東海道新幹線ののぞみ号とひかり号には車内販売があるが,その車内販売が10月31日にワゴンでの販売が廃止となってしまった。また同時に普通車での売り子による巡回も廃止となってしまった。

そして翌日の11月1日から車内販売はグリーン車限定のみとなり購入方法が変わった。



これまでは売り子がワゴンで巡回し購入していたが11月からは車内にあるサービス案内に車内販売のサービスをQRコードにかざし,そこからメニューが出て希望する商品を選び購入する。

そしてパーサーが商品の入ったかごを持参し,座席まで届けてくれるらしい。



車内販売はワゴンで運ばれ,そこからよく購入した。
このように売り子が巡回したのも東海道新幹線ののぞみ号とひかり号の普段の光景だった。


ワゴンによる販売があった頃はメニューがたくさん存在するなど商品が充実していた。
弁当やサンドイッチ,コーヒーやジュース,ビールなどの酒類,おつまみやお菓子,そしてアイスクリームなどが販売されるなどまさに東海道新幹線ののぞみ号とひかり号しかない上質なおもてなしだった。
そして混雑時は売り子が商品を入れたかごを持って回ったりしていた。なかなかワゴンが来ない時,かごを持って回ってくれた事はとても有難かった。
ただ入っている商品が限られていたが,アイスクリームのみを持って回ったりした時もあった。







3月に東京へ行った時に購入した車内販売の商品。
まさに種類も豊富で盛りだくさんの商品がいっぱい用意され,宴の主役の一つと位置付け,移動時にはよく食べるなど盛り上げた。


グリーン車限定になった後,メニューはだいぶ減ってしまったが,弁当やサンドイッチはこれまでと変わらず残ったが,それぞれ一つだけとなってしまった。
特にサンドイッチは以前は3品から4品あり,定番のプレミアムミックスやロースカツ,柔らかカツ,胡麻入りチキン,焼肉,賛否両論のきんぴらカツ,神戸牛のビーフカツ,そして2個入りのハムたまなどと豊富だった。
また末期になるとあんぱんも用意していた。


弁当は東海道新幹線のオリジナルの幕の内やおにぎり弁当やコーヒーとサンドイッチのセットかおにぎり弁当とお茶のセットがついた朝限定の500円のモーニングセットもあったが,グリーン車限定になった後は弁当はオリジナルの幕の内,サンドイッチはミックスだけとなってしまった。


飲み物は以前コーラやポカリ,ぶどうジュースやオレンジジュースなどもあったがグリーン車限定になった後はオレンジジュースなどは残ったが,コーラやポカリ,ぶどうジュースがなくなってしまった。
またコーヒーはホットとアイスが用意され,売り子が目の前で用意してくれた。またコーヒーチケットも出るなど出張などでよく使うビジネスマンを中心に需要が高く,まさにビジネスマンに強い味方だった。
グリーン車限定になった後は以前のように目の前で用意しなくなり,パーサーが車販準備室で用意し,座席まで届けるようになった。
酒類は以前ビールは4社(アサヒ,キリン,サッポロ,サントリー)と種類が豊富で焼酎やサワー,ワインなどとあったが,グリーン車限定となった後はビールはアサヒ(スーパードライ)とサントリー(プレモル)の2種類とサワーと焼酎のそれぞれ一つずつの4品に減ってしまった。


お菓子は以前チップスターの焼き塩と伊勢海老はもちろん,トッポやポッキー,アーモンドチョコなどもあり,また柿もなかも用意していた。そしておつまみは柿の種とピーナッツやおつまみのちくわ,さきいかなどと種類が豊富だったがグリーン車限定になった後はお菓子はチップスターの焼き塩と伊勢海老はこれまでと変わらずに残ったもののトッポやポッキー,アーモンドチョコなどのお菓子や柿もなかはなくなってしまった。そしておつまみは柿の種とピーナッツと3種類のおつまみセットの2品に絞られ,ちくわとさきいかなどはなくなってしまった。


新幹線スィーツは種類が豊富だったが,グリーン車限定になった後は2品に絞られた。


土産とグッズ類は種類も豊富だったが,グリーン車限定になった後はアイスクリームのスプーンだけとなってしまった。またグリーン車の座席にもある車内の雑誌2冊も売り子から手に入れる事ができたが,グリーン車限定になった後は車内販売で手に入れる事ができなくなってしまった。
ただグリーン車にいればこれまでと変わらず直接手に入れる事ができる。


