昨年3月の改正後からしなの号とホームライナーを除き8両編成での運用に統一されたJR中央線名古屋地区。

その中央線がついに・・・・・



315系に統一されたのです。



昨年3月の改正でデビューした315系。

当初は一部の便で中央線での運用を開始した。



中央線で運用する315系。


その後315系は少しずつ次第に増やして行き,最終的に8両編成は23編成が導入された。
主に名古屋から高蔵寺,多治見,瑞浪,そして中津川まで足を延ばす。
そして一部の便は神領までのシャトル便や土岐市発着の便も存在する。
普通列車や快速として運用に就き,主に春日井市や岐阜県の東濃エリアの区間を中心に通勤,通学の足を担う。


快速で運用に就く315系。


車内はこれまでの211系と同様,オールロングシート車で車内の混雑時にも一役買うなど多くの通勤,通学の客が多く乗れるよう通路は広く確保された。
車内の案内表示は画面が取り付けられ,東海道線や中央線木曽地区,関西線などで運用している313系と違い,出口の案内と停車駅の停車位置と改札口の位置が表示されるなど分かりやすい。
しかし青春18きっぷユーザーからはロングシート地獄と言われるなど中央線名古屋地区は大幅なサービスダウンと言えるが,315系は完全なる通勤列車と位置付けるのもよく分かる。
木曽地区では一部の便を除きクロスシート車だが,名古屋地区に入るとオールロングシート車と18きっぷで移動するユーザーにとってはきつい移動となる。
クロスシート車は居心地よく過ごしやすいが,オールロングシート車は通勤,通学需要に応じた造りになっているからか居心地が悪い。
完全315系化により18きっぷユーザーにとってはまさに移動は地獄とも言われる事になる。
東海道線の静岡地区も113系と115系の引退後から313系のライナー車が中央線名古屋地区から転入するまで今の中央線名古屋地区と同様オールロングシート地獄とも言われていた。ただ静岡から西側の区間は一部はクロスシート車での運用だが,こちらは名古屋地区の車両が乗り入れる時だけしかない。


18きっぷユーザーからはオールロングシート地獄とも言われる315系は完全バリアフリー化し,それぞれの号車に車椅子スペースが確保されるなど,これまで1両しかなかったスペースが315系ではどの号車でも車椅子が使えるようになった。
そしてトイレは315系化により,中央線名古屋地区はしなの号とホームライナーを除き普通列車と快速は完全洋式化が完了した。
これまで211系は和式トイレで子どもの場合は状況に応じて下着を脱がなければならず,特に女の子はいつでも脱がなければならなかった。またお年寄りには使いづらいと言ったデメリットがあったが,315系化後は完全洋式化となったおかげでこれらの不便さは解消された。


そして315系の導入により,これまで中央線の名古屋地区で運用していた211系はその役割を終え,中央線からは完全引退となった。
ただ211系はその後期間限定だけだったが関西線でも運用に就き,混雑時を中心に朝と夕方の通勤時間帯,そして夕方以降に限り助っ人として買って出る事に。
そして関西線でも315系の4両が導入され,211系はついに中央線からは完全引退となってしまった。
その315系の4両はこれまで運用していた313系の4両を置き換える目的に導入され,関西線では主に朝と夕方の通勤時間帯と夜の時間帯に限り運用する。
315系の4両の導入により,313系の4両は関西線から撤退し,すべて大垣へ移籍し東海道線の名古屋地区へ舞台を移した。




中央線名古屋地区から引退した211系。
315系の4両が導入された事により関西線から撤退し,大垣へ移籍し東海道線の名古屋地区へ舞台を移した313系の4両。


211系は中央線名古屋地区からは完全引退してしまったが,静岡地区ではまだまだ健在。しかしすで廃車となった編成も目立つ。こちらも315系が導入される予定だが,本格的な運行開始はまだ分からないが,今後の動きも気になるとこだ。
中央線の211系のこれまでの記録は近く更新します。


315系は8両が基本だが,状況によっては関西線で運用する4両を2編成連結する時もある。


中央線名古屋地区はこれまで主力だった211系から315系に変わった事により,中央線名古屋地区は完全な世代交代がすべて完了した事となった。


中央線は315系だけでなく,しなの号にも新型車両導入に向け,ついに動き始めた。
しなの号は今383系で運用するが,こちらは既に導入から30年近くとなる。いつ置き換えを始めてもおかしくない。
その新型車両はなんと両方向展望車で,これまでは長野寄りだけだったのが新型では名古屋寄りにも展望車となる予定だ。
今は6両,8両,10両とバリエーションも豊富で白馬系統の臨時便は4両での運用で,車両は6両と付属の4両と2両があり,6両のみの運用や6+2や6+4,6+2+2での連結運用,そして付属編成のみの運用も存在し,白馬系統で運用する4両や4+2の6両や4+2+2の8両,そして場合によっては4+2+4の10両の時もたまにある。その付属編成のみの運用は一部の便にもたまに存在する。
新型車両は315系と同様,8両編成となる予定で中央線名古屋地区はしなの号とホームライナーを含む列車をすべて完全8両編成にさせる予定らしい。
そして全長も315系と統一させるなど315系に合わせた造りとなる車両になる予定と見られる。
両方向展望車にする事により,しなの号近鉄特急アーバンライナーと火の鳥,そして観光特急しまかぜのような両方向展望が見られる車両になる予定だ。
両方向貫通車で前面展望が完全に損なったひだ号と南紀号で運用するHC85系とは違い,しなの号で運用する新型車両は両方向とも前面展望が見られるなどワイドビュー特急名物の自慢がしなの号でも引き続き見られるようになる。
デビューはまだだいぶ先だが新型のしなの号も期待したいとこだ。



しなの号で運用する383系。


これからの中央線名古屋地区の普通列車と快速の主力は315系の時代。
今後は中央線名古屋地区の主力として,春日井市と岐阜県東濃エリアの足を支えて行くに違いない。