今朝の新聞各社に子供のヘディングを制限する記事が載っています。

 

 

日本サッカー協会は13日、ヘディングが脳にダメージを与える恐れがあるとして、子どもたちの練習を制限し、

適切なメニューを促すガイドライン(指針)を発表した。幼児や小学校低学年には、風船やゴムボールを額に

当てるような遊び感覚のメニューを推奨し、学年が上がるにつれて段階的にサッカーボールを使うよう呼びかけている。

 欧米では、サッカー選手神経変性疾患で死亡するリスクが高いとの研究を受け、

子どもたちのヘディングを禁じるケースがある。日本協会は「リスクについて科学的根拠は十分ではない」と

しながらも国際サッカー連盟(FIFA)などの取り組みを参考に、幼児から中学生までの練習方法をまとめた。

 

 

2020年1月の記事ですが 

 

 

 

 プロサッカー選手は認知症など神経変性疾患で死亡するリスクが一般人より3倍以上も高いとする研究結果を、

英グラスゴー大などの研究チームがまとめた。米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された。

近年、激しい接触や頭部への打撃が繰り返されるスポーツが、脳に長期的な影響を与えるかどうかを確かめる研究が進んでいる。

サッカーでは、ヘディングの影響が懸念されており、海外では規制する動きもある。

 

 研究チームは、1900~76年に生まれたスコットランドの元プロサッカー選手7676人について、

年齢構成などを加味した2万人以上の一般人と比べた。

 対象とした元選手のうち、すでに死亡していた1180人の死因を分析すると、

神経変性疾患で死亡するリスクは一般人の3・5倍だった。病気別では、アルツハイマー病で5・1倍、

アルツハイマー以外の認知症で3・5倍、パーキンソン病で2・2倍だった。一方、肺がんや心筋梗塞こうそくなどのリスクは一般人より低かった。

 東京医科歯科大の成相直なりあいただし准教授(脳神経外科)は

「運動の効果で一般人よりも長生きすることで、神経変性疾患にかかるリスクが高まった可能性もある」と指摘している。