未来ある若い大学生13人もの犠牲者を出した軽井沢のバス転落事故は発生から丸8年となった。

事故を起こしたバス会社ESPの杜撰な会社ぐるみの運行と金儲け主義での杜撰な営業などの常態化が明るみに出て,バス事業者に対する取り締まりも厳しく強化されるなど再発防止に役立っている。

事故を起こしたESPのようないい加減な事業者を排除させるなどESPのような守れない事業者をバス業界から消えてもらうなど取り締まりを徹底している。



未来ある若い大学生13人の遺族と教え子4人を失った尾木さんの無念と悔しさは図りしれません。

誠にお気の毒でなりません。

特に尾木さんは遺族の一人と言っていいでしょう。



昨年事故を起こしたバス会社ESPと経営者,そして会社から逃げた元運行管理者ら幹部に対し禁錮3年から4年の実刑判決が言い渡されてる。

いずれも死亡した運転手が大型に乗るのが苦手だと聞いていた事,運転手が大型に乗るのが苦手だと認識しながら乗せ続けた事,バス業界では守らなければならない常識を無視し,運転手にはロクな研修も一度もせず,杜撰な会社ぐるみでいい加減な営業と運行を続けた事,安全と人の命よりもカネしか考えず金儲け主義でいい加減な営業と運行を繰り返し,数え切れない程の法令違反を繰り返し,守らなければならないコンプライアンスを守れず,程を超えるバカと言われてもいいなど安全意識を欠如していた事,会社には非はないといい続けるなど反省も見られないなどと厳しく批判。

金儲け主義で人の命よりもカネしか考えない事故を起こしたバス会社ESPの自己中心的な杜撰な会社ぐるみの運行と営業のいい加減さによって起こしたと糾弾❗

会社としても100兆円を超える罰金刑を科すべき事案だ。



しかしいずれも控訴している。

まだ裁判の先行きが見えない状態だ。



事故を起こしたバス会社ESPと経営者と会社から逃げた元運行管理者ら幹部は運転手が大型に乗るのが苦手だと認識していたのは確かだ❗


全国各地でもバスに事故は後を絶たない。
昨年には北海道で養豚輸送中の大型トラックが反対車線に飛び出し長距離高速バスと正面衝突し,運転手と乗客の3人が死亡した。また大型トラックの運転手も死亡している。


愛知県では一昨年名古屋高速小牧線の豊山南出口であおい交通が運行する名古屋空港行きの直行バスが横転,炎上し運転手と乗客の1人が死亡している。
この時は人手不足を理由に長時間の乗務が常態化していた事が判明。



あおい交通の空港バスと同型の車両。


人手不足が一因の事故は過去にも起きている。


10年前の3月には富山県の北陸道の小矢部川サービスエリアで宮城交通の金沢,加賀温泉行きの夜行高速バスが停まっていた大型トラックに激突し,運転手と乗客の男性が死亡している。
当時事故を起こした宮城交通は東北地方を襲った強い大地震の後バス輸送の強化により人手不足が慢性化し,乗務員は10日間休みなしの乗務が常態化していた事が判明。
事故の後,金沢から仙台までの夜行高速バスは宮城交通は無期限の運行自粛となり,北陸鉄道(以下北鉄バス)の単独運行となってしまった。また毎日運行から隔日運行と格下げとなってしまった。そして名古屋から仙台までの夜行高速バスも宮城交通は一時運行自粛となり,名鉄バスの単独運行になってしまった時期もあった。
その後金沢から仙台までの夜行高速バスは富山からの便と統合し富山経由の便となり毎日運行が復活となるも北鉄バスと富山地方鉄道の共同運行となり,宮城交通は運行から撤退となってしまった。これにより宮城交通は北陸地方の利用者からの信用を失ってしまった形だ。



事故を起こした宮城交通の夜行高速バスと同型車。


だが金沢と富山から仙台までの夜行高速バスはその後JRバスも参入し,北鉄バスと富山地方鉄道運行便は集団感染拡大が追い打ちをかけ利用者が減少。またほとんどの利用者がJRバスに流れてしまった。
北鉄バスと富山地方鉄道運行便は宮城交通が事故を起こす前から途中山形を経由していたのに対し,JRバスは山形を経由せず,富山から仙台までノンストップで運行している為,利用者が流れていたのもよく分かる。そして利用者の減少とJRバスとの競合を理由に廃止となってしまった。やはり競合するJRバスの存在があったのも確かだ。


