卵巣と子宮を全摘出しまして、
40代で本格的な更年期障害が始まりました。
今年で4年目、その記録。
更年期って本当にころころ症状が変わる。
1年目は術後2ヶ月くらいから股関節と手指関節の激しい痛みに悩まされ、
2年目は猛暑のせいもありホットフラッシュ地獄、
3年目の昨年は気圧の変化に頭痛・耳鳴り・倦怠感・不定愁訴が日替わりで押し寄せ、
4年目の今年はひきつづき気象病に悩まされています。
どちらかというと、もともと弱かった方向に症状が偏りだした感じ。
関節痛やホットフラッシュは昨年からあまりひどいものはありません。
1年目や2年目にあんなに激しい状態だったのが不思議なくらい今は落ち着いている。
手指の関節痛でドアノブをレバー式に変えた
手指の関節に違和感を感じる時もありますが、
指を使う趣味をしているのでそのせいもあるかも。
指を触ってみると、痛みを感じやすい小指の関節がぼこぼこと変形してきました。
痛みや生活に支障はないので通院もせずそのままです。
痛みが強くなったり変形が進んだら整形外科に相談しよう。
(手術以外の画期的な治療法もなさそうだし)
ドアノブが回しにくい時があるので、
よく使うドアノブをレバー式に変えました。
これだけでもストレスが減った・・・。
ホットフラッシュと冷えには体温調整しやすい服装
昨年の夏も暑かったけれど1年目のようなひどいことはなかった。
たまにバーッと体温が上がるのがわかりますが、
ほんの一瞬だし、
ちょっと上着を1枚脱いで静かにしていればすぐおさまります。
とにかく体温調節しやすいコーディネートをするようになりました。
それで乗り切れているから症状はたいしたことないということですね。
体温調節に関してはむしろ冷える方が慢性的になりました。
もともと下半身の冷え症だったのですが、
更年期になってからは年中冷たい感じです。
もう腰にへばりつくような冷えというか。
気づいたときには遅く、発熱したり胃腸の調子を崩したりします。
冷えの感覚が鈍くなってるのかも。
内臓とかも冷えてるんでしょうね、お腹の調子が悪いことが増えた気がします。
内科でビオフェルミンをもらったところめちゃくちゃよく効きました。
若い時はなんの効果もない薬だと思っていましたが、
今はちょっと調子悪いなと思う時に数日間飲んでいると腸活サポートしてもらえます。
お通じが順調だと気分もすごくいい。
腸は第二の脳と言われる理由がわかりました。
夏でも腰、足首、首筋などを冷やさない服装の工夫が必要になります。
レッグウォーマーと首巻きは、秋冬用のウールと春夏用のコットンの2種類用意しています。
汗をかいていても、気温が高くても、
冷えてるかもと感じたらすぐに羽織ったり履いたりできるように備えています。
ユニクロのレギンスは年中下着として大活躍。
手術入院の時に買った妊婦用の腰の上まであるレギンスが今でもとても役に立っています。
睡眠障害は思ったより酷くなってないかも。
もともと入眠に支障がありましたが、
更年期では眠りの浅さが問題でした。
夢をはっきり覚えていて起きた時に頭が疲れている感じ。
しかしいつも飲んでいる入眠剤は量も増えていないし、
寝られない日はないのであまり過敏に受け取らずヨシとする。
寝足りなければ昼寝でもすればいいし、
そういう体に合わせた暮らしを確保することが一番身体に良いと思います。
気象病には「頭痛ーる」と「五苓散」
問題は気象病。
気圧配置は毎日変わりますので、文字通りお天気屋さんです。
「頭痛ーる」という気圧配置予測アプリ(無料)があるのですが、
この予測通りに体調が悪くなるのでかえって対策が立てやすい。
今の私はこのアプリによって生かされているといっても過言ではありません。
頭痛ーるアプリで調子が悪くなりそうな気圧のタイミングを前もって予測し、
その時はできるだけ静かに過ごす。
変えられる予定は変え、後回しにできることは後回しにする。
実際、体調不良の種類が多すぎてこれといった対応が難しいんです。
・ギュイイーンとうるさいほどの耳鳴り