そしてアイスクリーム。


新幹線では定番のスジャータの固いアイスクリームはこれまで宴の王道バニラはもちろん抹茶やみかん,いちご,メロン,チョコ,キャラメルを食べたり,そしてコメダコーヒーの愛知県のキャンペーン限定のコーヒーと期間限定のアイスクリームを食べたりしたが,グリーン車限定となった後はバニラとチョコの2種類に絞られ,抹茶やみかんといちごとメロンと言った季節限定のアイスクリームはなくなってしまった。
ただ宴の王道バニラはこれまでと変わらずに残り,グリーン車を使えば手に入れられる。
もちろん固いアイスクリームはこれまでと変わらない。冷え冷えの固いアイスクリームはグリーン車でしか食べれる事ができないが,グリーン車にいれば冷え冷えの固いアイスクリームがすぐ食べられる。
車内で食べられる冷え冷えの固いアイスクリームは東京へ行く時限定でまさに宴の定番だった。


ワゴンの販売が廃止となった後,コーヒーとアイスクリームは代わりに自動販売機が設置され,車内でも食べられるようワゴンの販売と同様定番のバニラや抹茶,そしていちごやチョコが手に入れられる。
ただ以前のような固さはあるものの柔らかくなる時間が早くなってしまう。
また自販機の場所も確認しなければならないが,乗る号車によっては遠く離れた場所まで行かなければならない。まさに乗る前に購入するには大あわてになるのは確かだ。


またアイスクリームはスジャータだけではなく,サーティワンも自販機が設置され,こちらは店の商品の一部が手に入れられる。スジャータと同様カップのみの販売だ。もちろんバニラもある。
店でしか食べれないサーティワンのアイスが車内でも食べられるようになり,スジャータと共に食べ違いを体感する事ができる。東京から戻る時に一度体感して見る事にしたい。


車内販売は今どこ行っても廃止となり,新幹線では山陽,東北,上越,山形の一部,北陸の各線はあるものの北海道と秋田,九州は既に廃止されている。そしてこだま号も既に廃止され,山陽区間限定のひかり号(レールスターも含む)と東海道区間直通山陽区間のひかり号も廃止されている。そして山陽,九州区間直通の便もすべて廃止されている。また西九州はまだ開業したばかりの新参の路線であるからか車内販売は開業当初から乗り込んでいない。


そして在来線も同様にどの特急もほとんどが既に廃止となり,東海はもちろん北海道や西日本,四国,そして九州はすべて廃止となり,今は東日本の首都圏に乗り入れる特急と普通列車のグリーン車だけとなってしまった。
山陽区間東海道区間の後を追うように近く廃止される可能性も視野に入れているが,山陽区間が今後廃止となれば東海道,山陽区間はもちろん山陽,九州区間を縦断する便は完全に車内販売がなくなる事になる。
これにより東海道,山陽,九州区間を東京から一直線で縦断する日本の大動脈はすべて車内販売なしとなってしまう。特に普通車は東京から鹿児島までは車内販売なしで移動するだけとなってしまう。
今,山陽区間で車内販売があるのはのぞみ号しかない状態だ。
そして今,車内販売が使えるのは東海道区間ではのぞみ号とひかり号のグリーン車のみしかない。
一方観光列車を走らせてるのは西日本,四国,九州の3社でこちらは車内のおもてなしのサービスが充実する。


今の時代。売店も充実し車内に持ち込む事が多くなり,車内販売を使う機会がほとんどなくなったのも事実。


そして今後近い将来人手不足になる事も懸念されるなど売上げだけでなく,売り子の人数が足りなくなるなど人手不足はどこ行っても悩みの種である事は確か。
東海道新幹線も売り子やパーサーの人数が足りない便も度々出るなど人手不足は車内販売だけでなくパーサーにも波及するなど影響はすべての便にも及んでるのも実情だ。


11月以降車内販売はグリーン車のみに縮小する形で普通車は廃止となってしまったが,グリーン車に限り新しいサービスがスタートした。
品目はだいぶ激減してしまったが,弁当とサンドイッチ,コーヒー,ビール,チップスター,そしてアイスクリームは残り,これらはこれまでと変わらず手に入れられる。
グリーン車のみとなってしまうが車内販売は今後サービス案内を使い,QRコードを使って注文し,パーサーが座席まで持って来てくれる。
これまでと異なるが新しい車内販売はこれからはこのようになるようだ。



N700A。

N700系初期型。

N700S。
N700系初期型グリーン車。
N700Aグリーン車。
N700Sグリーン車。
グリーン車での宴の楽しみも車内販売と共に盛り上げる。


東海道新幹線はグリーン車に限られるが,これからも車内販売を続けて頂きたいとこだ。