老人は医療費かかるってほんとだよ〜甘夏っちゃんです!
親のポンカンさんの通い介護、2025年秋の陣では入れ歯が取れるという問題が発生しました。まともに噛めなければ体が弱る→寝たきり一直線なので歯はとても大切です。滞在期間にできる対処をしなければ!
入れ歯の寿命は2〜5年って知ってた?
帰省して数日、ポンカンさんが大笑いした時にお口の異変に気づきました。アレ?歯がないのでは?と。
うんうん、少し前にポロッと取れたのよ、とポンカンさん。少し前に歯が取れたことを放置すな!そしてそういう大事なことは早よ言え〜!ポロッと取れたって何よ?餅にかぶりついて抜けたのでもなく、ぶつけて折れたのでもなく、なんでも無い時にふと取れて口から出てきたってどういうこと?入れ歯って人工物で虫歯にならないんだから洗浄さえきちんとしてたら一生使える頑丈なものじゃないの
甘夏っちゃんは入れ歯について詳しく知らなかったので調べました。いろんな歯医者さんのサイトでは、保険治療のものなら寿命は2〜3年、自費治療のものでも5年くらいでメンテが必要になってくるらしい。ポンカンさんは重度の歯周病だったためお金をかけて自費治療の良い入れ歯をつくっていたはず、それでも今回のような突然歯が取れるようなことが発生するし継続的なメンテが必要になるんだなぁ...歳をとるって最低限の生活ができる体を維持するだけでなんやかんやお金がかかるのね(貯金しとこう)。
いつ作ったのかも最後にメンテに行った日も当然覚えていないポンカンさん、かろうじて先生の名前と最寄駅を覚えていたのでGoogleで検索して予約をとり電車に乗って連れて行くことになりました。
見積もりはざっと6〜20万・納期は7〜10日
ポンカンさんの入れ歯を作ってくださった歯医者で診てもらったところ、作成は7年前・最後のメンテは1年半前でということでした。入れ歯の消耗は使用の仕方に直結しているそうで、ムース食や流動食など噛む力が弱っているお年寄り(見た目のために入れ歯を入れてる人)は実質あまり歯を使ってないので長く維持できるけど、ポンカンさんのように胃腸が丈夫でなんでも食べる健康な老人は入れ歯の消耗も早いね〜
とのことでした。確かに、ポンカンさんせんべいでもなんでもバリバリ食べてるわ
タベルノスキー
原因は入れ歯の歯茎に使われる樹脂が経年劣化し小さいヒビや摩耗が出てきた、それにより噛んだ時にレジン製の歯の根本へ圧がかかりやすくなりそのまま使用しつづけたことで歯が根本から折れた(とれた・外れたのではない)、他の部分もいくつか同様の傾向が見られるのでこのまま使っていたら他の歯も順番に取れて行くだろう、ということだった。ポンカンさんの入れ歯の製造は7年前で製造してから5年目くらいまではメンテナンスもしてきてる、幸い土台はいいものを使っているのでそのまま使えるが消耗部分はそろそろ替え時、今回とれた歯は接着剤で応急処置できるけどご自身で通院できるうちに大掛かりなメンテをお勧めする、審美的にも7年前のお顔に合わせて調整したものなのでこの際全体を新しくなさったらお口周りのシワなども今のお顔に合わせて調整できますよとのことだった(商売上手)。
提案①歯茎樹脂のみ作り替え...上下で6〜7万・歯のない期間7日(特急仕上げ)
提案②土台以外の歯茎・歯の総替え...上下で約20万・歯のない期間10日(特急仕上げ)
うんまあ...自費治療なのでメンテ代も高額になるよね... 一応親戚(祖母の介護経験あり)にも相談したんだけどやっぱり食べることは健康に直結するので歯にはお金をかけるべき、特にポンカンさんは胃腸は丈夫なのでこれからまだまだ歯を使うだろうから付け焼き刃な処置ではなくこの機会にしっかり修理してもらえとの意見でした。私もこれに同意だし、贅沢のためじゃなくてこういうときのために老後の貯金って使うもんだろと思うのでポンカンさんにも②のフルスペックメンテを勧めることにした。
本人的には足腰が弱った体で電車通院なんて面倒だしとにかく取れた歯を接着剤でくっつけて貰えば終了〜のつもりだったようだけど、その先生への信頼がとても厚いのでここは素直に言うことを聞く気になったようだった(医者
との信頼関係ほんと大事、何十年も通ってる腕のいい先生なので助かった)。私ももちろん策を練り、あまり気乗りしない通院を前向きな気持ちにさせるべく歯医者の近くのカフェでおいしいパフェなど食べさせながら説得した(笑)
歯のない期間は介護食を取り寄せ
問題は歯のない期間である 土台を生かすために今の入れ歯を丸ごと預けるのだから歯茎しかない、てことは歯茎だけで食べられる食事を手配しないといけない。どうしたものか...
