先月名古屋高速小牧線でバスが横転し,炎上した。

バスは全焼し,運転手と乗客の男性が死亡した。

後続車も巻き込まれ全焼し,後続車の運転手と空港へ行くビジネス客ら7人がけがをした。


事故を起こしたバスは小牧にあるあおい交通が運行していた空港行きの直行バスで名古屋の栄から空港へ向かっていた。




事故を起こし炎上し,全焼した空港行きの直行バスと同型車。


バスは小牧線の豊山南出口で降りるはずが,ランプのポールに衝突した後,横転し炎上した。
通常のコースでは空港行きはこの豊山南出口を降りた後,国道41号を北上し,途中の信号を右折し,空港入口へ向かう。
ただ途中2つの停留所に停まったのち,バスは空港に着き,その後あいち航空ミュージアムまで行くコースである。

空港行きのバスは名古屋高速を経由するが,出口は右側にある為,運転手はしっかり神経を使わなければならない。
現場となった豊山南出口は手前に楠ジャンクションがある為,名二環からの合流と重なる。
その為楠線から豊山南出口に降りる場合,ジャンクション直後に右によりたくても,交通量が多いと入れない。
楠線から豊山南出口でスムーズに降りる時は,楠出口を通過した後,ジャンクションに差し掛かるまでに右側の車線に入ります。そうすればスムーズに降りれる事ができる。
名古屋高速の出口はほとんどが右側にある為,左側の車線にいる場合,右側に寄らなければならず,神経を使わなければならない。

バスは豊山南出口で事故を起こし,本線を塞ぐ形で横転したが,運転手は楠出口と思い込み本線に戻ろうとして衝突したと見られるが,まだ実態は分からない。
しかも豊山南出口を過ぎると次の出口は小牧南ではあるが,その間に大山川料金所がある。そこまで行ってしまうと確実にコースの間違いになってしまう。
これは重大な事案となってしまう。


今回事故を起こしたあおい交通は名古屋市内から空港行きの直行バスを運行し,事故を起こした栄からの便と名古屋駅前から出ている。また空港行きは一部が勝川駅まで延長し,豊山町内には空港とあいち航空ミュージアムの他にも2つの停留所があり,空港へ行くビジネス客や利用客,あいち航空ミュージアムへ行く利用客の他に豊山町内に住む住民が名古屋市内へ移動する時に使うなど空港利用だけでなく,豊山町内に住む住民の生活の足として使われている。
特に名古屋駅からは本数が多く,1時間に最大3本から4本程度,およそ15分から20分おきに出ている。
名古屋空港が県営になった後に参入し,名古屋駅からのアクセス路線として確保した。
県営になる前は名鉄バスセンターや名古屋駅の広小路口や新幹線口前から出ていたが本数的には名鉄バスセンターが多かった。こちらはすべて名鉄バス運行だったが広小路口はJR東海バス運行便もあった。
県営になった後はあおい交通に一本化したが,15年近くの時を経て名鉄バスセンターと栄バスターミナルからの便が出て名鉄バスが復活する形で運行に参入した。
名古屋駅からノンストップで行くあおい交通運行便と栄停車の名鉄バス運行便が競合し,空港からはいずれも栄に停まる為,さほど変わりはないが時間的にはあおい交通運行便が優勢だ。
そして今回事故を起こした栄からの便は大津通を北上し途中県庁前に停まり,黒川出入口から名古屋高速を使うが名鉄バスセンター発の名鉄バス運行便は栄からはノンストップで行くなど競合していたが集団感染拡大により,名鉄バス運行便は当分の間運休となり,いずれもあおい交通に一本化された状態だ。
それでもあおい交通は集団感染拡大で名鉄バス運行便が運休する中,名古屋駅と栄からのアクセスを確保するなど空港行き直行バスの役割を今でも担う。

そして空港行きは名古屋市内だけでなく,勝川駅からの便も出ている。こちらは路線バスで運行し主に豊山町内系統で運行する。
また一部は名古屋駅まで延長する便もあるがこちらは高速バスの車両で運行する。


空港行き直行バスが中心のあおい交通だが実はそれだけではない。


桃花台新交通桃花台線の廃止により,運行を始めたピーチバス。こちらは桃花台線代行バスを担う形で運行しているがこのバスも運行している。
今では名鉄バスが運行する名古屋市内からの都市間高速バスと競合しているが,桃花台ニュータウンに住む住民の生活の足を確保している。


また小牧市の巡回バスや犬山市の巡回バス,北名古屋市の巡回バス,そして豊山町の巡回バスもあおい交通が運行するなど名古屋空港へのアクセス路線の運行のみならず小牧市内とその近辺の路線の運行を担うなどこのエリアの路線を支えている。


しかし・・・


地元からはあおい交通にあった悪戯が明らかになった。


運転が荒い。


確かに名古屋駅から空港までは20分で着くとしているが運転手は時間通りに早く着けるよう,制限速度を上回る運転をしているのではないかとの見方が浮上した。


それは空港行きだけでなく他の路線でも同様になっているのではないかとの見方もある。


これまでにも終着まで行かずに途中で運転を打ち切りにしたり,車検切れで運行していた事案もあった。


そして運転が荒い一つの実態があった。


それは・・・


信号無視だった。


路線バスでの出来事。


信号が赤でバスは止まると思われたが・・・


ブレーキをかける気配はなく,止まらず信号に入り,なんと・・・・・


赤信号を無視したのである。


これは乗客からのクレームが来る事案だ。


巡回バスでもやらかしているのではないか・・・


明らかにあおい交通には危険な運転をしているのではないかと思われる。


このような運転はそのうち重大事故を起こすのではないかと地元からは危惧していた。


結果的にはこのように起こしてしまった。


あおい交通の車両は大型や中型,小型を保有し,路線バスや高速バスも保有し,メーカーはそれぞれ豊富に揃えている。



巡回バスは主にこの車両が多い。
勝川駅から豊山町内系統の空港バスはこの車両が中心だ。
空港バスは日野製といすゞ製も存在する。
空港バスは三菱ふそう製の古い中古を使った運用も存在。
空港バスに参入当初はこの車両での運用が中心だった。
桃花台方面へのピーチバスはこの車両が中心。


高速道路上で起きた今回の事故。
火災も発生し,犠牲者も出た。


事故を起こしたあおい交通は整備や点検はしっかり行き届いていたが,中には思わぬ悪戯が隠されていた事が分かった。


事故の究明の結果はどうなるのか?
警察などからの結果を待ちたい。