一部抜粋です。

これまでパーキンソン病において、αシヌクレインが重要な分子の1つであることは

想定されていましたが、αシヌクレインがどのようにしてパーキンソン病の病態に

関わるかは不明な点が多くありました。

本研究では、加齢とともにパーキンソン病に類似した病理を呈する

魚=アフリカメダカの脳およびヒト剖検脳における

αシヌクレインの翻訳後修飾(注4)を解析することで、

αシヌクレインT64 リン酸化がパーキンソン病において

増加することを見出しました。

さらにαシヌクレインT64 リン酸化が異常な形態の複合体を形成すること、

ミトコンドリア機能障害(注5)や細胞毒性を発揮することなど

を明らかにしました。

以上の発見はパーキンソン病の病態解明とその治療開発に役立つことが期待されます。