古い町並みから高山駅の改札口に入り1番線乗り場へと行く。



2番線乗り場には特急ひだ9号からの折り返しのひだ16号。折り返し36号大阪行きの編成を切り離した後また2番線乗り場に入り,その編成の増結をする。いわゆる編成の入れ替えだ。因みに留置線には折り返し36号大阪行きの編成が待機していた。
ひだ9号からの折り返しとなる16号の隣りには大阪発の25号の編成が停まっていた。セパレート編成でこの日は4両での運用だが,この編成が折り返し18号となり,高山止まりの11号からの折り返しのグリーン車連結の編成と増結すると見られる。


午後2時35分過ぎ。
1番線乗り場には富山からの特急ひだ14号が入る。


富山からのひだ14号が入る。こちらはこの日はセパレートの4両での運用だ。この時間帯は3つの編成が出揃う。


そして・・・・・


高山からのグリーン車連結の増結車が入ります。


高山からのグリーン車連結の増結車が入り,富山からの編成と連結する。こちらはこの日は4両での運用だ。

名古屋行きの方向幕とハイブリッドのステッカー。
東海道新幹線のN700Sのように次の停車駅が出れば分かりやすい。

発車を待つ特急ひだ14号。
グリーン車連結の4両と富山からのセパレートの4両と連結し,8両で高山駅を出る。


早速グリーン車に乗り込みます。


HC85系のグリーン車の座席。JR東海初の可動式のシートだ。全席コンセントが付き,キハ85系よりも大きく一転した。


午後2時45分近く。
列車は高山駅を出る。








HC85系のグリーン車でもうまるちゃんが出陣する。


この日は4+4の8両で,高山からのグリーン車連結の4両と富山からのセパレート編成の4両で運用する。
この先列車は下呂,美濃太田,岐阜に停まる。


キハ85系は高山駅を出た後ワイドビュー特急オリジナルのBGMが流れていたが,HC85系は富山からの運用であるのか新しいアレンジの唱歌は流れなかった。
恐らく高山からの便しか新しいアレンジの唱歌が流れないらしい。


ハイブリッドの表示。

この先下呂へと向かう。


キハ85系はパノラマ展望車でワイドビューらしい眺めが見られたがHC85系は完全に仕切られ,キハ85系のように前面展望から撮る事ができなくなってしまった。


早速HC85系のグリーン車での宴スタートです。


飛騨一ノ宮駅を通過し,まずはPaboの「恋をしようよ」のPVから見る。
こちらもキハ85系から引き継がれ,復路の宴のスタートにふさわしい楽曲はHC85系でももちろん継承する事に。




そして遊助の「たんぽぽ」のPVを見ている時に久々野駅に着き,ひだ11号と行き違いをする。


向かい側にはひだ11号に追い越される普通列車が待機していた。


キハ85系の時はひだ11号が久々野駅を通過するシーンがパノラマ展望車から目の前で見られたが,HC85系は完全に仕切られ,キハ85系のように前面に立ち通過するシーンを撮る事ができなくなってしまった。


このシーンは今では過去の話となってしまった。


「たんぽぽ」のPVを見ている時にひだ11号と行き違いをするシーンはキハ85系から引き継がれ,今でも守り続けるなどまさに久々野駅での行き違いの名物でHC85系でもこのシーンとPVを見たりするのも宴の楽しみだ。


しかし・・・・・


「たんぽぽ」のPVが進むにつれひだ11号がなかなか来ない・・・・・


結局ひだ11号は来る事なく,「たんぽぽ」のPVはひだ11号が通過する前に終わってしまった。


そしてひだ11号は久々野駅を4分遅れで通過した。
ひだ11号を待避する時にPVを見たりするが結局久々野駅には4分遅れで出る事に。


久々野駅からの遅れでひだ14号は4分遅れで下呂に向け南下して行く。


飛騨牛チーズまんとクッピーラムネ,そしてビスコなどを食べ,HC85系のグリーン車で宴を盛り上げる。


そして列車は下呂に着きます。



下呂に停まり,こちらは普通車に集中していたのかあまり乗り降りが目立たなかった。


下呂を出た後,キハ85系は往路復路共に中山七里と飛水峡の案内も表示していたが,HC85系は往路しか案内せず,そして車内の沿線案内も往路しかなく,復路ではいずれも案内はなかった。


中山七里を流れる飛騨川に沿って南下する。
キハ85系からあったワイドビューな車窓はHC85系でも確実に引き継がれ,車内からの絶景も抜群でキハ85系からの精神は守られている。
下呂を出た後。

美濃太田へ向け突っ走る。


その後列車は道の駅美濃白川の前にある鷲原信号所でひだ13号,そして飛水峡の信号所で普通列車と行き違う。


下麻生駅を通過した列車は本領発揮し,時速110キロを爆走し,旧国道41号の区間の県道と並走する。


そして列車は美濃太田駅に着きます。



美濃太田駅に停まり,こちらもあまり乗り降りは目立たなかった。


宴もいよいよラストスパートに入り,楽曲のPVなどを見たりします。



岐阜まで近づき,名古屋まであともう少しです。


鵜沼駅付近に差し掛かった時,ツバサの「一人静」を聴き,こちらはひだ号の復路でしか聴かないが,キハ85系から確実に引き継がれ,ひだ号での復路の宴のラスト前に聴く定番もHC85系になっても変わらずに守られている。
そして各務ヶ原駅を通過した後に終わり,列車は各務原市街を時速110キロで爆走し,ラストの楽曲を聴くタイミングを待つ事に。


