佐々木譲「獅子の城塞」

警察小説のイメージが強い作家さんですが歴史物も書いています。

日本に築城の技術を輸入するため石積み職人の戸波次郎左が天正遣欧少年使節の一行としてローマに渡り修行を積んでいく…


前半は天正少年使節としてのローマ渡航、後半は石積み職人としてのキャリア形成とその生涯が描かれています。

どうやら実在する人物ではなさそうですが、中世においてはヨーロッパやアジア各国に渡っている日本人が少なからずいたことは史実です。


全体的に一般的な職人のイメージよろしく淡々とした印象。