循環器 記述メイン
――1.心機能と冠循環――
心筋虚血:心筋酸素需要(心拍数、前負荷、後負荷、収縮性)と心筋酸素供給(冠血流量、酸素運搬能)のバランスが崩れることで起こる心筋の酸素不足の状態。血管トーヌス上昇や冠動脈狭窄や閉塞状態に陥ることで酸素供給能が低下したり、この狭窄状態時に、労作(運動、感情、頻脈)によって酸素需要が増加してもそれに見合う酸素供給を得ることができない状態に虚血となる。。
冠循環の特徴:安静時の冠血流量は70~80ml/100g/min(心拍出量の5%)で酸素摂取率は70~80%と大きい。運動時冠血流量は、最大で安静時の約4倍に増加する。酸素摂取量も90%と高くなる。心筋の酸素摂取量に注目すると、安静時でもほぼ最大に近い値となっている。よって酸素需要に応えるためには血流量を増加させる必要がある。基質の摂取量は10%程度であるので虚血によって酸素供給不足の影響のほうが先に現れる。左冠動脈では、心拡張期に血流が大きい。
運動時は全拍出量が安静時の5倍に増加しうる。これにはこの分心筋が収縮する必要があり、エネルギーも必要となるため心筋代謝を行ってATPを生産する。この際、行われるβ酸化は好気代謝であるので酸素が必要となる。心筋の酸素摂取は安静時から運動時の最大に近いので酸素需要を満たすには冠血流量を増加させる必要がある。よって5%とゆう割合は変わらず、量が増えるということになる。
――2.心電図と不整脈――
心電図でわかること:不整脈、心筋の状態、心筋を伝わる活動電位の様子→心臓病の診断はできんよ。
・活動電位の伝わり方
◎同結節→心房→◎房室結節→心室
※同結節が心臓の調律を支配するが、同結節がダメになった場合も房室結節の自動能により心臓は動くことができる。
心電図

P:心房の興奮 QRS:心室の興奮 T:心室興奮からの回復
P-Q:房室伝導時間 R-T:心収縮期 U-P:心拡張期
各疾患
・洞不全症候群:同結節が一時的にサボって活動電位が一瞬飛ぶ。・期外収縮:一瞬どっからか活動電位が起きて変な波形が現れる。QRSの幅より広い。無害。
・心室細動:心臓死の状態。直ちに電気的除細動を行い心肺蘇生術が必要。薬剤性QT延長症候群。
・心房細動:不規則な電気が房室結節に伝わるのでQRSが長くなる。血栓塞栓が起こる。リスクがでかい。
――3.心膜疾患その他――
高血圧定義:90-140mmHg
家族血圧の値:85-135mmHg
心筋炎、急性心外膜炎について知ってることを述べよ
心筋炎:=心膜心筋炎。炎症細胞浸潤を伴った細胞壊死を呈する炎症性疾患。炎症細胞浸潤により隣接する心筋細胞を脆弱させる。全身性疾患の部分症状であったり、心筋に原発するものである場合が多い。炎症は心膜にも同時に生じていることが多い。原因は感染性病原体コクサッキーβのウィルスや化学物質などさまざま)
急性心膜炎:心臓を包む漿膜の急性の炎症性疾患。心膜は臓側心膜と壁側心膜からなり、その間を心膜腔という。両心膜に炎症が及ぶことが多い。さらに心外膜心筋にも波及し、心膜心筋炎になることが多い。一般に良性で2~4週間で自然治癒することが多い。
胸部/腹部大動脈瘤、解離性大動脈瘤の原因
・マルファン症候群/動脈硬化/外傷等の外的要因
心タンポナーデ:心膜腔に心膜液がいきなりたまり、心臓が拡張できなくなる状態。
収縮性心膜炎:心膜の線維性肥厚と心筋や周囲組織との癒着による
――4.虚血性疾患――
急性心筋梗塞の病態と治療
心筋梗塞は心筋血流量の不足が30分以上続いていたために起こった心筋壊死である。その大部分は冠動脈粥状硬化が起こることで閉塞性血栓ができ血流が途絶することが原因であると考えられている。ただし高度の冠動脈狭窄がなくとも、冠動脈の塞栓、血栓を起こしやすい場合にも起こる。さらには感度脈の痙攣によっても起こると考えられている。
心筋壊死は心内膜側から始まり、外膜へと進展する。激しい胸痛が主症状。
――5.心臓弁膜症と感染性心内症――
心臓内膜症:心弁が狭窄したり閉鎖不全になることで発生。呼吸の乱れや胸痛などが生じる。心雑音、心肥大、不整脈(心房細動)などを引き起こす。薬物治療から始め、中程度以上の症状になれば外科手術を行う。
感染性心内膜症の原因となるため、抜歯手術を行うときは抗生物質で予防を行う。ワーファリンで血栓ができないようにしてるため、抜歯するときはワーファリン中止、おk?感染性心内膜症:傷害された心弁に細菌が付着し生育することで、バイオフィルム状の疣贅(ゆうぜい)を形成する。細菌により心弁が破壊されたり、疣贅がはがれることで血栓ができたりする。原因となる細菌は、緑色連鎖球菌や黄色ブドウ球菌など。心臓弁膜症患者、人工弁置換術後の患者、先天性心臓病患者などが高リスク患者である。
――6.心不全と心筋症――
左心不全時は肺うっ血状態になるため、横になっている状態では静脈環流が増加し、肺胞に染み出る液体成分も増加し1~2分で呼吸困難となる。上半身を起こすと重力の助けで静脈環流が減少するので起座位では患者の自覚症状は改善する。
――7.循環器系の構造と先天性疾患――
1、心臓の図を見てCRT=(a+b)/cを計算 45%未満が正常
2、房室中隔欠損の問題:辛抱レベルでの左→右の短絡によって右心系の拡大をきたす。
3、心室中隔欠損の問題:心室中隔に欠損があり、その孔を通して左室から右室、肺動脈へ動脈血の一部が流入する病態。欠損孔の大きさにより病態、症状が大きく異なる。
4、大動脈スイッチ手術の治療で知ってることについて述べる
適応は完全大血管転位症(TGA)。右室から大動脈、左室から肺動脈が出ている状態で全身と肺の循環が切り離されている症状。
大動脈と肺動脈を一度切り離しそれぞれを繋ぎ代える手術。大動脈スイッチ手術は、通常生後2~3週以内に行われる。
5、フォロー四徴症について
肺動脈狭窄による肺血量の減少と、大動脈右室騎乗のために体静脈血が直接大動脈に運ばれ新生児以降よりチアノーゼが初発。
肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈騎乗、右室肥大←四徴
根治手術:VSDの閉鎖と右室流出路形成。
6、完全大血管転位症バイパス術→?
7、成人先天性心臓病:先天性心臓病に対して手術を受けたが何らかの原因で不都合を生じた状態で増加中。
大血管スイッチ手術