4月13日
難病医療講演会~パーキンソン病と認知症
視聴しました。
講演会のなかで
下記の図と同じ説明がありました。
元はJ Parkinsons Dis誌に掲載された論文ですが
レボドパ吸収の分子変動性とパーキンソン病の管理に対する臨床的意義
一部抜粋です。
レボドパ内服のタイミングは日本の添付文書では「食直後」となっています。
おそらく空腹時にレボドパを服用することで起きる胃腸障害や不快感を避けるためと考えられます.
しかしレボドパの吸収効率の最大化を考えると
「食事の1時間前または食後2時間後」に服用することが
この論文では推奨されています.
しかしジスキネジアを認める症例では,
吸収が促進されてレボドパの血中濃度が
高くなればジスキネジアがより顕著になる可能性もあります.
つまり患者さんの状態により,
内服タイミングを決める必要があるのだと考えられます.
【その他の吸収への影響因子】
① 消化管の機能:便秘や胃運動障害などで消化管の運動が低下している場合
【その他の吸収への影響因子】
① 消化管の機能:便秘や胃運動障害などで消化管の運動が低下している場合
,レボドパの吸収が低下することがあります.
このため十分な水分摂取,食物繊維の摂取,
そして定期的な運動が推奨されます.
ビタミンCはレボドパの吸収を促進し,
その効果を持続させる可能性があります.
β2作動薬は消化管の蠕動運動を促進し吸収を促す可能性があります.