の管理は自分でできるけど固定費の引き落としや全体の通帳管理は私がしています、家事もできるがトイレや風呂の掃除とか掃除機とか中腰の作業は無理、などなどちょいちょい私からも実情をお伝えして行く。

 

心理状態や認知機能についてのチェック。

眠れないことはありますか〜とか不安でつらい気持ちになったりは〜などの心理状態の確認と、いま季節は何ですか〜みたいな認知機能チェックがある。ここでポンカンさんがやっちまったのだ!!

照れ今何月ですか〜という質問に、ニヤニヤ7月!あっまちがえた8月!ちがうわ9月だった!と豪快に間違う。実際は10月です真顔ガーン

デレデレもう私ったらなにを言ってるのかしらテヘヘ...ちょうちょと無邪気に恥じらうポンカンさん、だが本当の間違いには最後まで気づかなかった...真顔ガーンガーン

あまりにもクリティカルなボケ具合に私も口を挟んだり直視すらできなかった。今日が何日何曜日とすぐに出てこなかったりちょっと受け答えが噛み合わないとは思っていたがこれほどとは。これがリアルなんだね...不安

 

部屋を見てもらうことにした

ボケ具合を目の当たりにし、認知症の進行が思ってるより早く来てるのかもしれないと危ぶんだ私は調査員さんに家の中も見てもらうことにした。質問が全て終わったタイミングで、ひらめきせっかくだしお部屋も見ていただいて生活ぶりを確認してもらえますか?と調査員さんを誘った。専門家の目で見たら生活の端々で私にはわからない兆候にきづくかもしれないから。そしてポンカンさんがいない別室で認知機能についての私の懸念をもう少し伝えたかったのだ。

 

ひらめきこちら台所です〜まだしっかりしてるしガスでも大丈夫ですよね〜とか、洗面台です〜お花もいつも活けててキレイにしてるでしょ〜とか、リビングに残され不安になっているであろうポンカンさん真顔にも聞こえるよう大きな声で明るく良いところを紹介しながら、束で放置されてる郵便物やごちゃごちゃに積み重なった服などヤバいコーナーを指で示して調査員さんとアイコンタクトをしていきました。

調査員さんも心得たもので、ニコニコアラきれい〜とか、お掃除できるところはがんばってらっしゃいますね〜とかうまく調子を合わせてほめながら、うんうんとアイコンタクトで指先の問題点を理解キョロキョロ気づき

 

最後に、自室のPCに入れているここ数年間の家内の画像記録を見せました。数年前から帰省のたびにヤバい部分を撮影して記録に残してきたのですカメラ今見てもらった部屋は数年かけて私が手入れをしてかなり片付いている状態で、数年前は一人暮らしでこの荒んだ状態だったんです、ポンカンさんの状態が悪かった時はゴミ屋敷一歩手前で、物を腐らせコバエが飛ぶ中で食事をしているようなひどい有様だったことを画像で見せました。今はマシだが元はコレなので放っておくとすぐこの状態に戻ってしまう、休みのたびに帰省して対応してきたがなにぶん遠距離なので交通費もかかる、そろそろ週1の掃除や専門家による訪問見守りなどの行政サービスを必要としていることをわかってほしかった。

 

ショボーンまあこんなことに?いつからですか?...何年も通っておられたんですね...と。調査員さんからそんな労いの言葉をいただいたときは正直ホッとした。やれることはやってきたと言っていいんだ、誰かに頼ってもいいんだ悲しいって。

 

門を出てからも最終確認

そうやって実情を知っていただき調査は終了、調査内容を持ち帰って自治体の審査会で決定し1〜2ヶ月後くらいに結果が届きますからね!ニコニコとのこと。その後は地域包括センターとのやりとりに移行しケアプランを作成してもらったり実際の支援サービスを受ける流れとなる。

 

私だけで玄関先へお見送りに行ったところ、門の外まで出た調査員さんが近づいて小声で矢継ぎ早に最終確認をしてきました。キョロキョロあの...大事な物を無くしたとかありますか?物を盗まれたと言い出すことは?間違いを人のせいにしたりは?自分の失敗を隠すために話を作ったりは?などなど。

真顔そうですねえ...この1年で2度カギをなくしました。盗まれたとか行ったことはないですが家の中で毎日探し物をしています。最近気になるのは、長年の付き合いや何度か経験していることを「全然知らない!1度もやったことない!」と丸ごと忘れてることが増えました。とっさの嘘や作り話もある、こちらの言ったことのおうむ返しのような返答が増えた、話の辻褄がまったくかみあわなくて会話として成立してないなと思うことが多くなったことなどなど、本人の前では言えない気づきを一気にお伝えしました。

 

今回の認定申請の主目的は身体の支援...腰痛悪化による掃除などの軽微な家事支援サービスを受けるためでしたが、どちらかというと認知機能に対する質問を調査員さんに掘り下げられたように思いました。お部屋ツアーや過去何年にもわたる画像を時系列で見せたことで調査員さんの中で何か思うことがあったのかも。身体機能より認知機能のほうがヤバかったりして...不安

 

訪問でありのままに近い現状と過去の経緯は見てもらえたので、あとは審議会のご沙汰をお待ちするしかない、ドキドキ。手すりをつけるならついでに他のリフォームも一度に済ませたいし、ヘルパーさんが出入りするなら貴重品の置き場所や管理方法も変えなきゃだし、特に認知が思ったより進んでいるなら早いうちに脳神経外科で画像検査をしておいたほうがいいしまだ判断能力があるうちに成年後見制度も検討しておいたほうがいいかもしれない。

 

ああ、ついに本格的な介護シーズンを迎えたのだ!

つづきは認定結果がでたときに(また実家帰ってこなきゃ〜泣き笑い)!