那加駅を通過し,こちらはひだ15号が待避していた。


そしていよいよ最後の楽曲のPVを見る事に。


宴のラストを締めくくるPVはキハ85系から引き継がれ,見る度に車内での宴が終わってしまうんだと改めて感じるが,HC85系でもラストの宴で締めくくる事は変わらない。


そしてPVも終盤に差し掛かった時に岐阜駅に着きます。



岐阜駅に着き,ここから進行方向が変わり東海道線に入ります。


岐阜駅を出た列車は東海道線に入り,ここから最高時速120キロを爆走する。
久々野駅でひだ11号の遅れで,列車は4分の遅れを引きずり続けたまま岐阜駅に着き東海道線に入った後,本領を発揮するが,どこまで取り戻せるか岐阜から特別快速や新快速,快速,区間快速のように本来のハイブリッド特急らしい爆走劇を見せる。



東海道線に入り,いよいよラストスパート。
HC85系には次の停車駅が終点の場合,次は終点と表示され,これまでの車両にはない表示だった。


列車は木曽川を渡り愛知県に入ります。
キハ85系では往路,復路共に木曽川に差し掛かるとまもなく木曽川を渡ります。と表示するがHC85系では表示されなかった。


ハイブリッド表示や沿線の情報,そして次の停車駅の表示とHC85系は東海道新幹線のN700Sのような表示でまさに七変化だった。
だがこの日は飯田線の一部区間が大雨で運転見合わせとなり,伊那路号運休となるなど高山線区間でも遠く離れた飯田線が運転見合わせになってもお知らせが表示されるなどまさに名古屋地区の運行情報がしっかり伝わるなど,315系以前のこれまでの在来線車両にはないサービスが伝わっていた。


そして列車は夕方4時57分,尾張一宮駅を通過した。
普通列車を追い越し,3分の遅れを引きずったまま東海道線を爆走する。


そして夕方5時5分。




名古屋に近づき,こちらは東海道新幹線のN700Sと同様まもなくと表示され,終点だとまもなく終点と表示され,これまでの車両とは違った表示で出口の表示もするなど東海道新幹線のN700系以降のような表示もする。


そして夕方5時7分。
新しいアレンジの唱歌が流れ,列車は3分遅れで名古屋駅に着いた。



名古屋に到着です。こちらもキハ85系やしなの号で運用する383系,伊那路号とふじかわ号で運用する373系と同様在来線の普通列車の車両のように終点と表示せず停車駅のみ表示する。またキハ85系の表示は3文字だと間隔を開けずに表示していたが,HC85系は383系と373系のように間隔を開けて表示していた。


こうして2時間20分のHC85系のグリーン車の体感はあっという間だった。
まさにJR東海にはない新たな進化形だった。


グリーン車の出入り口。ステップもキハ85系から引き継がれた。
名古屋駅に着いた後,早くも回送に変わっていた。
留置線に引き上げる時は表示が消えるが,この列車はこの後金山方面へ回送する為,回送表示になっているらしい。


連結部分。しなの号の383系と同じ造りだ。
ハイブリッドのステッカー。

名古屋駅の2番線乗り場に着いた特急ひだ14号。この後回送される。

夕方5時15分近く。東海道線上りの2番線乗り場から特急ひだ14号は金山方面へと回送する。


そしてハイブリッド特急を体感した後,東海道線下り乗り場へと行きます。


尾張一宮駅でひだ14号に追い越された普通列車岡崎行き。
武豊線直通の区間快速武豊行き。
211系で運用する普通列車多治見行き。
この211系の4両も廃車が進んでいるが見られる日も限られる。中央線から引退する日が来るのも時間の問題だ。
普通列車岐阜行き。311系で運用するが,こちらもいつまで見られるかが気がかりだ。
新快速米原行き。
特別快速大垣行き。前寄りの2両がワンマン車だ。


名古屋駅からは夕方5時45分に出る特別快速大垣行きに乗り込み戻る事に。


そして尾張一宮駅に着いた後モスに立ち寄り,ネット予約をした商品を取りに行き,バスターミナルへ行き,近くのバス停まで行くバスに乗り込み戻ったのである。


こうして高山での一日はあっという間だったが新型車両でもあるハイブリッド特急はまさに小型車や軽自動車のようなアイドリングストップの機能が付くなどこれまでの車両にはない新たな発見だった。
ひだ号と南紀号の主役となるHC85系はこれから先高山へ行く時の主力となる一方,下呂温泉や高山への移動手段として使われる。


今後高山へ足を運ぶ時はハイブリッド特急を体感する事になるが,キハ85系のようなパノラマ展望は体感する事はできないが,21世紀にふさわしい地球環境にも配慮したハイブリッド特急HC85系。これからが楽しみだ。