フィンランドの淡い思い出 | HI-D オフィシャルブログ 「2 Da New Area」  Powered by アメブロ

フィンランドの淡い思い出

あれは確か俺がフィンランドに渡ってしばらく経った頃の事
フィンランドで事故にあった俺はなんとか新しい目的を探して必死に生きてた
フィンランドって言う文化も何もかも違う場所で
何をしていこうかって

当初の目的は事故にあった事でできなくなっていた
幸いな事に自分の好きなダンスを続ける事で沢山いろんな人に出会い世話になった

それが3RD NATIONとそのクルーの人達だった

フィンランド、アメリカ、タンザニア、イギリス、ジャマイカ
と多国籍なメンバー達

そこに日本人として加わる事になった

目的は変わったけど、むしろ好きな事で生活できて楽しかった
事故後の事は大変だったけど家(日本)に帰りたいなんて微塵も思わなかった
むしろ帰国して一生”可哀想な目”で見られるのなんかまっぴらごめんだった

そんな時声をかけてくれた人達

『ダンスが好きでダンスができていて何が問題だ?』と
なりたて障害者の俺のダンスを認めてくれたクルーのみんな
今考えても涙が出る
あの人達がいなかったら今の俺は絶対ない
今もどこかでこの障害を言い訳に生きていたかもしれない
人の一生は本当に不思議だ

自分磨きで受け始めたダンスレッスンも1年後には教える側にまわることになった
しかもアドバンスのクラスのインストラクターアシスタント
講師であり俺の師匠であり、3RD NATIONのボーカルのチャールス(現MAX 'C)

前にもここで紹介したかな
今でも現役のシンガーで少し前はTimbalandのfeat.もしてた

俺の永遠のアニキだ

この頃チャールスは他のメンバーとフィンランドのドラマに出演していた

元ガーディアンエンジェルスだったチャールスはマーシャルアーツの腕も買われ
ドラマでは普段は箱バンのボーカル、実はシークレットエージェントって役で出演
って事で俺がチャールスのアシスタント的な感じになり
撮影日の時はチャールスのクラスを俺が教え
それ以外の日は1日のほとんどをついてまわった
ってこれでもかってぐらいついていった
レコーディング現場や打ち合わせ
本当に良い経験をさせてもらった

チャールスや他のメンバーの家族や彼女さん達と家族のような時間
とても有意義で楽しかった
俺がHI-Dになったのもこの頃

『オマエにもそろそろステージネームが必要だ』ってつけてくれた
今でもこの名前を誇りに思っている

その頃の俺はダンスクラスやイベント出演のお金で暮らしていた
まだ最初のホームステイしてた家にいたんだけど

国と保険会社からお金が入った途端月のホームステイ代が倍に
そんな事も言い出せずしばらく我慢していたのだが
ついに限界がきてクルーのみんなに相談した

そしたら2日で別の住む場所を探してきてくれたんだしょぼん
メンバーのロミーの知ってる奴が力を貸してくれるって聞いて会いに行った

どうやらその友達の友達のコーポが一部屋空いてるからそこに行けって

「じゃーもう全然繋がりない人じゃん」って思ったけど背に腹は変えられない
俺は言われた所に行った
ドアを叩くと中から俺より明らかに年上の”女性”が現れた
たしかに聞いてた名前は女の人だったけどまさかこの人1人じゃないよな~?
なんて
でも話を聞くとその女性は1人暮らしで彼氏もいない独身女性だった

19歳の俺には刺激が強すぎる....と当時の俺が思ったか思わなかったかは定かでないけど
とにかく全くの見知らぬ女性アンネとの同居生活が始まった

アンネは俺よりずっと年上だったし
夜遊びしてはしょっちゅう男連れ込んでたから恋愛関係になんかなる事はなく
オモロイ生活がしばらく続いた
フィンランドは学生エリアに住む若者の家賃を半分負担してくれてたから
俺が払ってたのは家賃の4分の1+アルファー
備品や冷蔵庫の中身は共有OKっていうなんともゆるーい感じ
それが19の俺には結構居心地良かったんだ

面白かったな
なんて今でもたまに思い出してたら
アンネを紹介してくれた友達からFBでメッセージが
『おう久々!昨日FBでアンネみっけてさ。お前の話になったからメッセージ送ってみろよ!』
だって
相変わらずだな.....もう20年以上会ってないのに
でも欧米人のこうゆうトコは嫌いじゃない

こいつとは大ケンカもしたけどあまりにも懐かしくてチャットしてみた
アンネは元気っぽかった

帰宅してさっそくPCを起動
お、FBに友達リクエストが来てる~!

何年経っても何十年経っても
こうしてずっと連絡とってたかのように話せるのって凄い事だな~
って色々思い出しながらこのブログ書いてる

お、またなんかメッセージが来てる

ではでは、長々と読んでくれたみんなありがとう!
ちょっくら昔話の続きをしてきます
チョキ