随分前から開けていない古い段ボール箱を整理していたら、夫の土門拳写真集に混じって私の本も一冊出てきた。
「あったぁ!!」
もう手に入らないと思っていたのに、こんなところに・・・

出てきたのが何の本だったか覚えてないけど、大切なのはこれ!
このブックカバー!!

単行本に最初から付いているカバーと区別するため、書店で付けてくれるカバーを『書皮』と言うらしいんだけれど、これは北九州市にあった金栄堂書店のもの。
描いたのはこの方。

伊丹十三氏。
社会人になり立ての頃読んだ伊丹さんの『女たちよ!』にすっかり嵌り、”粋”とか”おとな”ってカッコいいな、よし、私もイイ女になろうって背伸びしてたな(遠い目)
その頃良く行っていた金栄堂書店でかけてくれるカバーが伊丹さんのデザインだったので、それだけで”おとな”の気分だった(まったく違っ)
金栄堂は確か96,7年頃に無くなってしまったけど、今のジュ○ク堂やリ○ロのような大型書店ではなく、細長い店内にたくさんの本が所狭しと積み上げられていて、階段も狭くて急だった。
職人のような店員さんがいて、
「○○って言う本探してるんですけど・・」と尋ねると、
「あー、それもう絶版なんだよね。再版ってハナシは聞かないからうちにはもうないなぁ」
と即座に返ってくる。
金栄堂が無くなったって聞いてから、真っ先に浮かんだのはあのカバーのこと。
実家に帰省した時に探してみたけど、母が整理したらしく私の本はもう無かった。
結婚するときにお気に入りの本は何冊か持ってたはずだけど、金栄堂のカバーは付いてなかったし・・・
本よりあのカバーが惜しかったなぁ。
とっても残念だったけど、それからもう長いこと忘れてた。
それがひょっこりまたお目にかかれるなんて

見つけてすぐ大事にはがしちゃったので、結局どの本にかかっていたのかわからない。
お気に入りの本だったはずだけど??
まぁいいや、今となっては金栄堂の書皮の方が大切だわ
