「罪の声」 塩田武士
現在、劇場公開中の映画の原作小説です。
映画で原作を知りました。
存在感の強い小栗旬と星野源がW主演です。
なので、原作を読んでも主人公達がこの2人でしか想像できないっていう…。
モデルとなっているのがかの有名なグリコ森永事件です。
犯人は未だ捕まっていなかったんですね。
「事件に関与した家族」という側面からの事件の解釈が新鮮で、同時に読みながら悲しい気持ちになりました。
阿久津という小栗旬が演じる文化部の新聞記者が、事件と向き合い少しずつ事件の全容が明らかになる展開は面白かったです。
星野源演じるスーツテーラーの曽根は家族を大切に普通に生きる普通の人。
事件に関与した家族は曽根という存在のアンチテーゼです。
演技力のある2人の俳優さん達が、映画でどのように作品を表現しているかが気になりました。