早速[歯がない 食事 宅配]などと検索してみた。そうするとあるわあるわ。ポンカンさんにはまだ必要ない分野だから思いつかなかったけど、世の中にはガチの介護食がふんだんに流通している。
そういえば最近食事作りが億劫になってきたポンカンさん用におかずの宅配食を検討していたのだけれど、そこでも柔らかい仕様やペースト食なども取り扱いがあったっけ。給食・配食業の会社が老人向けの柔らかいものを提供してるんですね。自宅介護や病院・施設などで使う歯のない人向けのレトルトや冷凍おかずが楽天市場にもいっぱいありました。助かった〜
噛む力が弱い人向けの柔らかさ・歯茎で潰せる柔らかさ・舌で潰せる柔らかさ・ペースト食などの様々な段階に応じた食事があります。歯ぐきで潰せるor舌で潰せる柔らかさの違いが体感としてわからないため、いくつかの会社で両方...歯茎で潰せるものとムース状になっている舌で潰せるものを混ぜて買うことにしました。
献立もハンバーグや煮魚やオムレツやらいろんなバリエーションがあり、管理栄養士による栄養管理もなされたメニューで本人が普段買って食べてるお惣菜よりも偏りがなく、お弁当のように主菜と副菜2〜3種がセットになった冷凍おかずなのでチンするだけの簡単調理。私がいない時期もポンカンさんが自分で対応できます。おかゆ・雑炊のレトルトを合わせれば歯のない期間もひもじい思いをせずに済みましょう。おやつのプリンやアイスやらは通常通り本人がスーパーで買って食べられるし
冷凍配送・送料込みで1食600〜1000円くらい。内容や量も違いがあるでしょうから本人の好みなど後で感想を聞いて今後の参考にしようと思います。注文してみて気づいたのは、配送業者によって日にちの指定ができないことがあるということ。ポンカンさんもほぼ家にいますが、デイケアや通院や買い物などで外出の機会も多いです。冷凍食品なので置き配もできないため、お届け日の指定ができない運送業者を使っている店舗は使い勝手が悪いと感じました(チルド便の配送料は払わされるのに)。運送業も人手不足で大変だと聞くのでなるべく置き配を利用する一方で、チルド便やマンション入り口の宅配BOXから自力で運ぶのが困難な重い物などは日時指定してドアの前まで持ってきてもらわなければ受け取れない現実もあります
(余談ですが私が在宅中にあったこと。ポンカンさんが一人暮らしなのを知っているであろういつもの業者さんがマンションの入り口のインターホンでポンカンさんが応答するやいなや「玄関に置いときまーす」と一方的に言ってインターホンを切り、指定も承諾もしていないのに勝手に置き配にして去っていったことがありました(S社です)。私がいれば重いものも運べますが、母1人のときだったら難儀をしただろうなと案じ、年寄りの一人暮らしというのは日常的にこういう扱いを受けるのだなと実感しました。悲しいなァ)
介護食はほかにも地域の給食センターのようなところから毎日届けてくれる宅食サービスもあるのですが、毎回決まった時間に在宅しておかねばならず、冷凍じゃなくて給食のような当日調理のものしかなかったり、置き配だと真夏の玄関先に発泡スチロールで何時間も放置するしかなかったり、ネットで注文ができなかったり、前週締め切りで急ぎの対応ができなかったり、お試しの段階から自動引き落としの書類記入をその場でせねばならなかったりで使い勝手がイマイチ良くない。
入れ歯の件がなかったらこの秋から導入予定だった宅食も、遠距離から注文や変更が気軽にできてスポットで使えて配送も固定でなく日時指定ができるサービスを探すのに結構時間がかかりました。
・食事が宅配で届く
→歯医者に予約を入れる
→正式な見積もりを必ず書類でもらう
→私に電話で伝える(事前に聞いた額と大きくかけ離れてないかの確認)
→治療開始
というながれでやっていこうねとポンカンさんとも合意を取りました。事前にだいたいの額を聞いてはいるものの、歯科技工士さんに現物を出さないと正確な見積もりが出ないので正式な見積もりを書類でもらうこと、事前に聞いてた額ならそのまま進めていいけれども10万円以上高くなるようなら契約せずその場で私に電話すること、をポンカンさんに言い含めました。先生にも、遠距離介護しているので準備期間が必要なこと、お金の管理は私がしていることをお伝えしています。
次回ポンカンさんに会う時には光り輝くような美しい入れ歯で微笑んでくれることだろう...