もう、否定しきれない | HI-D オフィシャルブログ 「2 Da New Area」  Powered by アメブロ

もう、否定しきれない

またも僕らのヒーローがいなくなってしまいました。

まずは心からお悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

奥様の原日出子さんは僕の高校の先輩にあたり、勝手にご夫妻には親近感が湧いていたし、歳を重ねても仲睦まじいお二人の夫婦の姿に憧れていました。

 

最近特に思うことがある。

よく自死される人が出ると

『話してくれたら助けられたかもしれないのに..』

ってコメントが出たりするけど

本当に助けてくれる人ってどれだけいるんだろう?

長年ファンや視聴者や事務所など沢山の期待に答えようと努力してきた方々。

カッコ悪い姿は見せたくない、みんなに夢を与えたい、とプライドを持って走り続けてきたはず。

だからこそ一番の不安や恐怖はなかなか人に言えないだろう。

もし人生について誰かと語っても理想や願望やどうなれば良いかはわかってるから『がんばろう!』『がんばるよ』と前向きに発言して周囲に心配かけないようにしてしまうだろう。

人生への漠然とした不安、恋愛や家族、お金や未来、健康や人間関係など、苦しみは人それぞれだと思う。

そして今のこの世界と社会にこれらの不安や苦しみを解消できる事がどれだけあるのだろうか?

 

自死を選ばないとしても、今のところ不老不死の人はいない。

『人はいつか死ぬんだからいつ死ぬのも自分の自由』

すごく寂しい考え方だと思ってきた

俺は自死にはずっと大反対だったし否定してきたけど、もう否定しきれない....

『死ぬ気でやればなんでもできる』って言う人もいるけど

そんな単純じゃ無い時なんて沢山ある

人のために、何かのためにがんばってきたら突然気持ちがしぼんじゃうこともある。

そんな時にフッと命の炎も消えてしまうのかもしれない。

"無"になるのは辛い。

それでも人は無になることを選んだり、無意識に無になる道へ進んでしまうのだろう。

 

ただ、残された人や沢山の人が悲しむのは本当に辛い。

一番悲しく辛い思いをするのは残された人たちだから

 

だからせめて

残された家族やご本人を知っている方々の悲しみや喪失感が和らぐことを祈ります。

そして

誰かが自死を選ぶことによって、次の同じ悲しみにつながる事がないように心から祈るばかりです。

 

『死なないで』とはもう言えない

けど『楽しいこと少しずつでも探して生きましょう』とは言いたい

なにも無い人はいない

と僕は信じてる。