このように今バス業界は今後更なる人手不足が懸念されるいわゆる2024年問題に直面している。


特に地方では既に廃止となったり,運休になったり,本数を削減するなど厳しい状況に立たされている。
名古屋発着の高速バスの中には運休となったり,本数を減らして運行する路線も存在する。
名鉄バスは集団感染拡大の影響で今は一部の路線が運休しているが,夜行高速バスの廃止も相次いだ。
特に九州方面は既に佐世保,長崎,大分,熊本方面は廃止となってしまった。そして四国方面は高知方面も既に廃止となってしまった。
佐世保,長崎方面はいずれも共同運行していたバス会社(西肥バス単独運行,長崎バス)が利用者減少と人手不足を理由に夜行便から撤退し,熊本方面も利用者減少と共同運行していたバス会社(九州産業交通)が人手不足を理由に名古屋発着便から撤退し,大分方面も名古屋発着便から撤退したが,こちらも利用者減少はもちろんだが運行していた大分のバス会社(大分交通,大分バス,亀の井バス)側が人手不足が理由である事も否めない。また高知方面も利用者減少はもちろん集団感染拡大が追い打ちをかけたが,運行していた高知のバス会社(とさでん交通)側の人手不足も否めない。


そして北陸方面も厳しい状況だ。


福井,高岡,富山方面も人手不足を理由に廃止したり,本数を削減するなど危機的な状況だ。


福井方面はやはり人手不足を理由に東京(夜行便も含む)と大阪方面への高速バスを廃止に踏み切るなど福井県側の福井鉄道(以下福鉄バス)と京福バスはかなり厳しい状況である事もよく分かる。
それでも名古屋発着便は北陸新幹線開業を見据え,本数を8本から10本に増やすなど2本増発。
なぜ今更2本増発なのか,人手不足と言う厳しい状況にも関わらず,今回の増発はいずれも名古屋側のバス会社が運行し,名鉄バスとJR東海バスがそれぞれ1本ずつ増発する形だが,それでも人手不足と言う厳しい状況に立たされている福鉄バスと京福バスはいずれも2本ずつ据え置き,人手不足でも本数を維持するなど利便性を確保した。東京と大阪方面は廃止し,名古屋方面は北陸新幹線を理由に維持するなど厳しい状況でも福鉄バスと京福バスは頑張っているに違いない。


そして高岡方面を運行する加越能バスも福井方面と同様厳しい状況に立たされている。
こちらも集団感染拡大と人手不足を理由に本数を削減するなど厳しい状況だ。



人手不足で本数の削減が目立つ加越能バス。


富山方面も富山地方鉄道は名古屋方面への高速バスも集団感染拡大の影響で今も本数を削減するなど厳しい状況だが,人手不足であるのも否めない。名古屋方面のみならず東京,大阪方面なども本数を減らすなど厳しい状況であるのも確かだ。


正月に石川県能登半島沖で起きた巨大地震で北鉄バスも能登方面を中心に救援などで訪れる人々を輸送する為,今後更なる人手不足も懸念される。
北陸道の小矢部川サービスエリアでトラックに激突する事故を起こした宮城交通のように1週間以上下手すれば10日以上休みなしにならなければいいが,北鉄バスはこのようにならないよう人手の確保が求められる。



人手不足も懸念される北鉄バス。


今各地で人手不足が加速するバス業界。
事故を起こしたESPのようないい加減な事業者も出てこれば同様の痛ましい事故をまた起こすだろう。
このような痛ましい事故を二度と絶対に起こさない為に事故を起こしたESPのような常識を守れないいい加減な事業者を排除し撲滅させると共にバス業界から消えてもらうなど取り締まりを徹底すべき。
そしてバス業界では常識である運転手への研修を徹底し,法令をしっかり守り,バス業界での常識をしっかり守るなど事故を起こしたESPのようないい加減な事業者と違い常識をしっかり守れるバス事業者は改めてもう一度見つめ直すべき❗