99.9%良性と言われてたのに病理結果が悪性でした。
その後の私のとった行動を記していきます。
●最速で手術日を設定
ガンではないけれども良性ではない境界悪性、
放っておいたら体に悪さをするし、
転移が見られたら抗がん剤治療をしなければなりません。
年齢的に標準治療としては卵巣、子宮、大網の全摘出になる、
デメリットは更年期障害が3〜4年早まり、
じわじわやってくるものが一気にくるということでした。
放置しても抗がん剤治療に至る、
残しておく理由(出産予定)はない、
デメリットはいずれくる更年期が早まるだけ、そう認識した私は
「では最速で手術予約をお願いします」と即答しました。
えっ?気持ちの整理とかは大丈夫ですか?と医師に驚かれましたが、
体内に悪いものをホールドすることの方が私にとってはストレスでした。
たまたま2週間後に空きがあり、
腹腔鏡手術から1ヶ月後というスピードで再度手術をすることを選びました。
●ネットと知人より情報収集
医師からもらった書類などをもとに正式な情報を得ようとしました。
いろんな産婦人科医やがんセンターの情報、
pdfで公開されている論文なども読んでみることをお勧めします。
そして医師の友人、親戚で婦人科系疾患手術をした人に電話をし、
具体的な質問をしました。
私も今書いていますが、患者の体験ブログも大いに役に立ちました。
が、当事者の希望や不安が混じっていない客観的なデータも、
現実を正しく把握する手助けをしてくれると思います。
良くも悪くも覚悟を持たねばなりません。
自分が悔いのない選択をするためには全体像を把握したかったのです。
●安定剤を積極的に服用
婦人科系疾患が多い家系ですがみんな良性だったため、
卵巣嚢腫で腹腔鏡手術を受ける時は私も楽観的に考えていました。
それだけに悪性だと診断された時はショックも大きかったです。
3〜4日は不安と絶望で日常生活が送れないくらいになりました。
悪性細胞が私を殺すより先に、
私は自分自身で死人のような暮らしをしていると思いました。
これではいけない、すでに病気に負けている、
普段の自分にもどってまず日常生活を続けなければと思いました。
そこで頓服用の安定剤を飲み、気持ちを落ち着け、
いつも通りに料理をしたりテレビを見て笑ったりする生活に戻りました。
メンタルクリニックに行ってこのことを話し、
頓服ではなくしばらく定期的に服用できるだけの処方をしていただきました。
もし不安で引きこもってしまったり夜も眠れなくなってしまったり、
お酒で不安を紛らわしたり、家族にメソメソしてそんな自分が嫌になったり、
逆にハイになって過剰に活動的になったりしているなら、
一度ニュートラルな自分に戻るために、今後を落ち着いて考えるために、
安定剤の使用をお勧めします、もちろん医師の管理のもとでね。
薬で無駄な不安がなくなると思うだけで気持ちが安定するようで、
手術入院する前にはもらった薬もほぼ飲み忘れるほど落ち着いてましたけどね。
精神科医も麻酔医も、日常生活を送り治療に前向きになれることが大事で、
そのようなメリットの方が大きいというのが昨今の考え方らしいです。
●ガン治療している友達に相談する
乳がんの友達が何人かいます、実際のガン治療について聞いてみました。
進行状態も治療法も子供のいるいないなどみんな様々ですが、
「…で大変だけど結局いま生きてるからね」という友達の言葉が印象的でした。
そうなんです、たとえガンでも生きているんです。
持ったまま死ぬとよく言われますが、
持ちながら生きているということなんですよね。
友人たちもみんな宣告を受け、絶望し、闘病し、でも生きてる。
毎日仕事してご飯を作って子育てをしてニュースを見ておやつを食べてるんです。
その姿を目の当たりにした時、
ああ、悪性でもガンでもこうやって生きていくんだと実感しました。
その姿を見せてくれている友達に心から感謝をしました。
私も変わらず生きていく、この日を境に私は落ち込みからV字回復しました。
●術前術後の予定表を作る
気持ちの整理をつけたらあとは黙々と実行するだけです。
手術日まで2週間で情報収集から
立ち会う家族のこちらでの生活手配、自分の入院準備をしました。
別記しますが入院生活グッズリストの作成、買出しなどです。
老齢の親を地元から呼び寄せたので部屋の中の整理や取説作成、
病院までの道順やお店など生活圏の各種案内、
もしもの時頼れるこちらの友達にネゴっておくなど、
もしかしたら入院期間中の親の生活関係が一番大変だったかも。
そして今回は開腹手術のため退院後の回復も時間がかかると見込まれるので、
普段行なっていることでまとめてできることも術前にしておきました。
コーヒーや備蓄食料を買いだめしておく、
処方薬を多めにもらっておく、ヘアサロンに行く、
動けない間の暇つぶしをふんだんに用意しておく、などです。
(これは入院中の快適グッズにもつながるので別途記しますね)
これを読んでおられる方はまさに現在進行形だと思いますが、
情報を正しく理解し、できる限り平常通りの生活をキープし、
落ち着いて判断をしていってほしいです。