これから書く文章は、さっき、友達に送ったメールに、少し文章を足したものです。
事実の中に、前後する部分があります。
そして少し、間違っている所もあるかもしれません。
ご一緒したお人形作家様、そこは許して下さい。ごめんなさい。笑)
気持ちの整理をつけるために、ここに載せることにしました♪
悲しいことですけどね・・・。(^-^)
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いちこちゃん、さっきはお返事のメールをくれて、本当にどうもありがとう!
実はね、昨日、横浜で観た、三浦悦子さんという方の作品の、
通販の始まりが、今日の午後6時からだったの。
だから、ちょっぴり焦ってたんだよね♪
いちこちゃんの、言う通りだったよ。
チャックは、家の中に、そんな大きな、そして恐い表情の、
お人形がいるのは、絶対に嫌だって、言った。
「タオルをかけて、あなたの目に触れないようにしてもダメ?
二階(チャックは行かない。)に置いておいてもダメ?」・・・って聞いても、
「同じ家の中に、そんな恐いモノがあると思うだけで、僕は嫌だ。」と言った。
「御蔵に入れるならいいよ。」と。それは私が嫌だ、絶対にね。
泣いたよ。迷惑をかけちゃったけど、お店の人に、泣きながら、
お断りのお電話しちゃった。笑 私みたいに、泣く人は珍しいらしい。
でも、気持ちは分かります・・・って言ってくれたよ。
お店のかたも、昔、とても高価なお人形を、躊躇なく購入されたんだって。
ああ、これくらいはするだろうな・・・って。いろいろ、やりくりされたんだって。
今回のお人形は、●●円だったの。三浦悦子さんにしては、びっくりするくらい、
お安いお値段なんだって。
昨日は、秋山まほ子さんの、美しく可愛らしいお人形を観に行ったはずに、
勿論それも素晴らしく美しい芸術品だったけど、
傷付いて泣きそうな、ボロボロの表情の、三浦さんのお人形から、
目が離せなくなったの。
三浦さんの、辛く、まるで死の方を向いているような、
今まで私が苦手としていた、恐ろしく悲しい表情の人形の中に、私は、
この二年間の、姉と、私自身の姿を見たの。
私達姉妹は、たとえ傷付いても、強がって、なぁに、何とかなるさ。
・・・って、思うようにしてた。
でも本当は、心の中に、弱い少女の部分があった。
この子の悲しみは、この二年間の、私とお姉ちゃまの、心の分身だと感じた。
だから、物凄く癒されたのね。今まで感じなかったくらいの、癒しを。
いつまでも、姉のことを思っていてはいけない。前へ進まなくちゃ。
でも・・・この子の中に、私達姉妹の気持ちを、見つけてしまった。
私は、お店で、ぼろぼろと泣いたよ。お店の人にも、作家さんにも、迷惑をかけた。
それでも、溢れる涙を止めることは、出来なかった。
私は今まで、怖いお人形が苦手だったよ。死をイメージするから。でも、
「生と死があるから、世界は成り立つ。生きる喜びと、死への恐怖、すがり。
両方ともが大切だよ。」
・・・と、ご一緒した、人形作家さんが教えてくれたよ。
「こういう死に近い方のものも、観なくてはいけないんだよ。
綺麗な人形ばかりではなくてね。
この子は、死んでいるようで、死んでいないんだよ。
あなたの心が、彼女を、悲しく、優しく観ているんだよ。全て観る人の、心次第なの。
霊なんて、この世にいない!それは、観る人が、そう感じるだけなの。
お人形はね、観る人の心をそのまま映す。
お人形に、何か邪悪な魂が、入ってしまうような気がするんだろうね。
そう感じる人は、もうそれはそれでいいんじゃないの?
彼女達は、こちらを、じっと観ているんだよ。
だから、恐いと感じる人もいるんだろうね。」
・・・と言われたよ。確かに。その通りかもしれない。
彼女を、抱き締めてあげたかったな。
私はあの子に、リボンを付けて、素敵な布地を、かけてあげたかったな。
150センチくらいあるあの子を、家に迎え入れることは、やっぱり出来なかった。
置く場所にも困るし、いちこちゃんの言う通り、両親の医療費や、
これからたくさんのお金が要るものね。
だから、諦めた。きっと素敵なかたが、あの子を購入されるでしょう。
会期中に誰かが購入すれば、私はもう二度と、あの子には会えない。
もう一度、会いたかった。でも、横浜は、何度も行くには遠過ぎる場所。
これで良かったのよね。涙が止まらない。
今回、我慢した分ね、私、何度も東京へ行って、
いろんなお人形展を観に行くつもりよ。
私が今まで知らなかった、素敵な作家さんが、たくさんみえることが分かったの。
ポストカードや、お人形の写真集や・・・。大好きな世界が、関東にはあるのね。
それだけでも、私にとっては、とても大きな収穫だもの。
ご一緒した人形作家さんに、
「君はまだ、新しい井戸の中を、少し覗きこんだだけだよ。
見たもの、感じたことを、自分の作品に落としこむことは、簡単には出来ないよ。」
・・・と、とても厳しく、とても素敵な、有難いお説教を頂いたよ。
「過去の辛い体験を、いつまでも悲しんでいたら、それに取りつかれて、
そこから前に進めなくなる。そこが、自分の大切な逃げ場所になるからね。」
あなたに言われたことと全く同じことを、作家さんにも言われたわ。笑
私は、お人形をもっと観たい。
「作画は、観る人に媚びず、自分自身が作りたいものを作ればいい。
何を感じてくれるかは、観る人の心次第なのだから。」
・・・と、作家さんは教えてくれた。
ちょっと暫らく、制作は出来ないかもしれない。それくらい、私は衝撃を受けたから。
でもいつかきっと、私は世に、良い作品を出すつもりよ。これから、勉強だね。
いつもアドバイスをくれて、本当にありがとう。大好きよ。
大切な友達へ。紫より。