「脳男」 首藤瓜於
生田斗真主演の映画のイメージが強い作品です。
タイトルの脳男とは?を考えながら読み進めました。
いきなりネタバレになりますが、感情が生まれつき欠落しているけれど高い知能と身体能力を持っている…というのが脳男のメイン設定でした。
能力は精神科の女医が徐々に突き止め明らかになっていきます。
脳男の実写版が私の中で完全に生田斗真に変換されているので設定や能力には魅力を感じ、シリーズ化もできそうだなと読みながら思っていました。
実際に小説は第二作があるようです。
顔の作りがもっと平坦な俳優さんだったら見方や感じ方が変わったかもしれません。
残念な点は脳男以外の登場人物です。
爆破事件を追う刑事の人物像や描写が曖昧で、読み始めからシリーズ物を読んでるんだっけ?という錯覚に陥りました。
キーパーソンになる女医さんも人間味がないというか、微妙…
重要個人情報の患者カルテを女医さんが自宅に持ち帰っていたり、なぜか入院中の小児科の少女が精神科病棟に自由に出入りしていたり…とセキュリティや安全の観点から現実ではあり得ないトンデモ設定が気になりました。
登場人物が分かるから2作目はもう少し読みやすいのでしょうか。
生田斗真の演技が気になるのでAmazon primeで動画を見てみようと思います。