・頭痛
・倦怠感
・目まい
・レシピを見ても料理が作れないほどの集中力の欠如
などなどが同時多発的に起こります。
毎回種類も強さも違うし、こんなのが週1以上ある。
予防措置として、内科で勧められた漢方を飲んでいます。
「五苓散」といいます。
もともとは体内の水の滞りを解消するための薬ですが、
気象病の人たちの間で効果があると言われるようになり、
私の担当医も「頭痛ーる」愛用者で、雨の日はお腹急降下マンらしく、
僕は雨降る前に飲んでるんだけど頓服で試してみて!と勧められました。
気象病の人の間ではわりと有名な処方薬らしいです。
体内の水の滞りが解消されてどうして私の症状に効いているのかわかりませんが、
確かに症状のつらさが全体的にマイルドになったように思います。
頭痛ーるアプリで気圧急降下の警戒マークがついてる時は、
ちょっと前に五苓散を飲んでおくと、
丸1日横たわって体を起こすこともできないほど酷くはならないというか、
薬を飲んで少し静かにしていればそのうち家事ができるくらいは復活してきます。
もし他に手立てがなければ処方してもらって飲んでみてください。
薬科はそんなに高くないし、毎日飲まなくても良いらしいのでコスパは悪くないです。
成分は女性ホルモンに作用しないので、悪性の卵巣嚢腫の再発を促進する心配もありません。
病気であると家族の理解を得て、家事は休んで自分を守る
申し訳ないけど今日は家事休ませてください、と夫に宣言しています。
だって病気だし、今日ものすごく体調悪いんだもの。
あなた健康なら今日1日自分の食事づくりや洗濯くらいやれるでしょ?
職場では難しいですが、家庭では今日無理!と宣言してしまったほうが楽です。
夕食は多分作れないから買ってきてとか、
冷蔵庫に作り置きがあるから勝手に食べておいてとか伝えておく。
夫との会話も無用な摩擦を避け最小限で済むように、
体調が悪いので1日寝室で過ごさせてねと宣言し、
PCやらおやつやらタブレットやら飲み物などを持ち込んで引きこもります。
何もしなくてもいい、誰にも刺激されない、
楽な部屋着に着替え、柔らかな毛布にくるまって、自分で自分を守ります。
ひたすら静かに穏やかに、眠りたければ眠り、好きなことをして過ごします。
そして気圧が安定たり薬が効いて体調が復活してきたら、
家族には協力ありがとうと言って感謝とできる範囲の家事をします。
更年期は機嫌が悪いのではない、
まず体調が悪い病気なのだということを理解してもらうだけでも意味はあります。
体調の良い日はがんばって用事をしまくります。
そんなにしなくていいよゆっくりしなよと家族に言われても、
どうしてもできない日もあるからこそ、
できる日ぐらいはちゃんとやりたいと言います。
何もできなかった日は自分が惨めに思えて落ち込むから、
できる時はその分がんばりたいのだと素直に言います。
普段ちゃんとやっていれば、
体調不良の日が続いて家事できなてない日が続いたとしても、
気分屋で怠けていると曲解されることもなく、
体が辛いんだね、まあ仕方ないよねと家族も慣れてくれるようになりました。
どう説明したらいいか本人もわからないのが更年期。
特に男性に理解してもらうのは難しいかもしれません。
でも、だからって無理していつも通りのことをやろうとしても、
うまくできずに失敗してダメ出しされるか、
こちらが切れて険悪になるだけですよね。
冷静に症状を伝えて、パターンと対処法を具体的に指定し、
遠慮なく静養することが一番ストレスがないと思います。
何年かで過ぎ去るのですから、
調子の悪い時は休めるような環境を作ることが重要だと思います。
私はパートをやめました。
働いていたら不調を我慢して仕事以外のことができなくなるし、
たいした収入でないのなら、いっそ何年か休んで体が慣れるのを待とうと思いました。
世の中がコロナ禍になってしまい、
結果的に家でいられる環境を選んだのは正解だったと思います。
悪い時に無理せず、回復したらまたがんばればいい。
そうやって更年期とお付き合いしています。