親の貯金はいくらか⁈ついに核心に迫った甘夏っちゃんです!

不要な口座を整理する

きっかけはポンカンさん(親)から「もう使ってない通帳が出てきたのよ、口座も閉じたいしいくらか残金があるかもしれない。手続きをしたいので連れて行ってくれない?」と頼まれたことでした。

おお、自ら整理しようという気持ちは非常にありがたいひらめき花行こう行こうお金が残ってれば帰りにお寿司でも食べに行こう音符と前向きな雰囲気を醸し出し、無事にひとつ面倒を片付けることができました。

 

ポンカンさんには定年退職を機に少しずつ銀行口座の整理を始めるよう促しました。会社の近くの信金に作った口座・何かの振込や引き落としに指定された口座ってありますよね。もう行かないエリアだし、通帳の維持費もかかるし、退職金を普通預金に入れっぱなしもね、、、、といろんなアプローチをして整理をおすすめしました。

 

親子でもプライバシーは尊重しよう

しかし、親子といえどもプライバシーは尊重したい。普段から何のコミュニケーションもせずに年末に帰省していきなり、介護のとき困るから管理を任せろとか相続で面倒にならないように今のうちにくれよと詰めるのってちょっと違うと思う。だって親のお金は親のもの指差し

 

後期高齢者だって自分のお金の管理は自分でしたいと思っているはず。子供に遺すにしてもそれは自分で決めたいはず。頭がはっきりしているうちならなおのこと、あれこれ口出されたくないでしょう。とってもデリケートな問題なので、切り出すときは最大限の配慮が必要だよねー。

 

甘夏っちゃんは親の給料や貯蓄額を聞いたこともないし(知りたくねえ)、親に借金がないだけでもありがたいと思ってる。だから生きているうちに自分で稼いだお金は全部自分のために使ってよ、もし残ってたらありがたくもらうけど(笑)と言っています。

 

郵便物や書類整理からお金の流れを把握する

銀行・保険・年金・健保・税金・領収書などなど、お金にまつわるものは書面で届きます。ポンカンさんもはじめは自分で整理すると言っていましたが、歳をとるに連れ面倒に感じてきたようで溜め込むようになり、帰省のたびに郵便物や契約更新の証書などの整理を手伝っていました。

 

封筒や書類などからどことなんの取引があるのかなどざっくりとした情報を把握できます。そして一緒に整理をしながら、更新時期だけど内容は同じでいいの?とか、この契約まだ必要?とか、毎月コンビニで支払ってるやつ自動引き落としにすれば行かなくていいし紙も減るよ?とか、会話の中で提案をしていきます。

 

嫌だと言うものは無理強いせず、イエスというものだけササッと手続きを進めます。ネットバンキングもカードも使わない高齢者はとにかく「紙」しか記録がないので無くされたら終わりです。再発行も最近は本人確認やら委任状やら手続きが大変、なのでうちはできるだけ口座自動引き落としにして、ペーパーレス化&入出金記録を通帳で管理するように推進しています。

 

IN・OUT・運用。口座は3つだけ

プライバシー&自己管理尊重の姿勢をちゃんと見せたうえで、現実的にいざという時管理しやすい方法を一緒に考えていきます。ポンカンさんも書類整理はもう面倒だと自覚するようになったので、通帳で入出金を一目瞭然化するやり方を受け入れるようになりました。通帳管理費がかかりますが、まだ本人が自分名義で管理できるうちはこれでいいと思います。

 

まずは方法も口座もバラバラだった支払いや引き落としを専用口座にまとめました。光熱費・NHK・定期購読・スポーツジム・携帯代・保険料・固定資産税など、ずっと払い続けるものは基本的に全部です。いつどこへいくら支払ったかが時系列にリスト化されてるので、アレどうだったっけ?無気力って時に本人も私も後から見てわかりやすい。年払いできるものは年払いに、支払い明細(領収書)が年に1回しか来なくなって格段にペーパーレスになります。紙をなくして支払い忘れて督促状の紙がまたきて・・・というようなことからも解放されてとても楽。親が死亡した時もとりあえずこの口座にあるものを順番に解約していけば手続きモレも防げるでしょう。

 

入金口座は年金おばあちゃんが入ってくる口座です。基本的に年金を受け取る・必要な時に現金を引き出すためだけの口座で、ここにはたくさんのお金は入れていません。なぜそのようにしたかというと、通帳や印鑑を持ち歩けばやっぱり高齢者だしそれだけ紛失や盗難のリスクがあがると思うんですよね。ちょこちょこ持ち出す可能性がある通帳には少額しか入ってないほうがいいという考えです。ある程度まとまった残額まで貯まっていれば、支払い口座の方に振り替えます。

 

3つ目は運用口座。ここは普段は触りません。ポンカンさんの大事な虎の子で、命の危機とかお金のかかる施設に移るといった一大イベント用にとっておいているお金です。この通帳だけはあなたが人生をかけて貯めたお金だから大事にしまっておいてねと言って持たせておくと、本人も自覚すると言うか、自分の管理下にちゃんとまとまったものがあるという安心感を持つようです。

 

お金の整理をすれば本人も安心

書類整理を一緒に始めた頃から何年か経ちましたが、ポンカンさん自身も自分の貯金やら保険やらの全体像をきちんと把握できて(笑)とても安心したようでした。

自分が認知症になったり死ぬことを考えるってやっぱり漠然と不安になりますよね。でも額の大小にかかわらず備えがあることが目に見えてわかっていればひとまず安心というか、肩の荷を降ろせたというか、あとは神様と子供に任せちゃえ〜宇宙人という気になるようです(笑)

 

口座さえ整理しておけばなにかあったらとりあえず引き落とし専用口座から振り込んだり、様子を見て成年後見制度や家族信託に移行するとしても口座が3つで用途も明確になっていればわかりやすいです。

 

また、だいたいの年金額や貯蓄額を把握できたことはやっぱり子供にとっても安心でした。将来の介護費用が1番の心配ごとですが、毎月これくらいまでなら本人の年金だけでまかなえるなとか他にどれだけの選択肢を用意できるかとか、経済的な話を抜きには語れません。

 

お金の整理をすることで、この範囲でやれることを考えていこうねとポンカンさんも私もお互いに少し心づもりができたことが最大のメリットだったなと思いました。