子宮・卵巣・大網の全摘出後の経過について。
約1ヶ月後の体の変化を記録してみます。
◉超絶!悶絶!排便痛!
術後から、それはそれはひどい排便痛に悩まされています。
退院直後の傷口や腹筋が痛くていきむことができない痛さではありません。
掲示板などでも同じお悩みを見かけるので比較的よくあることのようです。
具体的には、
便意を感じる時、そろそろだなという頃になると
とんでもなくお腹の中が痛くなることです。
場所は前方の下腹部。
腸の上の方や横の方は全く痛くありません。
肛門の奥からその前方の膀胱あたりにかけて、
ひどい便秘の時に経験した突き上げるような詰れるような
とてつもない痛みを感じます。
術後二週間くらいの検診で医師にも相談してみたのですが、
そんな訴えはあまり聞かない、原因はお腹を開けてみないとわからない、
とのそっけない返事で、それ以上のアドバイスも何もありませんでした。
様子を見るしかないかと1ヶ月後まで経過したわけですが、
状況はあまり変わりませんでした。
便秘の時などに硬い便が動く時に猛烈に腸が痛くなるあの感じ。
それは時に貧血を起こし、
体を折り曲げて苦痛で動くこともできないほどです。
脂汗もじっとりと出て来ます。
術後便秘になって硬い便のせいで起こるのかと思っていましたが、
実はじつは、毎日スッキリ快便で硬くもなく下痢でもなく、
近年そうそうなかったような非常に良い状態でスルーッと出てくるのです。
良い状態なのに、
便が下腹部を移動しているときに今までにない激烈な痛みがあるのです。
腸を通過中の数十秒〜数分間痛みが続くだけで、
いざ排出するころにはなんじゃらホイというくらいなんとも無くなっています。
医師も特に気にかけてくれませんでしたので原因はなんとも言えませんが、
腸の中を通過する便で圧がかかり体内でいろんなところが引っ張られて、
切ったところの傷が内側で痛むのかなと個人的には思っています。
お悩み掲示板などでも
苦しかった排便痛も1〜3ヶ月ほどで消えましたよという意見が多数。
毎日排便痛が辛くて外出先でそんなことにでもなったらと、
お出かけもためらうほど恐れていましたが、
数ヶ月で収まってくるものなのかとわかり一安心しました。
医師がアドバイスをくれたとしても、
下剤でなるべく柔らかくして出すしか対処法がないんですって。
◉オッパイが...オッパイが...
私はさほど豊かな胸のサイズではなかったのですが、
それでも月のバイオリズムの中ではそれなりに張りのあるバストをしていました。
卵巣が腫れているのに病気の自覚がなかった頃は、
両胸のトップにしこりがあるような痛みがあり、
下向きで寝ることができないほどでした。
腫瘍が生理や排卵日と連動していたか定かではありませんが、
特に両乳房の外側から脇下にかけてピリッと釣るような痛みがあり、
抑えたりぶつかっても痛いと感じるほどでした。
その頃は卵巣よりも乳がんを疑っていたくらい、
毎月のように胸の張りを感じていました。
検査で引っかかって卵巣の病気だとわかった時、
最初の見立てでは内膜症性のとことで、ホルモン剤を投与されました。
服用期間はちょっと驚くほど胸が大きくなり、
体重はさほど変わっていないのに2カップもブラのサイズが大きくなりました。
お洋服も軒並み胸元が小さく、
シャツやジャケットのボタンが閉まらなくなりました。
ところが。
術後退院してすぐに彼氏に指摘されたんです。
胸が柔らかくなったと。
なんですと?
ホルモン剤の服用終了とともに異常な張りの巨乳状態はおわり、
もともとのサイズに戻ったとは自覚していましたが、
柔らかくなったとな?
自分の胸を揉む必要などないため私自身は気づかなかったのですが、
日頃からふざけてオッパイタッチをしていた彼氏が先に気づいたのです。
柔らかい、そしてなんだか小さくなった感じがする、と。
そんな...ブラのサイズだって元に戻っただけだし...と触ってみると、
・・・ほんまや!
