卵巣子宮全摘後、更年期の症状は突如始まりました。

春夏秋冬1周したので症状と出方をまとめてみます。

 

わたしの主な症状は、

ホットフラッシュ、冷え、倦怠感、イライラ、メソメソ、手指と脚の関節痛など。

腫瘍との兼ね合いで女性ホルモン系を活発にするお薬はよろしくないとのことで、

婦人科的な緩和治療は何もできずにいます。(命の○などの市販薬も含め)

 

 

●春/秋

・ホットフラッシュと冷えの振り幅がキツイ

・寒暖差にやられて疲れやすくなる

・イライラとめそめそもしょっちゅう入れ替わる

・睡眠障害がもっとも出る

・春の嵐や台風などの気圧の急激な変化の影響を受けやすい

 

1年の中でも一番きつい時期が季節の変わり目でした。昨年も今年も、昨今の日本の気温の高低差は昔より大きくなる一方ですよね。中年でなくても寒暖差は女性にはきついもの。それに連動し、更年期特有の身体が熱い!と寒い!が頻繁に訪れます。それだけではなく、熱くなりだしたら氷水を飲んでも治らないとか、冷え出したら湯船に浸かっていても一向に温まらないなど。

体温の急激変化で体力を消耗するのか、疲れやすいと感じるようになりました。もともと気圧の変化の影響を受けやすい体質(ゲリラ豪雨の前などに体調が悪くなる)ですが、春や秋にはそういった天気が多いですよね。体温の変化だけでなく、消化器系(急激な下痢や胃腸の動きがスン....と止まるなど)の不調、不眠の症状も強くなったり、めまぐるしく変わる体調の不調のせいかイライラとめそめそもこの次期はコロコロと変わって心身ともに落ち着く日がありません。

 

●夏

・酷暑+ホットフラッシュの上乗せ

・四六時中水分補給していないと脱水症状や熱中症になる

・体が熱い状態が多いと体力を消耗し疲れて動けなくなる

 

まあ普通にしていても日本国民全員が暑さにやられてますよね。そこにホットフラッシュが上乗せされます。体温が上がりすぎて腎臓や脳がやられるんじゃないかと心配になる程です。調整している部品がぶっ壊れてるんだなと実感します。

エアコンの効いた室内でも意識的にコップに水をいれて身のそばに置いておきます、外出時にはどこに行くにも水筒かペットボトルに水の入った状態にしておき、○分ごとに一口飲むなど時間を決めて補給します。

日中のこのような補給をうっかり怠ると、夜寝ている間に脱水症状や熱中症のような症状を起こしたことが何度もあります。部屋が暑いではなくて体が熱い!で気づき、水風呂に飛び込むまで体温が下がらなかった時はさすがにヤバイと思いました。

夏はとかく体温が上がりすぎるので体力を消耗してヘトヘトに疲れます。ぐったりして家事もできないことが増えました。

 

●冬

・ホットフラッシュは頻度/強さともに落ち着く

・寒くなくて良いと思っていたが冷えだしたら止まらない

・手指と股関節痛がひどくなる

・とにかく眠いだるい

 

ホットフラッシュが起こるには起こりますが、時間も短く程度も夏ほどひどくありません。冬でも熱くなった時にさっと脱げる服装にしていれば大丈夫でした。元来冷え性だったので、寒さを感じないならむしろ快適じゃないかと思っていましたが、冷えだすと今度は今までより冷えが止まりませんでした。寒いからお風呂に浸かり20分ほど温まりましたが足先や腰や首の後ろがイマイチだなと思うことが多かったです。給湯温度も上げ、カイロも貼り、最終的にヒーター付きの座布団を買いました。お尻の下を温め、ひざ掛けなどで腰回りを防御し、あぐらをかくなどして足首も下に降ろさないようにしました。

冷えている状態がずっと続くと消化も悪いのか食欲もわかなくなり、とにかくエネルギー不足でした。眠い、だるい、と低空飛行で日常をやり過ごす感じです。

冷たくなるからでしょうか、関節痛がきつくなります。朝起きてすぐはスマホもマグカップも持てません。15分ほど座るだけで立ち上がる時股関節が痛みます。緩和させるだけで完治はできないそうです。痛いけど温めて動かすしかないようです。

 

 

まとめ:

ホルモン系の治療が何もできないのがつらい。ただ受け止めるしかないのですから。家族は一応理解をしてくれますが、続くと男性は「またか」「生理とか女のいろいろなことはわかんねえ」という感じで興味を持たなくなりますし、女性は「自分の時はそれほどひどくなかった」と比較しては個人差を根性論で片付けようとしたりもします。

 

もうとにかくストレス!

 

周囲にも迷惑でアップダウンに自らもヘトヘトになる春秋、命の危険すら感じる夏、全体的に低空飛行が続く冬、どうすればいいの?って感じです。

 

私は今の自分に合う環境をできる限り作りました。給与を減らしても勤務を軽くして体調優先にできるようにする。つきあいは最小限にする。家族に事情を説明して各自できることをしてもらい、病気だと思ってくれと頼む。自分では、精神科系のお薬を使うことで倦怠感を払拭したり、イライラを落ち着かせたり、周囲に迷惑がかからないよう、自分も楽になるよう対策を講じています。

 

一番は、自分を責めないことかなと思います。お子さんがいらっしゃったり、会社で重責を担っている方は本当に大変だと思います。でも自分は今普通じゃない、病気だ、できる範囲でやれば十分じゃないか、と思うようにしたほうが後々楽だと思います。

 

腫瘍の治療あるいは再発を恐れながらの生活だけで十分にストレスです。身体だってきついです。40代にもなれば普通でも体力も気力も落ちます。更年期は何年続くかわかりません。無理に頑張ると息切れするかもしれません。今まで通りがんばりすぎて会社の人と衝突し辞めてしまったり、熟年離婚にもつながりかねないほど夫と溝ができてしまった人もいますよね。そちらのほうが後々人生の大打撃です。

 

私も心身が疲れきってる時や、彼に「(イライラ)いい加減にしてくれない?」とか言われて一人でベッドに突っ伏して声を出さずに泣く日はしょっちゅうですが、ずっと続くわけではない、調子がいい日に本来の自分通りに過ごせればいいと言い聞かせています。家族だから理解してほしいので伝えることは諦めませんし、多少のことはしょうがないだろと開き直っています。そのかわり、できるときは努力しますし、家族に感謝の言葉を多くいうようにしています。

 

本当に日によって体調が変わりますのでしばらくパートもやめています。収入がなくなるのでぜいたくはできませんが、その代わり普段できなかったことを充実させています。平日無料のイベントに行くとか、服のリフォームをYouTubeを見ながら練習してみるとか、自分のためにお菓子をつくってみるとか、ご無沙汰してる友達に会いに行くとか、完全復帰できる日のために仕事につながる勉強をしてみるとか。

 

また検査の結果がでます。毎回ヒヤヒヤです。婦人科系のPETチェックだけでいいのかも悩むところです。この、全体的に不調な状態が単に更年期だけであれば本当は幸せなことかもしれません。