こんにちは、甘夏っちゃんです!

全摘後5年目を迎えいよいよ定期検診も最後になりました。(悪性腫瘍が見つかって卵巣と子宮を全摘出した経緯は過去ログをご参照ください)

 

1年目は2ヶ月おき、2年目は3ヶ月おき、、、と術後は決められた定期検診を受けます。血液検査とCTです。そこで問題なければ5年目に最終チェックをして、その後は普通の健保の健康診断と同じ内容で済むようになります。

 

コロナ禍で予定通りのタイミングで検査できない時もありましたが、転移等もなく順調に5年目の最終チェックを迎えることができてありがたいです(本当に)。

 

実はこの5年目のチェックなのですが、今かかっている病院では検査しないことを決めました。

 

そもそも手術したのはA病院なのですが、翌年に夫の仕事の都合で遠い土地に引っ越すことになったため引っ越し先のB病院に今は通っています。で、また異動があるのですがちょうど最後の検査の時期と重なりそうなのです。

 

引っ越ししたとしてもあと1回だし検査を受けに来れなくもないのですが、実は今のB病院が前から薄々信用できないと思っているんですよね。過去記事にも書いたかもしれませんが、小さい伝達もれやミスが毎回のようにあるようなところです。

 

A病院も普通の市民病院でたいした設備ではありませんでしたが、このB病院は今時想像できないほどの旧体制のアナログ病院でした。個人情報にまつわること、会計・薬の処方・事務手続き・システムトラブルなど、もうありとあらゆるミスや不具合が毎回のようにあって(年に2〜3回しか行かないのにすごい高確率)ちょっと慢性化してる感じがして不安感を持ってしまいました。

 

知らない土地での病院探しでしたので一応口コミを読んだり治療実績をしらべたりしてちゃんとしたところを選んだつもりでしたが、一連の実態を看護師や医師や薬剤師の友人に話してみたところ、改善不可能な古い組織の典型なので早く転院した方がいいよ!と全員から心配されてしまいました。

 

コロナ禍ということもあり、新規患者の受け入れや外来をストップする病院も多く、また県を超える通院も気兼ねする時期でもあったため、不安を抱えつつもB病院でそのまま検査をしていただくしかありませんでした。

 

今回最終検査の年を迎え、コロナの状況も全国的に落ち着いてきて病院の逼迫状況も緩和され通常営業しているところがほとんどになったため、最後の検査くらいは安心できる病院でしっかり受けたいと思いました。

 

そこで最終検査の事前診察の時に引っ越し&転院の旨をB病院にお伝えしました。最終検査の予約を入れる前にお伝えしたほうがご迷惑がかからないと思い、経過観察途中での転入&最終検査前の転出という中途半端な通院になり申し訳ないとお詫びした上で手続きを進めるようお願いしました。

 

転院の手続きとは通常紹介状と検査データを用意していただくことですが、転院先の病院が決まっていないと紹介状は出せないということでした。データもデジタルではなく印刷(普通のコピー用紙)を渡すと。即日発行はもちろん無理だし郵送も不可で、受け取るためだけに来院せよということでした。

 

出たアナログ!そういうところがイヤなのよね。

 

以前の病院も普通〜の市民病院でしたが、転院先がまだ決まってなくても紹介状は書いてくれましたし、データはDVDに焼いて後日書留で送ってくれました。もちろん費用はかかりますが、異動は急に決まりますし引っ越し準備中に悠長に転院先を吟味する時間などありませんのでとても合理的なやり方をしてくださったと思います。別の内科のかかりつけ医院も同じように転院先不明のまま紹介状を出してくれたのでそれがスタンダードだと思っていました。

 

そもそもアナログ病院Bは、転入の時も紹介状とデータだけではダメで、〇〇センターみたいなところを一旦通せとか前の病院からも自分のところの定型書式でFAX(!)でしか受け付けないとか草が生えるような方式をとっていました。このたびの転出時も然りで、次の転院先にFAXで依頼書を送るからとか、データを紙にプリントしなきゃいけないから時間がかかるとか、草生えすぎて草原、いや林、ていうか森〜〜〜〜〜っ。

 

コロナ禍さえなければもっと早く転院したかった、最終検査だけでももっと新しいシステム(機器やデジタル化や組織のあり方などハード・ソフトともに)を導入している病院に変えようと思ってよかったと心の底から思いました。

 

ちょっと気になったのは、私が引っ越しで最終検査を受けられないと伝えた瞬間の先生の顔。もともと反応の薄い先生でしたが、その時ははぁ〜〜〜〜っとため息をつかれて、なんというかがっくりと首を垂れたように見えました。そんなに重大なことなのか、ご迷惑がかかってしまうのか、診る側にとって肩を落とすようなことなのかと驚き申し訳ない気持ちになったほどです。

 

なんだったのかな?とモヤりつつ家に帰って数日後。なんと、その病院が他の病院と経営統合することを知りました。私の診察のちょっと前に発表があったそうで、私は知らなかったのですがもしかすると転院したいという人が他にも多く出ていたのかも。

 

私はまったく他の情報など知らず自分の感覚だけでアナログB病院に不安感を持ち見限ったわけですが、おそらく経営状況とか体質など以前より問題視されていたのではないでしょうか。統合するもう一つの病院Cも古い似たような規模の病院で、大きな声では言えませんがBCともにあまりよろしくない内容で近年全国ニュースに出ました。

 

統合の話が出た時、BとCと聞いて『やっぱりな』と妙に納得しました。古いお役所体質のアナログな組織は患者からは評判が悪く若い優秀なスタッフは逃げ出し税金の無駄遣いになるだけです。かといって地域医療をなくすわけには行かないので、いっそ潰して毒や膿も一掃し風通しの良い組織を新しく構築しようということになったのかなと推察しました。

 

転院したいと言った時の先生のがっくりと肩を落としたため息には、この事情が含まれていたのかなと今では思います(笑)

 

夫の異動先の候補がまだちょっといくつかの中から未決なので、とりあえず自分の実家のエリアの大きな病院にしようかなと思っています。自分はどこへ行くにしても親の様子を見に実家には定期的に帰りますし、もし何か見つかって再検査や入院になった時でも実家を拠点に考えることができますし。

 

年に数回血液検査は受けているので大事はないつもりですが、部位別のチェックはコロナ禍に入ってからできていません。マンモも3年ほどしていないのでちょっと気になっていますし、親や祖父母に遺伝系の疾患がないため胃がんや大腸がん検診も受けていません。

 

今回の持病の最終検査の時はオプションで他の科の検査や人間ドックのようなものを申し込めないか相談してみようと思っています。