自分であっちからもこっちからも右も左も揉んでみましたが、
確かに乳房全体が柔らかくなっていました。
形も重力通り、前より少し垂れたというか、
バストトップの位置が下がったようにも見えます。
内側からのパーンとした張り感(特に生理前)や
触れたり抑えたりするときの痛みもそう言えば全く感じなくなっていました。
どこをどう揉んでも張りなし痛みなし、
ふにゃふにゃのボヨーンとした脂肪がそこにある、といった感じです。
小さいなりにも女性ホルモンの影響で今までは張りがあったんだなぁ、
このまま垂れ下がっておばあさんの胸みたいになったら嫌だなあと、
改めて女性ホルモンの大切さや、
もうそれが分泌されなくなった現実を痛感しました。
◉温まるのが早くなったが冷え出すと止まらない
もともと若い頃から冷え性でした。
真夏でも風呂上がりに濡れた髪でいるとすぐに風邪をひいていました。
一年中どちらかと言えば寒い寒いと言っていて、
暑いと言えば顔が火照る冷えのぼせタイプでした。
たくさんの洋服を着込んでも温かくならない、
寝る時にも布団の中で寒くてなかなか寝付けないので電気毛布必須、
温かい飲み物やお酒を飲んでも体は温まらないなどなど、
総合的に血流の悪い冷えた胃腸の動きも悪い鈍い体でした。
東洋医学でいう「虚」の体質でした。
卵巣もすべて取ることになり、
術後から更年期らしき症状は出てないか医師にも度々聞かれますが、
特にホットフラッシュのようなことは起こっていませんでした。
むしろ冷えすぎてどうしようもなかった温まりにくかった体が、
厚着をしたり、運動をしたり、温かい場所に入ったり、
温かい飲み物やお酒を飲んだりすれば、
すぐに体が温まってくるようになってきました。
これってむしろ正常な反応じゃないかと思います。
しかし、そのように前より短時間で温まりやすくなったのに、
どうも体が冷えてるな、暖房を入れているのに温かく感じないな等、
様子がおかしいと自覚したレベルの冷え方の時は
暖房をガンガンにつけて熱いお茶を飲んで布団にくるまっても
1時間くらい全身がひんやりと体温調整機能が稼働してない感じです。
冷え出すと止まらないのは昔からあったことですが、
温まりやすくなったはずなのに頑固な冷えは変わらず。
冷えると胃腸の動きも悪くなり、若干便通にも影響が出ます。
そうすると上記した排便痛も激しく頻繁になるのでこれはちょっと困ります。
低温寄りだった体温調節機能の針の振り幅が広がったような感じでしょうか。
これ以上振り幅が広がったらさぞきついだろうなと戦々恐々しています。
◉情緒は相変わらず安定
イライラしたりめそめそしたり
アップダウンが激しくなるのかなーと危惧していましたが、
今のところ通常通りの気分の変調具合でしょうか。
彼の言葉がきつければ何よそれ!と腹も立ちますし、
店員の態度が悪ければ死ね〜アホ店員メェとも思いますし、
料理を焦がしてしまったらなんでこんなことで失敗をとクヨクヨします。
でもすぐ忘れてしまいますので通常の範囲かなと。
◉その他諸々
・下からの出血は完全になくなりました。
・お腹の傷には3Mテープを貼っていますが傷口をこするとまだまだ痛い、
キッチンのシンクにもたれてお腹に圧をかけるとやはり痛いです。
ジーンズなど傷口の真上に硬い生地などが当たるとやっぱり痛いので
まだまだワンピースを多用しています。
・頻尿は無くなりました、膀胱が抑えられないぶん
むしろ貯めておける容量が増えたかも。
・尿もれも無くなりました、若干キレが悪くなったような気もしますが、
入院で腹筋が弱っているせいでエクササイズすれば解消すると思います。
・便秘もしなくなりました。尿意もそうですが、
便意を感じた時はストレートに出口まで一直線にやってくる感じです。
ただ、食べ過ぎたり胃腸の動きが悪かったりで一旦便秘気味になれば、
貯めておける場所が広がったからか今までより大規模の便秘な気がします。
1ヶ月経過の体調は以上のような感じです!